NO.2 ≪ 平成26年3月4日(火) 〜6日(木) ≫
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≪ 平成26年3月4日(火) ≫
6時に起きる。船の揺れはほとんど感じない。
14階のカフェテリアでバイキングの朝食とする。人が多く、空いている席を探すのも一苦労であった。船室が満室であれば3千名を越える乗客がいるのだから、混雑するのも当然である。
この14階には屋内・屋外プールやジャグジー、スパ、フィットネス・ジム等もある。
船は静かにジェノバに着いた。停船した後、横移動しながら着岸する。
8時45分に船内の指定の場所に集合し、そろって下船する。
今日はこれからジェノバの観光である。
バスに乗り込み、まずはジェノバの高台に登って市街地全体を見下ろし、更に港の「ファンタジア号」を眼下にする。いかに巨大で豪華な客船であるかがよくわかる。
ジェノバはイタリア最大の港町で、中世の面影を深く残す街であり、コロンブスゆかりの地としても知られている。旧市街地の一部がユネスコ世界遺産にも登録されている。
ガリバルディ通りを歩く。白の宮殿、赤の宮殿が連なり、かっての名家の邸宅も多い。今は個人の所有であるにも関わらず一般に無料開放されている。このような大邸宅を個人で管理するのも大変であろうと思われるようなたたずまいであり、イタリアの悠久の歴史を深く感じる。
コロンブスが生活していたというこじんまりした家も残されていたが、18世紀に復元されたものであるという。
12時半に船に戻ってきた。今回のツアーの食事は大半が船内で、最終日のローマ観光の昼食のみがレストランとなっている。
昼食に6階にあるチェルキオドーロ展望レストランへ。ここでもメニューから自分なりの料理をオーダーをするシステムで、前菜からデザート・パンまで、そのメニューの豊富さに驚かされる。
メインの前にパスタがある。通常のランチではこのパスタがメインとなるが・・・と思いながら、夫婦二人で一つのパスタの注文の後にメインのビーフを頼む。
このような食事をしていると、カロリーが心配になるが、一通り、レストランを回り、どのようメニューがあるのかを確認するのも楽しみの一つと割り切る。
「痩せてやる、これ食べてから、痩せてやる!」 の川柳がふと頭をかすめる。
食後、小休止してフィットネス・ジムへ向かう。
場所が分かりにくかったが、スパ等があるその奥にあった。船の先頭である。人は少ない。
ジムの設備は、行きつけのジムの設備と同じメーカーのものであった。
筋トレマシンから、ランニングマシーンを使い、1時間ほど汗を流す。体重計があったので、おそるおそる乗って確認する。65kg弱であったが、下船時には64kgを目標にしよう!
キャビンに戻り、シャワーを浴びて、しばらくするとまた夕食タイムである。
昨日のレストランへ行くと、メンバーの何組かが不在であったが、元気なメンバーはまたここでも盛り上がっていた。
あまり控えめではない食事を終えて、「メガビンゴ大会」に行こうかと思っていたら、メンバーから「チャチャチャダンス」に行こうと誘われそちらの会場に向かう。
踊りなれない(元々踊らないが)リズムに合わせて、見よう見まねで踊る。船旅でなければこのようなことはしないがと思いながら踊る。おかげで適度にいい汗をかいた。
キャビンに戻り、今日一日のクルーズ日誌をしたためて休む。
≪ 平成26年3月5日(水) ≫
6時に起きる。既に時差の影響もないようだ。
少々波が荒いようで、デッキは波のしぶきを浴びて塩が結出し、手すりがざらざらしている。それほどの波ではあるが、船の揺れは少ない。船はバルセロナに向けて淡々と
航海中である。
昨日の昼食レストランのチェルキオドーロで朝食をとる。ここでもメニューから選ぶ形で、朝食にしては豪華極まりない。お勧めのワンプレートで注文してみる。スクランブルエッグが山盛りで、半分以上残してしまった。朝食を済ませてキャビンに戻り、本を読み、その後、日誌の整理をする。
また昼食の時間になった。14階のバイキングでハンバーグと牛乳、コーヒーで軽く済ませる。
波のせいで予定より30分ほど遅れて13時にバルセロナに入港した。
デッキに出ると、サグラダファミリアの尖塔が遠くに見えている。感動の景観である。
13時45分に指定の場所に集合し下船する。バスに乗り込み、これからバルセロナの観光に向かう。
まずは高台に上って、港に停泊している「ファンタジア号」を見下ろし、更に場所を変えて市街地を見下ろす。
