〜〜〜 水 俣 1 泊 の 旅 〜〜〜 
 
《 平成20年6月28日〜29日 》 


〜6月28日・土曜日〜

 
梅雨の真っ最中であるが、女房が土日の休みがやっととれることになったので、水俣に1泊登山に行くことにした。

 当初の計画では九州山地のあさぎり町にある「白髪岳」と水俣にある「矢筈岳」に登る計画を立てたが、天気予報では週末は大雨とのこと、よって2山踏破はあきらめて、水俣に直行し矢筈岳のみに登る計画に変更した。

 6時過ぎに家を出る。まだ雨は降っていない。車もそれほど多くはない。7時17分 に北熊本SA着、ここで軽く食事をとる。サービスエリアで見かける人々は皆楽しそうである。これからのドライブ旅行に胸をはずませているのか・・・。

 7時43分に熊本ICで一旦降りる。この料金所には、出入り口の道を区分するフェンスがいくつか立ててあるが、車が十分に通れるスペースがあったので、ここを通ってすぐに入り口に向かう。ETCカードをあわただしく入れ替えて無事通過する。(ただし、このフェンスがいつも開いているのかどうかは不明である。)

 八代ICから南九州道へ入る。この道は初めて走る道である。車は極端に少ない。熊本の手前から降り出した雨が、ずっと降り続いている。 登山が可能かどうか思案しながら走るも、とりあえず水俣に入り、矢筈岳登山口入り口の林道まで行って様子をみることにする。
 9時45分に林道入り口へ着いた。少し林道に入りこみ左手の広場に車を止めて様子をみる。ここで登山を止めて水俣市内に戻るのも味気ない。1泊温泉旅行に来たと思えばいいが、また改めてここには来ないといけなくなる。 色々と考えた結果、雨具を着込んで登ることに決めた。

 10時00分、登山開始。以下
「矢筈岳登山紀行」へ 。

 12時に無事下山してきた。雨も小降りとなっていて空も明るくなってきている。雨具の装備を解いて身軽になって出発する。

 相当に汗をかいたので、まずは汗を流すことにする。湯の鶴温泉で、来るときにみつけていた温泉センターみたいな所に行ってみたが、既につぶれていて猫の館になっていた。他に立ち寄り 湯が可能な旅館がないか探しながら走るも全体に寂れた感じであり、その内温泉街を抜けてしまった。

 水俣市内には何か施設があるかと思い、まずはJR水俣駅に向かう。駅で、客待ちのタクシーの運転手さんに聞くと、湯の児温泉に行くか、津奈木町に行くと温泉センターがあるとのこと。近いほうの湯の児温泉に向かう。12時55分、「白梅湯裸楽」着、ここで入浴する、料金は400円也。誰もいない貸切の温泉を楽しむ。

 13時43分発、ここから、福田農場経営の「湯の児スペイン村」に向かう。直ぐに着いた。沿道のあじさいがこの時期とばかりに綺麗に咲き誇っていた。ここで軽く食事をとる。スペインの音楽らしきものが ゆるやかに流れていく。コーヒーがおいしい。

 小1時間ほど場内を楽しんで、まだ時間が早いので水俣市内を車で散策する。ここからまた湯の児温泉に戻り、16時過ぎに洞窟温泉である「山海館」に着く。

 チェックインし、少し休んで海岸を散歩する。この山海館は「渚館」、「磯館」、「岬館」の3つの建物からなり、中でも真ん中にある磯館は昭和30年建築の木造5階建てという由緒ある建物である。外から見ると、窓は4階分しか見えないが、中は5階あるとのこと。梅雨時と古い建物ということで少しカビ臭く感じられるのが残念であった。

 洞窟温泉に入る。昭和40年代に「 I 製紙会社」に仕事で出かけた時には、必ずここに案内されていた。その時はこの磯館もまだ新しく、湯の児ナンバー1の温泉旅館であったろうと思われる。そのころが懐かしく思い出される。 

 夕食は伊勢エビとアワビのコースを頼んでいたが、これに、湯の児では太刀魚釣りが有名であるが、その太刀魚のシャブシャブや、馬刺しと超豪華な夕食であった。


〜6月29日・日曜日〜

 7時に起きて、 また洞窟温泉に入る。先客はいないため、貸切状態であった。女性風呂からは数人の声が聞こえる。この洞窟温泉の洞窟はX字に交差しており、海が見える所へ出るためには、女性は男性用の洞窟通路を横切って行かなければならない造りになっている。従って女性は海が見える場所に行くためには勇気がいるようだ。

 食事を済ませた後も、のんびりする。今日はまず芦北町にある「星野冨弘美術館」に行く事にしているが、ここは10時にしか開かない。ここからは30分ほどで着くため、時間があるのでのんびりとしている。

 旅館発9時10分、朝降っていた雨も上がり、空が明るい。40分に美術館に着いた。付近を散策する。10時会館と同時に入館、素晴らしい絵がそろえられている。

 そういえば、娘婿のお父さんは、この星野氏と同級生だったと言われていた。群馬の桐生高校時代のことかと思いめぐらす。ビデオで星野氏の語る言葉の一言一言に重みを感じさせられる。

 この絵に改めて感心させられて、仕事を辞めた後は、やりたい事が山ほどあるが、新たに水彩画もやってみてもいいかなと少し頭をかすめる。

 女房は額絵や絵葉書などを数枚選んで購入していた。

 1時間ほどして、ここを出て帰路につくが、帰りに御立岬公園に回ってみる。展望台があったが、その先の方には温泉センターみたいな施設があるのみで、特に見るものもないのですぐに戻って、帰路に着く。

 昨日来た道を戻っていく。久しぶりに広川SAに立ち寄って小休止し、14時過ぎに無事自宅に着いた。

 今回は、大雨を覚悟していたが、結局、雨にあったのは矢筈岳登山の最中のみであった。


   
〜 高速料金 〜
      愛宕〜大宰府;550円、大宰府〜熊本;1250円、熊本〜田浦;1050円
      田浦〜愛宕;4400円

        
            


【 タイムスケジュール 】 

《1日目》  06:05自宅発〜06:25大宰府IC通過〜07: 17北熊本SA・軽食(105km)〜07:36発〜07:43熊本IC通過〜08:12八代ICから南九州道へ(158km)〜08:19料金所通過(168km)〜08:28田浦IC通過(179km)〜09:45矢筈岳登山口林道着〜10:00登山開始〜12:00下山〜12:10発〜12:55湯の児着・温泉入浴(244km)〜13:43発〜1 3:50福田農場・スペイン村着・軽食〜14:40発〜水俣市内ドライブ〜16:07湯の児洞窟温泉「山海館」着(267km)
 
《2日目》  09:10旅館発〜09:40芦北町「星野冨弘美術館着・入館(287km)〜11:05発〜11:27御立岬公園着・散策(302km)〜1 1:35発〜11:50南九州道料金所通過(316km)〜13:00広川SA着・小休止(426km)〜13:25発〜13:40大宰府IC通過 (460km)〜14:02 自宅着(480km)