NO.3  ≪ 平成26年3月7日(金) 〜9日(日) ≫ 
 

  
≪ 平成26年3月7日(金) ≫ 

 5時半に起き、7時に朝食を済ませてキャビンに戻る。
 モロッコが目の前である。警察官が船に乗り込んできて水先案内を務める。

 8時15分に集合場所へ。今日はモロッコの第一の都市・カサブランカとモロッコの首都ラバトの観光である。クルーズ旅では出入国カードは不要であった。

 下船し、バスに乗り込んでカサブランカ市内へ。
 カサブランカは映画で有名であるが、ちょうどBS放送で「カサブランカ」が放映されたので、これを録画し見てみたが、あまり魅力を感じずに途中で見るのをやめてしまった。
 
 最大の見どころは、ハッサン2世の巨大なモスクで、世界で3番目の大きさであるという。礼拝堂の中には2.5万人が入れるという大きさである。中に入り驚くばかりの立派な建造物を見て回る。

 国連広場にあるお土産店にも立ち寄るが、特に欲しいものもない。
 道路を隔てたところに、城壁に囲まれた「旧市街・メディナ」があるが、中は迷路のようになっているとのことで、迷うと困るので少し中に入って、のぞくだけにする。

 集合してまた港に戻り、オプション申込者のみ集めて、バス2台でラバトに向かう。
 まずはカサブランカのレストラン「RICKS CAFE」(映画で有名なレストラン)にての昼食である。
 料理が出てくるのが遅く、またモロッコの地方料理とあったが、メインはスズキのソティで有名なカバブーではなかったのが残念であった。他のツアーメンバーで京都から来た姉妹参加のおばんと盛り上がる。

 ラバトまでは約100kmの距離で、高速道路を走るが、車のマナーはあまりよくない。車線変更も強いもの勝ちのような走り方である。道路沿いには黄色い花を咲かせたミモザが立ち並び、南国らしいふんいきをただよわせている。
 
牧場も多く、牛や子羊がのんびりと草を食んでおり、のどかな風景を見ながらひた走る。

 ラバトに着いて、またハッサム2世の塔、モハメド5世廟を見て回る。強烈な日差しで、青空に塔が一段と映える。
 カズバ(城壁)の中にも入っていく。中は旧市街でメディナと呼ばれている。青と白に染められた建物も独特の雰囲気がある。

 バスに戻って、カサブランカへ引き返す。
 またお土産店に寄るが、午前中に行った店と同じであった。各ツアーが集合したために、行ってないメンバーもおられたために立ち寄ったものであるが、我々としては無駄な時間であった。
 19時半に船に戻ってきた。

 荷物を部屋において、すぐにバイキングのレストランへ。今日はビールのみにする。

 モロッコのみではあるが、初めてのアフリカ大陸の旅も終わった。アフリカ旅もいずれは計画することにするかと、暗くなった船外を眺めながらふと思う。

 明日はまた終日クルーズ日である。


≪ 平成26年3月8日(土) ≫ 

 今日も終日クルーズである。

 6時から朝食を済ませて、一休みしてフィットネスジムに向かう。
 筋トレ、ランニングを済ませて、8時からはインストラクターによる「ストレッチ&腹筋運動」、その後、少々ヨガをやって部屋に戻り、シャワーを浴びてすっきりする。

 少々、海面は荒波がたっているようであり、プールの水面も少し揺れているが、船の揺れはほとんど感じない。さすがに大型船である。

 終日クルーズ日の船のイベントは「本日のアクティビティ」として紹介されている。盛りだくさんの内容であるが、以下に主なものを列記しておく。
 ○フィットネスと筋肉運動 ○フイットネスダンス ○アートクラフト ○クイズタイム ○エオロビクス ○テーブルサッカートーナメント ○ビンゴ ○イタリア語レッスン ○チャチャチャダンス ○海の女王コンテスト ○スーパーシェフ女性版 ○カラオケ ○ラインダンス ○ストレッチ ○国際ウーマンデー ○バチャチャダンス 等々、一日中どこかで何かがあっている。

 のんびりとキャビンで過ごすもよし、外のデッキチェアに寝転んで本を読むもよし、これらのイベントに参加するもよしと、多彩な一日を過ごすことができる。

 昼前にバスタオルを借りて、デッキチェアに寝転び、伊東椰子さんの「クルーズで学んだマナーとホスピタリティ」を読みながら過ごす。

 女房はダンスに誘われて、楽しんでいたようだ。

 昼食を済ませて、旅日記をしたため、キャビンでのんびり過ごし、夕方4時からは有料の「ワインティスティング」に向かう。サービスチャージを含めて参加料約15ユーロであった。