バスに乗って、市街地を回り、車内から「サンパウ病院」、貴族が建てた「カサカルバ」、「カサバトリュ」などを見て回る。いよいよバスを下車してサグラダファミリア観光である。
近くに行って、見上げる。想像したよりも壮大な建築物である。
内部に入る。ステンドグラスが照り映え、天井部分には絶妙な明かりとりが配置されている。偉大なる「ガウディ」と今更ながら感心させられた。
このガウディは日ごろから質素を好み、交通事故でなくなるが、事故にあった時は、あまりに質素な身なりで、誰もガウディとは分からなかったという。
現在もこのガウディが準備した模型に従って建築が続けられているが、ガウディの没後100年となる2026年までにはやっと完成の予定だという。すべてが聖財によって建設が続けられているが、2010年の大聖堂の公開によって多くの聖財が集まるようになり、建設のピッチが速くなったという。
感動を後にして船に戻る。
セキュリティチェックを受けて後にショップがあったので、ここでスパークリングワイン(最終日近くにキャビンのデッキで乾杯する予定!)を購入
すると、ショップの店員さんがリュックの中に仕舞えという。船にはアルコール類は持ち込み禁止になっているためである。無事カードチェックを終えて乗船し、キャビンに戻る。
夕食は、櫻井夫婦、本坂夫婦と同席し、また話が盛り上がった。今日は白ワインにしたが、とうとう1本が空いてしまった。
そのまま、「メガビンゴ」をやりにシアターに向かう。広い会場に60人ほどの集まりで始まる。5×5枠で、全ての窓が空かないとビンゴとはならないというのがメガビンゴである。40番までに全て空くと2万5千ユーロ、4
4番までで1万ユーロが賞金となるが。当然ながらこれは誰もいなかった。後は最初のビンゴ者が出るまで続けられ、小生もリーチがかかったものの他人に先を越されてしまった。200ユーロの賞金で、これで終わり。
キャビンに戻る。明日は終日クルーズである。
≪ 平成26年3月6日(木) ≫
6時に起きる。朝日が一段と輝いて見える。
今日は終日クルーズになるので、朝食はルームサービスを頼んでいる。
7時半に朝食が運ばれてきた。
リッチにキャビンから朝日を眺めながらの朝食である。メニューはパンに牛乳、ジュース、コーヒー、ヨーグルト、バター・ジャム等々から選ぶが、トーストに牛乳、ヨーグルト、コーヒーといたって簡素
にした。今日は朝日が一段と映え、いい天気になりそうで、感動の一日が始まった。
食後、小休止してフィットネスジムに向かう。
筋トレマシーン、ランニングマシーンの後、ヨガを少々やってキャビンに戻る。
本を読みながら、ゆったりと航海を楽しむ。
11時前にキャビンを出て、レセプションルームから船内をビデオ撮影して回る。
階段はスワロフスキーのクリスタルが埋め込んであり、光輝く階段も船内とは思えないほどの見事さである。ビデオ編集が楽しみである。
バイキングの昼食会場へ。フルーツとコーヒーのみというごく軽めの昼食とする。
今日はフォーマルナイトで、夕食が盛り上がりそうなためである。
キャビンに戻って、デッキチェアに座って穏やかな海を眺める。波静かで滑るような航海である。クルーズ旅の醍醐味をじっくりと味わう。海水面を見ていると、まるで巨大なビルがタグボートに引かれて移動しているような感じである。
終日航海の日は船内のあちこちでいろいろなイベントが開催されているが、今日はのんびりとキャビン内で過ごす。
キャビン内で読書から日記の整理等をして、少し早めにフォーマルに着替えて、レセプションルームへ。今日は夕刻には船内各所でカクテルの無料サービスがある。
他のツアーメンバーや本坂夫婦、櫻井夫婦も早めに見えた。皆でシャンパンで乾杯する。
着物の女性も数人見かける。荷物が大変だったろうと思うが、艶やかでひときわ目立っている。
レストランでは船長の挨拶があるわけでもなく、そのままテーブルのメンバーで乾杯し、写真を撮り合ってフォーマルナイトの夕べも終わった。
20時45分からシアターで改めて船長の挨拶があるという。
シアターでは乗組員のそれぞれのパートの責任者が紹介され、最後に船長が現れた。挨拶も「ようこそ、ファンタジア号へ、明日からの天気もよさそうだ、よいクルーズ旅を!」と概ねそのような趣旨で終わった。
21時にはジブラルタル海峡を渡るとのことで、シアターを出て、14階のデッキに出てみる。
両岸に明かりが見え、まさに海峡を航海していることがよく分かる。
キャビンに戻り、更にキャビンのデッキに出て海峡を眺める、はるばる遠くへ来たものである。
明日も天気はよさそうだ。
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