〜〜〜  青森他 ・ 八幡平&八甲田山&岩木山*3名山踏破旅  〜〜〜 
≪ 平成30年7月29日(日)〜31日(火) ≫


 
≪ 7月29日(日) ≫
 

 旅友染谷氏からいただいた華麗で超豪華なファレノプシス(8月5日現在、8個あったつぼみも全て開花した!)に見送られ、5時32分発の地下鉄で福岡空港へ。
 空港で、クラブツーリズムの添乗員である中島さんのチェックを受けて荷物を預け、搭乗待合室に入る。

 現在、台風が関西に上陸している。にも係わらず、福岡〜東京便は飛行に問題なしとのこと。台風のコースが少しずれたりすると、欠航となるところであったため、アクロバット的な幸運であった。

 今回は東京乗り継ぎで青森に向かい、太宰治の里である五所川原市を起点に、八幡平から八甲田山、岩木山と日本百名山に名を連ねる北東北3名山を踏破する。
 こう書くと、結構厳しそうな山旅に聞こえるが、クラブツーリズムのランク付けでは初級Bクラスである。「 今更初級の山か」という思いもあったが、山自体は名山である。また、今後、わざわざ遠方の青森まで、登山のために自分で出かけることもないだろうと、このツアーに申し込んだものである。

 今回のツアーメンバーは11名で、その内の一人の女性は、昨年、白山ツアーに同行した大分から参加の利光さんであった。機内で再会の挨拶を交わす。

 福岡空港7時発、東京乗り継ぎで青森空港11時10分着、バスに乗り換え同30分発、途中、サービスエリアで1回休憩し、13時40分に八幡平駐車場に着いた。

 八幡平はひたすら平坦な山稜の高原上の山塊である。

 ここの登山口は、茶臼岳の近くの茶臼口からが通常であるが、今回は山頂駐車場まで来ているので、山頂までのブラブラ散策コースになる。

 山ガイドはベテランの近藤さんであった。この近藤さんは、NHKの花の山旅などでガイドを務められたという。

 雨模様のため、ストームクルーザーを着込み、ペットボトルのみ持って、ザックはおいていくこととした。

 登山と言うよりもハイキングである。雨は時折であるが、ガスが立ち込めて見晴らしは効かない。風を避けて、鏡池経由で30分ほど歩いて山頂展望台に着いた。一応、記念の写真を撮る。

 途中に、「エゾリンドウ」という名の花があった。「何故、エゾ?」とふと思ったが、ここは東北で、北海道が近かった。

 ガイドの近藤さんが青い花を見て「藍は青よりも青く・・・」と説明されている。「藍は青よりも青く、半分はNHK!」、その心は?
 「半分青い!」・・何ともしょうもない発想であった。

 下りは、ガマ沼を経由していく。ガマ沼もガスで全体が見えないが、その大きさが計り知れる。反対側にはより大きな八幡沼が横たわっている。

 30分足らずで駐車場に戻ってきた。

 バスに乗りこみ、15時10分発でまた来た道を戻る。今日から五所川原にあるホテルサンルートパティオ五所川原に2連泊する。

 17時50分にホテルに着いた。すぐに夕食となった。      
 利光さんと、しばし白山の話題から、その後多肉植物の話で盛り上がった。生ビールから赤ワインを飲むが、明日があるので、1杯づつで後は控えた。 地元ならではのホタテの卵とじが美味であった。

 食後、家に電話すると、台風は勢力が弱まり、雨のみがひどかったとのこと。今回の台風は変則コースであったが、ほぼ予報どうりのコースとなったようだ。
 それにしても、今回は上陸した台風をかわして、よくここ青森までこれたものである。

 今日は手軽なハイキングコースではあったが、一応、北東北の名山「八幡平」踏破としておこう!
 
