〜〜〜  佐 伯 グ ル メ 旅 〜〜〜 

《 平成20年1月13日〜14日 》 


〜1月13日・日曜日〜

 平成20年を迎え、早くも半月が過ぎた。成人の日を含んだ1月半ばの3連休には1泊で霧氷の山にでも登りに行こうかと話をしていたが、途中のアクセス道路が凍結等で制限されていては困る 。検討の結果、どうせ1泊するならばシーズン真っ盛りである「フグ」を大分・臼杵に食べに行こうとなり、結果、臼杵の近くの佐伯市にある「元越山」にした。ここであれば道路規制がされている場合には、車を止めてJRで行き、登山口までは駅から近いためにタクシーで行くことができるための選択である。
 
 この元越山は、「山頂からの展望が360度で地球が丸く見える」とのこと。かの国木田独歩がその景観を絶賛したという山である。山と渓谷社で「展望のよい山全国選抜 12」にも選ばれている。

 週間天気予報では3連休は雨か曇りで、おまけに寒気団も降りてくる模様。既に佐伯市にある「大分県マリンカルチャーセンター」に宿を予約しているので、変更はしたくないと思っていたら、当日は大分県は晴れの予報に変わっていた。ちなみに、このセンターでは海鮮祭りとして「クエ、ふぐ、あわび」をセットしたロイヤルコースというのがあったので、これを申し込んだ。

 「クエ」とは関西方面での呼び方で、九州では本来「アラ」と呼ぶことのほうが多い。かって、鹿児島県の徳之島で「幻のアラ」を釣るのだと、クレーンにワイヤーで釣り仕掛けをセットし、 1週間テレビで報道していたが、結局釣れず、幻のままで終わった。


 朝、7時ちょうどに自宅を出発する。ここ福岡地方は雲が厚く張り詰めてどんよりしている。鳥栖ジャンクションを過ぎて朝倉を走っていると、いつもながらの霧がかかっている。この辺りは元々霧が発生しやすい地形らしい。

 3連休の中日であるが車は極端に少ない。8時24分、玖珠ICで一旦高速を降りて、ETCカードを入れ替え直ぐに高速に戻る。由布岳の雄姿が見えてきたが、山頂付近は霧氷で白っぽく化粧されているものの、 全体的にまだらであり、下からは見事なまでの霧氷といえるような風には見えない。

 津久見ICで降りて、無事通勤割引にて半額料金で清算。ここから一般道で、36号線、217号線、388号線を経由し、佐伯市街地を抜けていく。蒲江町に向かう途中の土井バス停を過ぎて橋を渡った直ぐに、元越山への小さな案内板があり、これに従って左折し細い道を走っていく。表示板があちこちにあり、案内どおりに走っていくと、10時13分に「元越山駐車場」に着いた。ここまで230km。

 駐車場にはマイクロバスを含めて3台駐車していた。駐車場の近くには簡易水洗トイレが設置されていた。地元の方々の好意によるもので有り難い。早速、山の身支度をし、10時 30分に登山を開始する。(以下、
元越山登山紀行」へ)

 14時25分に下山、軽装になって、40分に出発。ここから宿泊先の大分県マリンカルチャーセンターに向かう。388号線を一路下る。海沿いの道を走っていく。ガードレールがないところもあり、すぐ左側は海という道を 注意しながら走っていく。15時20分にセンターに着いた。276km。

 立派な施設である。正面から入って右手の受付で宿泊のチェックインし、部屋に荷物を置き、早速マンボウを見に行く。ここにはふれあい水槽というのがあり、マンボウと触れ合うことができる。現在、1 2匹との表示があり、水槽の淵近くに寄ってくるマンボウと触れ合う。魚体にはかなり傷がついており、痛々しい感じもする。

 風呂に入って、夕食に海辺のレストランに向かう。海を見ながらまずは生ビールで乾杯する。料理はからすみをメインとした前菜から、アラ、フグ、アワビの刺身、アラ、フグの鍋等々で、宿泊せずに料理だけだと12,000円とのこと。(宿泊セットでは15,000円)

 生ビールからいつものパターンで冷酒、最後は焼酎のお湯割りで締める。

 明日は臼杵での昼食に、ランチメニューの「フグ料理」を予約しておいた。昨年の「延岡」での鮎から伊勢海老、今回の「佐伯・臼杵」のアラ、フグ、アワビと、まさにグルメ旅行となった。 


