【  大 原 山  】   354m 


 
≪ 11月26日(日) ≫
 


 8時半過ぎに自宅を出発、これから都市高速経由で大宰府市にある四王子山へ向かう。

 都市高速は天神辺りが工事中(経年劣化のための補修工事中)なので、逆回りで行く。帰りは天神は通過出来るとのこと。

 太宰府市から大宰府天満宮を右手に見ながら、四王子林道に入る。林道にしては快適な舗装道路になっている。

 9時半前に県立四王寺県民の森センターに着いた。

 今年初めて(おそらく今年最後?)の低山登山である。女房の股関節の具合もいいようなので、試しに紅葉の低山登山に登ることにした。

 天気はすこぶるいい。秋にしてはぽかぽか陽気である。

 駐車場からまずは「鮎帰りの滝」を目指すが、遊歩道の位置がよくわからない。センターの係り員の方に確認すると、そのまま林道を宇美方面に歩いて行けばいいとのこと。

 しばらくは林道歩きである。舗装道を歩くのは何とも味気ないが、まわり道をするよりはいいようだ。

 周辺にはところどころに紅葉した樹木が見受けられる。

 センターから歩いて20分ほどで右手にある「鮎帰りの滝」への分かれ道に入っていく。

 しばらく歩くと見事な紅葉が出迎えてくれていた。
 写真撮影が忙しくなる。

 紅葉は見る方向によって趣が変わる。特に逆光で、葉が透明様に輝き、光が枝の間から漏れてくるような紅葉は見ごたえがある。また、緑からピンク、深紅へと変わっていく グラデーション様が一度に見られる枝ぶりは見事である。

 更に歩いて、小石垣から坂道を登っていく。

 ここには、天智天皇4(665)年に大野城が築かれている。唐・新羅の連合軍からの防衛のためであるが、この時百済の亡命貴族の指揮のもとで、朝鮮式山城が築かれている。(このことは「基山」登山でも記載している。)

 この城跡には、多数の石垣(百間石垣や、北石垣など)や、基礎石群が残存しているが、この小石垣もその名残である。

 小石垣を抜けてそのまま進み、突き当りを右手に進む。紅葉を撮影しながらではあるが、センターから1時間半で大原山に着いた。久しぶりの山道歩きであった。

 座り込んで、コーヒーを飲む。既に初冬であるが、さわやかな秋の日差し模様である。

 今年は、女房殿の股関節の手術入院やその後のリハビリ、更には軽い認知症が認められる女房のおふくろさんの預かりなどなどで、なかなか思ったような行動ができないままであったので、今日は低山であるが最高の登山となった。

 ここからセンターに戻る。村上礎石群を抜けて、民家が立ち並ぶところを抜けると、来た時の林道に出た。その角の柿の木にかかしが飾ってあったが、女房は間違ってうっかり挨拶したらしい。かかしに挨拶! 笑える話である。

 山頂から30分ほどでセンターに戻り、池の淵で昼食タイムとする。

 カップラーメンにお湯を注いでの食事である。山頂で「おはぎ」を食べたので、これで十分である。

 今日は天気もいいので、家族ずれが多い。

 ソフトクリームを食べる。これで今日消費したカロりーは帳消しとなった。カロリーがプラスにならないだけいいかと、前向きにこれを受け入れる。

 林道を降りて、大宰府天満宮の前の道路は大混雑であったが、不思議と車ははけるもので、天満宮を過ぎると嘘のようにスムーズに走り出した。

 帰りは都市高速も天神通過OKとのことで、いつものルートで帰路に着く。

 13時過ぎに無事帰宅した。これで今年最初でおそらく最後の登山を無事終えた。 
 
 


大原山  登り ;1時間30分(鮎帰りの滝経由のゆっくり登山)  下り:30分