【  大  雪  山  】  2,291m

〜 平成26年9月16日(火) 〜

  8時発のJAL便にて福岡空港発、羽田空港乗り継ぎにて千歳空港へ。
 今日から大雪山の紅葉登山にでかける。空路は貯まったマイル利用で無料、宿泊もほどほどのホテルを予約し格安で仕上げている。
 千歳空港からJRにて旭川へ。ここで地中海クルーズで旅友となった赤平市在住の櫻井夫婦と合流し、櫻井車にて旭岳温泉に向かう。

 昨年、下見に来た時は、層雲峡から黒岳周辺の様子を見て回ったが、今回は逆方向から旭岳へ挑む。
 道中に夕景の大雪山が見事な山容を誇らしげに見せていたが、旭岳山頂は既に冠雪していた。今日の昼間に降雪があって冠雪したようだ。さっそくの歓迎に感謝する。

 17時半にグランドホテル大雪にチェックインし、早速露天風呂に入り、旅の汗を流す。
 北海道の高原もすっかり秋模様である。

 レストランにて櫻井夫婦と感動の再会を祝し、生ビールで乾杯する。山の話、クルーズ旅の話、酒の話と話題が尽きることがない。生ビールの後は北海道の地酒を楽しむ。
 明日の登山を控えているのでほどほどで部屋に戻り、それぞれがipadを持ってロビーでまた談笑が始まる。 話が盛り上がっている内に、フロントが消灯されたので慌てて部屋に戻る。明日は残念がら天気は悪そうだ。 

〜 平成26年9月17日(水) 〜

 5時半に起き、テレビの天気予報を確認する。旭川地方は終日雨の予報である。
 朝食を済ませて取りあえず8時ちょうど発のロープウェイにて「すがたみ駅」へ上がる。
 一面にガスがかかり雪が舞っていた。コーヒーを飲みながらしばらく様子を見ることにする。NHK取材班も待機中であった。せっかくの「神々の庭」も全く視界がきかない。

 30分ほど待って、やっと視界が開けてきた。これをチャンスと、8時50分に出発する。
 雲の流れが速く、荒れ模様の天気の様相である。周辺は見事な紅葉で、絶景の中を歩いていくが、旭岳は相変わらず雲の中に隠れている。
 「すがたみ池」に着いたが、風が強く、積雪もかなりあるようで、山頂を諦めて降りてくるグループも多い。

 行けるところまで登ってみることにする。高度を上げるに従って、ガスがただよいだした。その内に雪が舞いだし、かなり冷え込んでくる。まさに冬山登山になってしまった。まだ9月半ばである。初冠雪は期待していたが、ここまでの雪は想定外であった。大雪山も歓迎の度が過ぎるようである!

 大学のスキー部のメンバーか? 軽装の若者グループが足取りも軽く追い越していく。

 8合目を過ぎたあたりで急激に風が強くなってきた。更に雪が顔に吹き付け痛いほどである。
 ストックに付いた紐が凍りついている。
 しばらく岩陰で様子をみるも、おさまりそうにないので、ここで撤退することにする。山頂まで登っても視界もきかないので、達成感のみのために無理することもないかと割り切る。
 山頂まで登って降りてきた人が言うには、9合目あたりが最も風が強く、そこを過ぎると山頂は それほどでもなかったとのこと。「すがたみ池」の周辺もガスがかかっていた。 

 12時半に無事下山してきた。またコーヒーを飲んで冷えた身体を温める。櫻井夫人が買ってこられたパンが適度な歯ごたえがあっておいしい。
 今回は絶景を堪能とまではいかなかったが、「神々の庭」の一部を拝観させていただいた。

 13時30分発のロープウェイにて下山し、一旦ホテルへ戻る。
 着替えを済ませて、夕食までの時間つぶしに「旭岳ビジターセンター」に立ち寄り、その後東川町へ出る。山の道具店モンベルに寄り、すぐ横にある道の駅へ。地元のスーパーにも立ち寄る。「赤飯小豆甘納豆」というラベルのおにぎりが売っていた。そういえば、昨日の 夕食に出た茶碗蒸しも甘栗が入った甘い味付けであった。北海道人は甘い味付けがお好みのようだ。このことは「秘密のケンミンSHOW」には出たのだろうか?