〜1月14日・月曜日〜

 朝、6時過ぎに起きる。 風が少しあるようだが、何とか天気は持ちそうだ。7時から朝食を済ませ、部屋に戻って、今日のスケジュールの確認をする。
 今回、臼杵をぶらつくに当たって、「臼杵市観光情報協会」に観光パンフをお願いしたら、各種パンフを送っていただいた。この場で担当の方に篤くお礼を申し上げます。

 今日は、まず佐伯市にある国木田独歩記念館を見て、「さいき海の市場」に立ち寄り、「風連鍾乳洞」に向かう。その後、臼杵市内の「福わ内」にて「フグ御前」の昼食、ここから臼杵の石仏を見て周り帰る予定にしている。

 8時40分、センターを出発、388号線を佐伯市街に向かって昨日走ってきた道を戻っていく。国木田独歩記念館の場所が分からず、9時35分に「海の市場」に 先に着いた。(288km)
 魚の生ものや冷凍もの、乾きもの等々目移りがするが、結局、乾きものを購入した。少し時間がかかったので、10時5分、ここから風連鍾乳洞に向かう。

 鍾乳洞に着いたのが10時36分、入場料800円を払って鍾乳洞に入る。この鍾乳洞を訪れたのはいつのことになるのか定かではないが懐かしい。最も奥にある竜宮城は少し汚れてきているような感じを受けるのは気のせいか。

 11時20分出発、臼杵の石仏の案内を右手に見ながら通り過ぎて行き、JR上臼杵駅のすぐ近くにあるふぐ料理屋である「福わ内」に着いたのは12時ちょうどであった。334km。

 昼食メニューは「ふぐ御前」で3,150円からあるとのことで、4,200円のを予約しておいた。出てきた料理は、ふぐ皮のあえものからふぐ刺し、ふぐちり、ふぐ照り焼き、ふぐ唐揚げ、ふぐ雑炊、デザートという内容。さすがに臼杵のふぐで歯ごたえ感が十分にあって味にも深みがあった。昨日は鍋料理でお腹が一杯になったため、雑炊もできますというのを遠慮したため、今日は最後に雑炊を作ってもらう。サービスにふぐの身も入れてくれて大満足のランチであった。

 これから腹ごなしに臼杵の石仏群の散策に向かう。13時に出発、来た道を戻り、14分で石仏の駐車場に着いた。340km。

 ここも懐かしい場所である。以前来た時は、古園石仏群にある中尊大日如来像の頭部分が落下したままであったが、平成5年に修復工事が行われ、頭を上に戻し、荘厳な姿に戻られていた。
 観光客が多いときはただ見て回るだけという感じであるが、団体の観光客がいなくなると静寂が訪れ、不思議なふんいきがただよう。

 14時20分に石仏を出発、帰路につく。5分で臼杵ICへ、15時ちょうどに別府SAに着いた。ここで高速道路地図をもらうために小休止する。392km。
 別府湾が一望に開け、高崎山がアクセントになって、いい景観を作っている。

 15時20分出発九重ICで乗り換え、16時44分基山SA着、17時までの時間調整と小休止を兼ねて立ち寄る。507km。

 55分出発、大宰府IC17時5分通勤割引で通過、17時30分に無事帰宅した。
 総走行距離は540kmになっていた。
 


【 タイムスケジュール 】 

《1日目》  07:00自宅発〜08: 24玖珠IC通過〜津久見IC(R36、R237、R388)〜10:13佐伯市・元越山登山口着(230km)〜10:30登山開始〜14:25下山〜14:40出発〜15:20大分県マリンカルチャーセンター着(276km)
 
《2日目》  08:40センター発〜09:35 佐伯市・「海の市場」着(334km)〜10:05発〜10:36風連鍾乳洞着・散策〜11:20発〜12:00臼杵市内「福わ内」着・昼食〜13:00発〜13:14臼杵の石仏着・散策〜14:20発〜臼杵IC〜15:00別府湾SA着・小休止(392km)〜15:20発〜1 6:42基山SA着・時間調整〜17:05大宰府IC通過〜17:30 自宅着(540km)