【  井  原  山  】  983m

〜平成27年7月15日〜
 

 梅雨の合間に山旅を計画した。今回は、西日本一を誇る「オオキツネノカミソリ」の群生地として有名な井原山に登る。オオキツネノカミソソリは「狐の剃刀」の変種で、葉が鋭く尖っていることからこの名がついたものである。
 花の時期は7月中旬から8月上旬までであるが、既に開花しているとの情報を得ている。
 
 水無登山口から登ると1時間半程で山頂に着くので、これではもの足りず、少し手前の三瀬峠の野河内登山口から森林浴を兼ねて1時間ほど林道を歩くこととした。

 昭和バスの野河内バス停には5〜6台は停めることができる駐車スペースがあり、トイレも整備されている。
 7時に自宅を出発、35分でバス停に着いた。工事用の車2台が停車していた。朝の挨拶を交わす。これから仕事をする人がいるのに、我々夫婦は気楽な山旅とはと、ほんの少しだけ恐縮する。

 準備を整え、8時に出発、車道を横切り、舗装された林道を上って行く。突きあたりに左は「野河内渓谷」、右が「井原山」と案内があった。
 竹林を抜けると今度は植林された地域を抜けていく。
 女房が「自宅から1時間少々でこんな渓谷に来ることができるのね!」と改めて感心していた。

 福岡市はすぐ近くに海あり山ありの自然に恵まれた都会で、本当に住みやすい街である。
 魚や野菜が新鮮で、ラーメンやうどん、モツ鍋等独自の食文化も豊富である。また屋台等も楽しめる。とにかくうまいものが多い。地酒もうまいものがあり、よっておのずと晩酌が増える。←これは余計か!
 地下鉄・バスが市内各所を網羅し、空港も近く、交通の便がいい。
 アド街だったか、テレビの番組で福岡は美人が多いとの特集もやっていた。
 かっては単身赴任者が住みたい街として、福岡市と札幌市とで一位を競い合っていたが、今はどうなっているのか?
 小生は、スポーツジムに週2回は通い、ヨガレッスン、筋トレ、ランニングをしているが、夕食後は雨以外の日は毎日、近くの室見川の整備された河川敷遊歩道で1時間のウオーキングを楽しんでいる。
 特に、夕日が綺麗な日のウオーキングは格別で、福岡の自然や夕日に感謝しながら、至福のウオーキングタイムとなる。
 
 福岡の話になってしまったが、急な登りが終わって、しばらくは平坦な林道を歩いていく。吹き抜ける風が心地よい。
 林道の途中に橋がかかっており、何気なく見ると「むろみ川」と記載されていた。ここが毎日ウオーキングしている室見川の源流であった。なんとも懐かしいひびきである。
 右手に谷川のせせらぎを聞きながら、緩やかな長い登り道を軽やかなリズムで登っていくと、ほぼ1時間で水無鍾乳洞がある駐車場に着いた。ここには登山者の車であろう6台が駐車していた。

 鍾乳洞に立ち寄ると、冷気が吹き出していた。標識に「10℃」と記載があったが、汗ばんだ身体に気持がいい。
 しばらく涼んで、出発、登山道の両サイドに「オオキツネノカミソリ」が咲き誇っている。林間の中にも群生地があちこちにあったが、陽が当たらない斜面はまだつぼみのものばかりであった。まだまだ、見ごろは先のようだが、登山道の近くは既に咲き終わった花も多かった。

 しばらく進むと、案内板に左は「急坂」、右は「自然歩道」とあった。急坂の方へ向かう。
 ここにも群生地があちこちにあったがつぼみが多い。登山道近くのものは華麗な姿を見せ、誇らしげに咲き誇っていた。

 急登! さすがに急坂である。息を整えながら休み休み登っていく。
 水無鍾乳洞から約1時間40分ほどで山頂に着いた。11時を少し過ぎていた。
 山頂には6名ほどの登山者と少なかった。オオキツネノカミソリのシーズンにはまだ少し早いのか。
 
 山頂で敷物を敷いて座り込む。靴を脱ぐと最高にリラックスできる。
 女房が準備してくれていた冷えた缶ビールがうまい! 女房に改めて感謝する。

 これも女房手作りのおにぎり弁当を食べてしばらくくつろぐ。
 日差しはあるが、今日は柔らかい日差しで最高に気持ちがいい。
 脊振山、反対側には雷山も見えている。井原山から雷山まで縦走する人も多い(前回は雷山から井原山まで縦走した)が、今回は林道歩きがあるので、眺めるだけにする。

 山頂でのんびりして、12時過ぎに下山開始。
 下山は別ルートをたどることとし、少し雷山方面に降りて行き、途中の分岐から水無鍾乳洞を目指す。
 しばらくは急な下りもあったが、滝への分岐点からは右手へ向かい(左が滝)、快適な尾根筋歩きが続いて、下っていくとそこが登るときに確認にした案内板の場所であった。

 更に進み、10分少々歩いて鍾乳洞がある駐車場へ着いた。
 また、鍾乳洞で冷気を浴びる。ついでに霊気もいただいたようだ。今日も日本の市場は好調であろうと期待する。

 また長い林道を歩き、14時前、山頂から2時間足らずで駐車場に戻ってきた。
 山の身支度を解き、自宅へ。14時半前に無事自宅に戻ってきた。

 今回は、オオキツネノカミソリの花の観賞と、快適で充実した山旅となった。

 ※ 日本市場は今日も上げてこれで3連騰となった! 少し怖くなるほどの好調さではあるが・・・。       
 

 登り;3時間(鍾乳洞立ち寄り時間含む)  下り: 2時間