〜〜〜  平成25年春・山旅紀行  〜〜〜 

《 平成25年5月10日〜5月12日 》 

 

〜5月10日・金曜日〜
 
 本日早朝、ついにドル円が100円を突破し、日本市場にとっては記念すべき日となった。
 アメリカの景気回復に対する期待感が高まり、ドル買いによる更なる円安に向かったものであるが、これまで何度も挑戦して跳ね返されてきた100円をあっさりと突破し101円台に向かっている。
 昨日のトヨタ株は、好決算予想を好感して朝は100円を超える上げであったが、利益確定の売りに押されて80円のマイナスで引けたため、そろそろ相場の転換期かと睨んでいたところであったが、こ の不安感を一気に払拭して日経平均は400円を超える驚異的な上げとなった。
 100円突破によって、またしばらくは株高が続きそうである。とにかく、今は持ち株を売るに売れない状況になってきてる。どこで大きな調整が入るのか?

 朝のデイトレを終えて、今日はこれから2泊3日の山旅に出かける。

 植物へ旅行中の3日分たっぷりの水やりをしようと構えていたが、朝から雨模様で庭植えにはその必要がなくなったので助かった。鉢植えで必要なものには注水装置をセットし、 ひょうたん、ゴ―ヤ、スイートコーン、デザートトマト等の苗には腰水を施しておいた。

 10時30分に自宅を出発、小雨は降り続いているが、運転に差し支えるほどの雨ではない。
 11時20分、九州道の広川SAにて小休止。レストラン風月にて早めの昼食とする。
 ここには店の入り口にメニューの表示がなかった。見ていると、立ち止まって入り口をキョロキョロされたり、店内を覗きこまれるものの素通りされていく方が多い。よって、店員さんに「入り口にメニューを表示しておいた方が、確実にお客さんが増えると思いますよ。」と教えてあげた。すぐに対応されて入り口にメニュー表を開いて出されていたが、さっそく7人グループのお客さんがこれを見られて入ってこられた。その後もメニューを見られて入ってこられる方が増えてきた。
 コーヒーを飲み、食事を終えて席を立つ。教えてあげた女性の方がレジを対応されたが、お礼の言葉はなかった。

 おみやげ店を物色して12時20分に出発する。

 13時10分に御船インター通過、445号線をひた走り、14時10分に「道の駅・清和文楽邑」に着いた。今日は高千穂に向かうのみなので、ここでもゆっくりし、初めて文楽館の中に入る。通常は映像の上映もあって420円であるが、今日は映像がないので210円でいいですとのこと。その係員の方が人形を持って館内を案内してくれる。

 文楽とは「操り人形、太夫の浄瑠璃(語り)、三味線の伴奏」の組み合わせで演じられるものであるが、ここ清和村では江戸時代から村の農家の方々が農作業の合間で習い覚えて、春・秋の奉納芝居として受け継がれてきたとのこと。円形のガラス張りの明るい建物の中には、各種の精巧に出来た仕掛け人形や西陣織の重厚な着物などが展示されている。県の重要文化財に指定されている舞台の中にも案内してくれたが、一種独特の雰囲気を持った建物であ った。

 案内してくれた係員の方にお礼を言ってここを出て次に物産館の中に入り、「雪女」という吟醸酒を購入する。

 15時ちょうどに出発、30分足らずで高千穂峡の駐車場に着いた。雨上がりで新緑がきらきら輝いているようだ。いつもの遊歩道を散策する。相変わらず「真名井の滝」を写真に収める。
 16時10分、早めに旅館に向かう。5分で予約していた今国旅館に着いた。

 風呂は温泉ではなかったが、広くて気持ちがよかった。先客の方は横浜からの夫婦ドライブ旅行の最中で、15日間で九州をぐるりと回って帰るとのこと。なんともリッチな旅 をされているものである。

 食事は部屋食で、豪華であった。ビールを1本頼み、あとは持ち込みの冷酒「雪女」を飲む。

 今日はずっと小雨模様であったが、明日は一日曇りの予報となっている。

〜5月11日・土曜日〜
 
 6時に起床、7時に朝食会場へ。朝から豪華な食事であった。

 食事を済ませ、準備を整えて、7時半に出発する。狭い山道の7号線をひた走り、尾平トンネル着8時20分。前回はトンネル先の駐車場に止めてこちらから登り始めたが、ネット情報によると、この登山道はがけ崩れで 通行不可とのことであったので、今回はトンネルの手前に止めてこちらから登ることにした。

 以下、「古祖母山」へ。

 12時35分に無事下山。途中で一緒になった延岡からの女性は、「最近山登りを始めた。登山口までが分かり難いので、いつもは連れと来ているが、今日は土曜日なので、一人で来た。」と言われていた。なかなかの健脚の女性であった。

 ズボンをはき替え軽装になって、13時に出発する。
 また山道を走り続けるが、トンネル手前よりもこちらの方が道幅が広く、対向車との離合に苦労しなくていい。

 途中、祖母山への登山口があったが、駐車場には7台ほどの車が止まっていた。祖母山には北谷登山口から登ったが、途中の林道が結構なでこぼこ道であったので、こちらの尾平からの方が楽なようである。

