【  天    山  】  1,046m

〜平成28年7月17日〜
 

 来月は、日本アルプスの鹿島槍ヶ岳登山ツアーに申し込んでいる。足慣らしに山登りを計画し、近場でいい山を探していると、佐賀県の天山が目についた。一度冬山に登ったのみなので、今回は夏山ということで、趣向が変わっていい。

 また、前回は9合目登山口から雪山を登ったが、今回は佐賀県小城市の七曲峠登山口から登ることにした。

 自宅を9時半に出発、三瀬峠から有料道路を出て、古湯温泉方面へ。古湯温泉を抜けた三叉路から県道37号線に入る。天山登山口バス停まで来ると、ここから左手の橋を渡り、さらに少し先から県道290号線(杉山小城線)へ左折していく。道が狭くなるが、離合場所は結構多い。8分程走ると、交差点があり、すぐその先に天山登山口が右手に見えてくる。この辺の路肩に車を止める。10時40分着。周辺に 3台の車が止まっていた。

 登山支度を整えて50分に登山開始、久しぶりの登山なので、ゆっくりペースで登っていく。階段を登っていくと、しばらくは樹林帯で、落ち葉が敷き詰められた柔らかな道を快適に歩いていく。登り下りがあって楽である。一途な登りは結構疲れるので、このような道がいい。

 今日は梅雨の合間ではあるが、天気はいい。汗ばむ陽気ではあるが、いい風が吹いており、天然のクーラーを楽しみながら登っていく。樹林帯が薄くなってくると、今度はササ道が続く。少々勾配があるササ道を上り詰めると、ここからは草原の散策道のようになる。この登山道は九州自然歩道にもなっている道である。

 山頂まで1.1kmとの案内があった。またしばらく歩いていると後600mとなっていたが、見た感じはまだここから山頂までは1kmはありそうな感じである。とてもゴルフのロングコースの距離とは思えないほど遠くに感じる。

 しかしながら、快適な草原道であるので結構早い。登山開始からほぼ2時間で山頂に着いた。登山ガイド本では1時間40分となっていたが、ゆっくりと疲れない登山をしたので2時間かかってしまった。

 写真を撮り、シートを敷いて靴を脱いで座り込む。山頂には5グループほどの登山客がおられた。
 女房が準備してくれていた缶ビールが格別うまい!!!

 ここ天山の山頂は見晴らしがよく、展望に優れた山である。周辺のパノラマ絶景を見渡しながらおにぎりを食べる。しばし至福の時間を楽しむ。久しぶりの登山ではあるが、女房もしっかりとよく登ってきたものである。

 太陽が雲に隠れると、汗で少々寒く感じるくらいになったので、そろそろ出発する。

 13時半出発、下山しかかると、そこに母子連れの登山客に会った。男の子のかっこうが本格的な登山の格好になっているのには驚かされた。「頑張っているね!」と声をかけて、下山に向かう。

 下りになると余裕があるので、花を写真におさめながら下っていく。
 カナカナカナとセミが鳴いているが、なかなかその姿は見えない。人が歩く登山道からは離れたところにとまっているようだ。そういえば、我が家には10数個のセミの抜け殻がある。春と秋には花壇の土を耕しているにも関わらず、しっかりと無事に地下生活をしているようだ。 

 セミの寿命は成虫になって1週間ほどと言われているが、これは俗説で、飼育するとすぐ死んでしまうことからきているようだが、野外では1か月ほど生存しているとのこと。しかし、幼虫として地中で3年から17年間(アブラゼミは6年間)も生活していることから昆虫の中では長寿命に類する。こうして改めてセミの声を聴くとなんとなく逞しく聞こえてくる。

 1時間半足らずで無事下山してきた。久しぶりの登山としては結構楽しめたようだ。  
 
 さて、来月は鹿島槍ヶ岳登山の予定であるが、昨年クラブツーリズムに、尾瀬の両サイドにある燧ヶ岳から至仏山に登るツアーを計画して欲しいと要望を出していたら、最近の案内で、これを10月に実施するという。早速、これも申し込んでおいた。秋の尾瀬を散策し、日本百名山を2山踏破するという何とも魅力的なツアーになったものである。

 それまでしっかりと身体を鍛えておくこととしよう!
 

 登り;2時間00分  下り:1時間30分