 ホテルに戻り、温泉から上がって、櫻井夫婦の部屋で宴会を始める。ビールから赤ワインへ。クラッカーにチーズを挟んで食べるとワインがすすむ。食事を済ませてまた部屋に戻り宴会が続く。今度は日本酒・吟醸酒まで準備してくれていた。さわやかな吟醸香の飲み口のいい酒で、 櫻井夫婦の心遣いに感謝する。

 明日は、櫻井夫婦の案内で、十勝岳を眺めながら美瑛・富良野のゴールデンコースをドライブ予定である。
 

〜 平成26年9月18日(木) 〜

 5時半に起きる。相変わらず雲が張りつめている。
 朝食を済ませて、7時50分出発、これからドライブに出かける。
 美郷不動尊の「みさと名水」に立ち寄ってペットボトルに名水を汲み取り、「青い池」へ。ここは昭和63年12月の十勝岳噴火を踏まえ、火山泥流を貯める施設としてコンクリートブロックによるえん堤が築かれ たが、その内側に水が貯まり、いつのころからか「青い池」と呼ばれるようになった。太陽からの光が水中のコロイド粒子と衝突し、色々な方向に光の散乱を促し、波長の短い青い光が散乱されやすいために青く見えるとのこと。立ち枯れたカラマツのたたずまいとマッチして神秘的な色合いを見せている。

 雄大な十勝岳のビューポイントである「望岳台」へ。小雨模様で早々に引き上げ、次に「吹上露天の湯」を覗きにいく。櫻井夫人が何故か「わくわくする!」とのこと。十勝岳の中腹に湧きでた温泉で、絶景ポイントでもある。
 小雨が降る中を、十勝岳の登山口から十勝岳の見事な紅葉を垣間見る。

 富良野の「ファーム富田」へ。雨も上がって、見事な色合いの花壇に目を見張る ばかりである!
 メロンパンは、中に本物のメロンの果肉が入っていて美味であった。

 富良野の街に出て、イタリアレストランでドライブ旅の打ち上げをする。
 今回の旅では櫻井夫婦に3日間もお世話になってしまった。

 滝川駅まで送ってもらい、今度は福岡で会いましょうと誘って別れる。
 ここでも列車内で飲むようにと、クーラーボックスに入れた缶ビールとホタテのつまみをいただいた。最後の最後まで心ずくしのおもてなしを受けて感動の山旅であった。

 札幌に出て、更に小樽築港へ。プロムナードを歩き、商店ビルの中を歩いて16時半過ぎにホテルに着いた。チェックインを済ませて部屋に荷物を入れ、早速、街中に繰り出す。バスにて「小樽運河」へ。

 寿司屋通りを確認して、駅の方へ戻り、居酒屋で二人宴会となる。
 「豪快男盛り」の刺身とサラダで、「北の誉」で乾杯する。締めの山盛りの「こぼれ寿司」も豪快であった。

 JRで小樽築港へ戻り、ホテルへ。明日は帰路につく。
 
 

〜 平成26年9月20日(金) 〜

 6時に起きる。雨が降ったようで、見事な虹が出ていた。
 チェックアウトを済ませて、JRにて小樽へ。コインロッカーにスーツケースを預け、運河をブラブラする。その前に三角市場を覗いてみると、次々に客引きされる。

 たまたま入った店「味処たけだ」は超有名店のようで、芸能人の写真やサインが壁一面に貼り付けられている。

 隣に座っていた台湾からの女性二人連れは、朝からテーブル一面の刺身や大きな毛ガニ、焼き魚等でビールを飲まれていた。相当に裕福な方々であろう、朝から贅沢三昧であった。
 小生はウニとカニの豪華丼、女房は塩サケ定食を頼む。さすがに小樽とそれぞれに美味しかった。
 食事を終えて、見送りに出てこられたおかみさんと記念の写真を撮らせてもらう。

 運河をブラブラして駅に戻り、空港へ。
 羽田空港乗り継ぎで17時半に福岡空港へ。地下鉄で18時半に無事帰宅した。

 さて、今月末は東京行き、10月初めは信州ドライブ旅が待っている。大雪山は雪であったが、信州ドライブでは絶景の高原の秋を楽しみたいものである。

 最後に、今回の山旅で大変なおもてなしを受けた櫻井夫婦に改めて厚くお礼申し上げます。

 また、今度は福岡で宴会をしましょう!!!

 

 (8合目) 登り;1時間40分  下り:1時間 10分