 13時50分に「原尻の滝」に着いた。ここで軽めの昼食にする。女房が「お世話になったので私がおごる!」というので、素直にその行為に甘えることにする。

 14時20分出発、15時45分に別府駅に着いて、ここで女房を下ろす。女房はこれから杵築市にいる友人と会って帰るとのこと。女房は明日は仕事である。

 別府駅から本日の宿泊先である湯布院に向かう。

 16時50分、ホンダ健保組合の湯布院保養所に着いた。山旅メンバーの名越さんがホンダ勤務で、そのおかげでこちらに泊まれることになった。なかなかリッチな保養所で、 見晴らすパノラマ景観も素晴らしい。周囲は会社の保養所や別荘地になっている素晴らしいロケーションにある。

 部屋に入ると、先に着かれていた根塚氏は既に風呂上がりでビールから焼酎に切り替えて、一人ご満悦の様子であった。久しぶりの再会の挨拶を交わし、さっそく有働氏と風呂に向かう。露天風呂に入って、久住連山の山並みを眺めながら、ゆったりと温泉に浸かる。至福のひと時である。名越さんに感謝!

 今回の山旅には、名越さんの友人の福満さんが初参加され、計7名となった。福満さんは名前が美幸といい、「福が満ちて、美しく、幸いである。」というなんとも素晴らしい名前を持たれている。本人も明るく名前に負けない性格をされているようである。 以前、屋久島の宮之浦岳に登って、それから山が好きになったとのこと。いきなり宮之浦岳というのも破天荒であるが、聞くと血液型は「O型」とのことで、またO型山友が増えた。

 遅れて到着された上藤さん、秋山さんも食事を終えて、全員でカラオケルームへ。
 まずはシャンパンで乾杯し、カラオケが始まる。それぞれの持ち歌が次々に披露されていく。更に各人の個性が伺えて楽しい。根塚氏が舞台狭しと踊りまわる。

 続けて、赤ワインを飲む。行きつけのワインショップで血液型ワインというのを見つけ、「O型ワイン」を購入してきたものである。メルロー種のため、カベルネ・ソービニヨン種よりも柔らかく、誰でも飲みやすいワインである。が、カラオケで忙しく、誰も深く味わっている様子はない。無頓着なのもO型の特徴なのか? 一人、「O型」ワインを楽しむ。

 次のお客さんが待っているとのことで、10時に終了し、部屋に戻って、次回の打ち合わせをする。
 次回は一応、9月末に「韓国岳」か「高千穂峯」のどちらかに決定し、今回中止したバーベキューを次回は是非ともやろうと盛り上がった。
 いつ解散してもおかしくないメンバーで、次回の予定が決定した。

 今回は、当初の予定では大崩山でキャンプであったが、雨天の予報で計画を変更し、明日は由布岳に登ることになったものである。  

 

〜5月12日・日曜日〜
 
 5時に起きる。高原のさわやかな早朝である。

 身支度を整えて同室の男3人で朝の散歩にでかける。今日はいい天気になりそうである。

 近くのゴルフ場の中に入っていく。ゴルフを止めて何年になるのか。50歳を過ぎて、年なりのスイングに改造しようとしたら、ボールの頭ばかりを叩くようになって、スコアがまったくまとまらなくなったので、 ゴルフボールに申し訳ないと一気に止めた。
 ゴルフコンペで、早朝にゴルフ場に行き、緑一色のフェアウエィを眺めながら、今日の 好スコアを期待しながらティーグランドに立った興奮を今でも忘れられない。

 背の高い優勝トロフィは邪魔になるので捨てたが、レプリカの優勝カップ等は書棚の中にまだ多数飾られている。

  若い頃は、土曜日に車を乗り合わせてゴルフにでかけ、打ち上げの場で盛り上がり、それからゴルフバックを抱えて雀荘に行き、朝までマージャンをやっていた。朝、ゴルフバックを抱えて帰っていると、近所の奥さんから「ゴルフで朝帰りですか?」と冷やかされたものである。

 ロビーで新聞を読む。G7も無事終わって、日本の円安に対する批判も出なかったとのことで、これを好感し、明日の日本市場もまた株高で始まりそうだ。

 部屋に戻り、荷物を整理して車に積み込む。 車の中に女房からのメモがあって、帰りの車で居眠りしないようにと「目覚ましドリンク」を準備してくれていた。女房に感謝!!!

 駐車場に全員が集合し、朝の挨拶を交わして7時過ぎに出発する。

 由布岳は今日が山開きとあって、駐車場は大混雑が予想されたので、帰りに立ち寄る予定の「七色の風」の駐車場に3台車を止め、残りの2台に分乗して由布岳に向かう。
 由布岳駐車場では、空き地を大々的に開放し、広大な駐車場を準備してくれていたので、なんなく駐車することができた。既に相当の車が駐車していた。

 準備を整えて7時50分に出発する。

 以下、「由布岳」へ。

 13時20分に無事下山してきた。
 「七色の風」に向かう。ここは宿泊施設であるが、温泉は立ち寄り 用に開放されている。

 露天風呂に入って、目の前に聳える由布岳を眺めながらくつろぐ。また至福の時間がたおやかに過ぎていく。
 上がって、根塚氏とアルコールフリービールを飲み、女性陣は温泉の後の時間が長そうなので、先に失礼することにする。

 14時20分出発、15時21分に山田SAで小休止し、コーヒーを飲み、「目覚ましドリンク」を飲んで出発、16時30分に無事帰宅した。

 今回も楽しい山旅になった。同行メンバーに感謝。

 また、元気に初秋のさわやかな「えびの高原」で再会しましょう。