 

 
≪ 7月30日(月) ≫


 4時過ぎに目が覚めた。窓のカーテンを開けたままにしていたので、窓外は既に明るくなってきていた。
 福岡よりは明らかに夜明けが相当早い。
 
 5時半になって、朝の散歩にでかけることにした。
 このホテルと、五所川原温泉ホテルとは提携しており、この間はシャトルバスが運行しているとのこと。
 よって、この温泉ホテルまで歩いてみることとした。ホテルのフロントで確認すると、20分以上はかかるとのこと。

 足慣らしにちょうどよい距離である。40分ホテル出発、地元の朝の散歩の方々と挨拶を交わす。少々汗ばんできたが、ホテルには20分で着いた。一応温泉ホテルを写真に収め、Uターンして宿泊先のホテルに戻る。6時20分ホテル着。
 かなりな汗をかいたので、着替えてすっきりした。
 天気予報では、福岡が33℃で青森は32℃となっていたので、九州と東北でもあまり変わりはないようだ。

 7時前にレストランでの食事、8時前にフロントで鍵を預けバスへ。

 55分ホテル出発、今日は八甲田山への山旅である。 
 昨日は岩木山の山頂は雲に覆われていたが、今日は岩木山と八甲田山ともにその山容をくっきりと見せている。

 八甲田
山は山々の総称で、その最高峰は大岳で標高 1584m である。 
 今日は、ロープウェイで山麓駅から山頂駅に登り、そこからの登山で、赤倉岳を経由し、大岳を往復して酸ヶ湯温泉に下るコースとなる。

 9時5分にロープウェイ山麓駅着、20分発のロープウェイに乗車、10分で山頂駅に着いた。
 少しストレッチをして出発、結構暑い。山ガイドさんが暑さにバテないようにゆっくり登山でリードしてくれている。
 出発前に、中島さんから山は結構冷えるようだから、上着1枚を準備してくるようにと連絡があったが、これは何だったのか?

 1時間ほどで赤倉岳着、更に下り登りを繰り返して最後はかなりな下りで、大岳へのとりつき箇所に着いた。既に12時になっていたが、食事後の登りは少々疲れが出やすいので、まずは大岳を往復することとし、ザックはここにデポしておくこととした。

 ザックがないと身軽になり、足も軽くなる。30分ほどで山頂着、記念の写真撮影に忙しい。小休止して下山開始、13時に下山してきた。ここで食事タイムとなる。

 大岳を見上げるように、多くのベンチが設置されていたので、ここに座って、弁当を食べる。アメリカンスクールの男女若者4名が談笑中であった。

 13時25分出発、これからは黙々とただ下るだけである。
 途中に、見晴らしがいいところで、休憩用のベンチが設置されていたので、ここで休憩しながら15時40分にやっと酸ヶ湯温泉に下山してきた。     

 バスに乗りこみ15時50分出発、明日登る岩木山がその見事な雄姿を見せている。

 17時にホテルに戻ってきた。
 シャワーを浴びて、小休止して50分にシャトルバスに乗りこみ、朝の温泉ホテルへ。

 バスでも結構な距離に感じられたようで、皆がここまで20分で来たのかと驚かれていたが、小生は結構な速足での散歩を心がけている旨の話をしておいた。その分、少々汗もかいてしまった。

 大きなテーブルに全員が座って、生ビールがないので瓶ビールで乾杯する。
 ガイドの近藤さんがNHKに出演された話をされ、また、日田市から参加の梅木さんが、山で田中陽希さんに会った話をされる。
 この田中氏は、現在日本300名山全てを一筆書きで、歩いて踏破することにチャレンジ中である。アドベンチャー登山家であるが、その挑戦には驚かされる。

 食後は、温泉に入る者は残って他はバスでホテルに戻ることになっていたが、残ったのは小生と小郡から参加の真澄氏の二人のみであった。

 既にホテルのシャワーで汗を流しているが、今度はバブル温泉で疲れを癒す。

 19時半に温泉から上がってきた。シャトルバスは20時発である。
 よって、小生は食後の運動を兼ねて歩いて戻ることにし、温泉ホテルのフロントで帰る準備をしていると、温泉の女性が、「歩くとかなりな距離があるので大変ですよ、シャトルバスを早めてもらうように連絡しましょう。」とのこと。
 この旨を真澄氏に連絡し早めに上がってもらうことにした。