 20人ほどの出席者であったが、3分の2以上が日本人であった。ソムリエの説明後、MSCスタッフのチエさんが日本語で説明してくれる。

 スパークリングワイン1、白ワイン2、赤ワイン3のワインをテイスティングしていく。
 つまみには各人にチーズ、生ハム等が盛り合わせて出てきていた。
 写真やビデオを撮りながら一同で盛り上がった。

 最後には、ワインテイスティング参加の証明書みたいなものが各人に配られた。

 夕食まで少々時間があったので、カジノを覗いてみる。
 スロットマシーンは5列並びのものが多く、絵模様も複雑で何となく好感が持てない。ルーレットがいいかと、狙いを定める。

 ワインティスティングのおかげでほろ酔い状態で、夕食はワインの話題で最初から盛り上がる。女房がかって参加したフランス5大シャトーの一つである「シャトー・オー・ブリオン」のワインディナーの話をしている。

 食後、またカジノを覗く。人だかりがしているルーレットで、頭の中で数字をいくつかチェックし、試してみるもうまくいかない。今日は勘がさえないようであるが、20ユーロだけやってみると、一度
も当たらないままで終わってしまった。次回は50ユーロでやってみることにしよう。


≪ 平成26年3月9日(日) ≫ 

 乗船してから今日でちょうど1週間になる。

 8時45分に集合し、そろって下船する。今日は、これからテネリフェ島の観光である。

 ここテネリフェ島は、スペインのカナリア諸島に属し、東京都とほぼ同じ
大きさの島である。人口は81万人で、観光都市であるために、多くの場所で、スペイン語、英語、ドイツ語の併記がなされている。

 島は三角形で琵琶の形に似ている。島の45%が自然保護区に指定され、1,400種の植物が自生しているが、島の固有種だけでも200種に及ぶという。

 スペインの最高峰であるテイデ山は2007年6月に世界自然遺産に登録されている。
 そのテイデ山にバスで上っていく。3,718mあるが、2,000mを越えるところまで観光バスで上ることができ、観光ホテルもある。更に上まではロープウエィもあり登山道も整備されている。

 途中、展望所で冠雪の山頂を見上げ、更に上っていく。トイレ休憩でレストランに立ち寄り(ここで Guitarra Romantica のCDを購入) 、溶岩道路をひたすら上って行き、最後に奇岩が立ち並ぶビューポイントで下車する。
 太古の地層まで確認できる奇岩群が立ち並ぶ。まさに鬼の住む場所といった景観である。

 ここまで来ると貸切バスも列をなして、大混雑状態である。ファンタジア号の乗客だけでも3千人以上いるので、相当のものであろう。

 ここから一旦船に戻り、昼食を済ませて、また街の中心部に出かける。昨日までお祭りがあっていたので、街中にはまだその余韻が残っている。
 シャトルバスで船のターミナルビルまで行き、そこから歩いてスペイン広場へ。皆は街中に向かっていったが、我々夫婦は周辺の写真のみ撮って船のターミナルへ戻る。

 港でターミナルの先まで歩いていき、そこでファンタジア号の全景をカメラに納める。年賀状用に使用するかどうかは、次の海外旅行次第となる。

 ターミナルから歩いて15時半に船に戻り、少々汗ばんだので、そのまま水着に着替えてプールに向かう。
 プールは1.9mと深く足がたたない。ひと泳ぎしては横のステンレスバーにしがみつくことになる。

 ジャグジーにも入る。ほどよい温水でジェット水が気持ちがいい。大人6人程度で満員状態で、笑顔で挨拶を交わす。リッチな船旅であることを再認識する時間であった。

 18時から指定のレストランで夕食となる。今日でワインは3本が片付いた。まだチケットは3本分ある。計画的に飲まないといけないようだ。冷蔵庫にはターミナルで購入したスパークリングワインも冷えている。

 食後、カジノに出かける。ツアーメンバーの期待もあって、今日の運を確認しないままでルーレットに向かう。50ユーロで始めたが、最初の内は何とかチップ数を維持していたが、外れだすと無くなるのが早く、ほどほどの当たりで結局チップは無くなってしまった。まあ、こんなものだろうと自己納得する。

 キャビンに戻って、今日の日誌をしたためて休む。