【  宝  満  山  】   829m 


 
≪ 11月25日(水) ≫
 

  今年最後の紅葉登山は「宝満山」にした。

 この宝満山は修験僧の修験の場であり、前回の英彦山についでの霊峰登山となる。

 この宝満山は、大宰府天満宮との関連も深く、また史跡も多く存在するため、2013年には文化財保護法に基づく史跡に指定されている。

 かの有名な「百段がんぎ」は昔の宝満山山頂にあった山城の名残であろう。

 自宅発8時ちょうど、都市高速はラッシュであったが、天神を過ぎてからはスムーズに走り出し、水城ICで都市高速を降り、「大宰府天満宮」から「竈門神社」を右手に見 て、更に「山の図書館」を左手に見ながら 走り、目指す駐車場に着いた。

 料金箱に駐車料金400円を入れて9時過ぎに登山開始、しばらく車道を登っていくと、やがて左手に宝満山への登山道の案内がある。ここから本格的な 宝満山の正面道登山となる。

 子供の頃に、太宰府天満宮の裏手にあった吊り橋から宝満山に登ったことがあったが、このつり橋はいつの間にかなくなっていた。改めてネットで調べると、この吊り橋はかなり昔に落ちてしまったとか・・・。

 しばらくはなだらかな道であるが、だんだんと勾配が急になってくる。

 車道を横切り、更に進んでいくと、林道終点地点に出た。ここでも4〜5台ほど駐車が可能であった。

 ここからが宝満山への登山道になるようで、更に進むと大きな「一の鳥居」があり、「二合目」との表記があった。
 (「福岡県の山」の本では、「竈門神社本殿前から左に車道に出て、1合目の鳥居から・・・」との表記があるが、誤解を招きそうである。)

 「殺生禁断石碑」のある「五合目」から、見晴らしがいい展望所を過ぎて、やがて、かの有名な「百段がんぎ」が現れた。
 整然とした立派な石段である。かっての山城の武士達もこの石段を登っていったのかと、しばし歴史に浸る。

 上り詰めたところが「七合目」の「西院谷」で、ここで小休止する。今日も登山者が多く、行き交う登山者と挨拶を交わしながら登ってきたが、ここでも、若い四人の女性グループとしばし歓談する。まだ本格的な山登りはしていないとのこと。   
 「この山は石段が多く、標高はあまりないが、結構ハードな山として評判であるが、毎日登る人もいるくらいに人気は高い。」と紹介しておいた。

 ここから少し登ると、「中宮跡」に出て、更に「袖すり岩」を通り抜け、最後に少々急な石段を上り詰めると山頂である。

 山頂には「竈門神社」の「上宮」がある。無事の登頂の報告を行い、日当たりのいい岩場に座り込む。周辺には30人ほどの登山者がくつろいでおられた。 
 
 眼下には福岡市街地が一望に開けている。さわやかな秋の気配を感じながら食事タイムである。
 山頂で食べるものは何でも美味しい。
 コーヒーを飲みながら、今年最後の紅葉登山の感動に浸る。

 この山は英彦山にも負けずに石段が多いが、女房もよくここまで登ってきたものである。
 最近はゆっくり登山となってしまったが、急ぐ山旅でもなく、楽しめればこれで十分であろう。

 今日は多数の登山者と挨拶を交わしたが、中でも一組のご夫婦とは、「今日は帰ってから同じ時間にビールで乾杯しましょう。」と約束したが、特に時間の打ち合わせをしたわけでもなく、会話を楽しんだだけの見知らぬ山友となった。

 小休止して、下山にかかる。

 下山も同じ道を下っていく。石段も下りは楽である。「百段がんぎ」手前の7合目で小休止する。
 女房がふくらはぎが凝っているようだとのこと。ベンチに座って話をしていると、横におられた若い二人連れの女性の一人が、「みてみましょうか?」とのことで、足のマッサージをしてくれた。なんでもリハビリ療養が仕事とのことで、女房が症状が軽くなったと喜んでいた。

 お礼を言って別れ、お二人は山頂を目指され、我々は「百段がんぎ」の下りへ。
 ちなみに、石段を数えながら降りると、確かに百段あった。なお、この「がんぎ」とは階段のことである。

 後は順調に歩を進め、無事下山、駐車場で山支度を解いて、「竈門神社」へ。上宮を参拝したので、本宮にも参拝することとした。ここも「鬼滅の刃」のおかげで聖地として賑わっている神社である。

 駐車場に車を止めて、階段を登っていく。この辺りの紅葉も見事であった。
 本殿前には20人ほど参拝者の列が出来ていた。
 紅葉が見ごろな綺麗な木が散見され、立ち寄ってよかったようだ。

 神社を出て、帰路に着く。太宰府天満宮周辺の道路は混雑しており、徐行運転となったが、その後は順調に進み、16時に無事帰宅した。 
 これで今年の紅葉登山を無事終えた。


 ※ 多肉の寄せ植えを毎年春先に作っているが、ぎっしり詰めた寄せ植えを趣味家からいただいたので、これを真似ていくつか作ってみたが、ピンセットを使用するような作業はさすがに苦手であった。件の趣味家の几帳面さが改めて伺える。

 



























    


 


宝 満 山     登り  ; 2時間20分   下り : 1時間40分