 待っている間に冷たい麦茶をいただき、また福岡から来たと話をしていると、「今回の台風は大丈夫だったか?」と心配までしてくれた。青森の女性も心優しい方が多いようだ。このようなふれあいが旅の楽しみでもある。

 迎えに見えたのはホテルの支配人で、朝、散歩のコースを確認した方であった。女性にその話をして盛り上がった。

 ホテルに戻り、今日の行程のメモを整理する。

 今日は、八甲田山踏破を無事終えた。八甲田山というと、新田次郎氏の「八甲田山死の彷徨」があまりに有名であるが、これは冬山の話であり、夏山はその危険性はほとんどない。
 新田次郎氏と言えば、晩年はスイスで暮らしておられた。たまたまスイス旅行中にその墓碑を確認できたことに感動させられたのを思い出す。

 明日はいよいよ青森県の最高峰である「岩木山」に登る。   


 ≪ 7月31日(火) ≫

 今日も4時半前に目が覚めた。夜明け前の八甲田山があけぼの色に染まっている。
 4時30分の日の出を確認する。

 5時に朝の散歩に出かける。今日は五所川原駅まで歩いていく。昨日よりも距離は近かった。
 駅には、高校生が作成した巨大な「ねぶた」も展示されていた。  

 近くの五所川原市役所は真新しい近代的な建物であった。帰ってフロント支配人に確認すると、今年出来たばかりの新庁舎であるとのこと。

 途中、コンビニに立ち寄り、5時40分にホテルに戻ってきた。

 食事を済ませて7時50分にホテル発、これから岩木山に向かう。今日も岩木山山頂ははっきりと見えている。

 津軽岩木スカイラインを登って、8合目駐車場に9時15分に着いた。

 9時半に登山開始、結構な勾配の樹林帯の中をゆっくりと登っていく。
 1時間ほどで樹林帯を抜けた。ここからは岩場の連続である。

 岩木山は標高 1625m の青森県の最高峰の山で、別名「津軽富士 」と呼ばれている。松村和子さんの「帰ってこいよ」の中では「おいわきやま」と歌われている山である。
 その山容は、女性が天を仰いでいる横顔に見えるとのこと。太宰治は岩木山を 「富士よりも優しく・・・」 と表している。

 30分少々で山頂に到着、山頂には岩木神社奥宮がある。

 写真撮影を済ませて小休止し、11時に出発、岩場を下っているとスカートの女性がおられた。香港と台湾からの二人連れで、リフトで登ってこられて、山頂まで40分とあったので、登って来たとのこと。こんなに厳しいとは思っていなかったと話をされていた。

 下りは樹林帯の中では見晴らしが悪いので、ビデオ撮影用にリフトで降りることにした。しかしながら、ガスがかかって、見晴らしはそれほど効かなかった。

 12時に下山、バスの車内で昼食の弁当を食べる。

 12時25分出発、30分ほどで嶽温泉へ。 
 温泉から上がると、休憩室はあるもののクーラーは効いていない。温泉上がりの汗が止まらないので、そのまま缶ビールを調達して早々とバスに乗りこむ。

 これから空港に向かう。14時50分出発、1時間足らずで空港に着いた。
 ここでおみやげを調達し、搭乗待合室で待つ。

 17時定刻発で、東京乗り継ぎ、20時35分に無事福岡空港に戻ってきた。
 皆と、またの山での再会を期し別れを告げて、地下鉄から女房迎えの車に乗りこんで帰宅した。

 今回の山旅は、北東北3名山を巡る山旅であったが、八甲田山はそれなりに登りごたえがあった。今回のツアーメンバーは、この山は中級Aクラスでいいのではないかとの意見が多数であった。

 小郡から参加の真澄さん、76歳の高齢ながら、その健脚ぶりには驚かされました。次は、奈良の金剛山に登りたいと意欲満々でしたね。身体を大事にしながら今後も山旅を楽しんでください!(真澄さんはインターネットはされないので、この文を読まれることはないのが残念です。)
 

 


八幡平 ・ 登り  ; 30分    下り : 30分
八甲田山 ・ 登り ; 2時間50分   下り ; 2時間40分
岩木山 ・ 登り ; 1時間30分  下り ; 40分(一部、リフト利用)