【  普 賢 岳  】  1,359m

〜 平成26年6月12日(木) 〜


 春に植え替えたサボテンが次から次に華麗な花を咲かせ続けている。
 地植えしたひょうたんもかなり蔓を伸ばし雄花が咲きだした。季節は確実に夏に近づいてきている。
  
 久しぶりに雲仙へ登山ドライブ旅に出かける。

 雲仙では、山友である有働氏のおすすめの「雲仙みかどホテル」に宿泊する。よく新聞にも広告を出しているホテルで、一度は泊まってみたいと思っていたホテルである。

 朝、7時50分に出発、少し出発が遅れたので高速で行くことにし、都市高速を経由して九州道から長崎道へ。

 諫早ICで高速を降りて57号線を島原へ向けてひた走る。
 雲仙に入り、一方通行の仁田峠循環道路へ。かっては有料(770円)であったが、今回は自然保護(?)協力金とかで100円をゲートで女性に渡した。

 11時7分に峠の駐車場に着いた。「1時間以内の駐車にご協力を!」との案内板があり、登山者は下の駐車場へとあるが、ここまでは歩いて30分もかかる場所である。駐車場はガラガラなので、遠慮なくここに駐車させてもらい、ここから登ることにする。 

 11時20分、ロープウェイ乗り場の右手にある普賢岳登山口から登山開始。

 新緑に多数の糸をつけた毛虫がぶら下がっている。久住山でも特に山頂付近では多数の尺取り虫を見かけた。自然は逞しいが、それと共生する虫たちも逞しいものである ・・・が、あまり景観を乱さないで欲しい。

 結構なゴロゴロした岩場の勾配ではあるが、あまり高度はないので、途中は水分補給休止程度で登り続ける。下山ですれ違ったのは5組7名、1時間5分で山頂に着いた。山頂には3組6名がおられた。

 ひっきりなしにガスが下から上がってくる。雲の流れも安定していない。

 ここで昼食タイムとする。女房手作りのおにぎりがうまい。ちょうどガスが晴れて平成新山が顔を出したがまたすぐにガスに包まれた。みかんを食べて少し様子を見ることとする。

 ガスが薄れてきた瞬間を見計らい、急ぎ新山を写真に収める。1990年11月の普賢岳の噴火で出来た溶岩ドームは普賢岳よりも127mも高い山となり、日本で一番新しい山ということで平成新山と名付けられた。目近かに見る新山は、見事な山容で、その堂々たるたたずまいに圧倒されるばかりである。

 13時15分下山開始。少し回り道をして、妙見岳を経由してロープウェイ妙見駅を左手に見ながら、既に咲き終わったミヤマキリシマが群生する斜面を降りていく。 

 14時40分に無事駐車場に降りてきた。

 山支度を解いて軽装になり、ホテルへ向かう。15時半にホテル駐車場に着いた。少しチェックインには早いかと思ったが、既に上の広い駐車場は満車状態だったので、下の駐車場に降りてここに車を止める。

 チェックインを済ませて部屋に落ち着き、浴衣に着替えてさっそく温泉に向かう。ここも立派な露天風呂で、登山の疲れも一気に吹き飛んだ。
 これまでの山旅に思いを馳せる。山で知り合った山仲間もいいものである。

 ここに来る前にBSチャンネルであっていた木村大作監督の「劔岳・点の記」を改めて見たが、いよいよ明後日から同監督の新作「春を背負って」が始まる。カメラマンである同氏の監督としての2作目の作品になる。山小屋を舞台にした人間模様の物語で、立山で長期ロケがなされている。また楽しみが増えた。 

 夕食はバイキングドームと名付けられたレストランでのバイキングで、料理で日本一を目指しているという。

 まずはタラバ蟹で生ビールを楽しむ。ここは飲み放題となっている。蟹で満足すると、後は大きな海老フライ、ステーキ、焼鳥等で赤ワインを飲む。隣に座られたご夫婦は熊本からフェリーで来たとのこと。 ただここに泊まるために来たとのことで、話はそれほど盛り上がらない。

 食事を満喫して部屋に戻り、日本山岳記を読んで夜を過ごす。 
 

〜 平成26年6月13日(金) 〜

 6時に起きて、7時に朝食を済ませ、そのままチェックアウトする。
 おみやげにミカド本舗のカステラを2本(1人1本)いただいた。サービスにしては立派なカステラで驚いた。
  
 帰りは島原半島の海岸沿いに戻ることにし、ナビをセットして走る。

 島原市街地を抜けるとナビが堤防道路の「雲仙多良シーライン」を渡れという。ナビ通りに走ってみる。
 海の中に作られた真っ直ぐな堤防の上を走っていく。潮受堤防は全長7km、その上を走る道路は全長8.5km、よくこのような工事をやったものである。先の方には今話題の巨大なゲートが見えてきた。
 裁判で、漁業者、農業者双方に補償金を払わなければならなくなったが、今後、国はどのように対応していけばいいのか、国も大変である。

 有明海を右手に眺めながら海岸沿いを走り快適なドライブを楽しむ。武雄北方ICから長崎道に入り、佐賀大和ICで高速を降りて、三瀬峠に向かう。道の駅風の「まっちゃん」に立ち寄り、ざる豆腐とおにぎりを調達して、三瀬トンネルをくぐって、一路自宅を目指す。11時15分に無事帰宅した。

 今回は「雲仙みかどホテル」に泊まるついでに普賢岳に登ったようなドライブ旅であった。

 総走行距離は371kmであった。
 

 登り;1時間05分  下り:1時間25分