【 韓  国  岳 】  1,700m

 
〜9月21日・土曜日〜

 
 カレンダー上は今日から3連休である。これから「O型」山友の会とのキャンプ場でのバーベキューと翌日の韓国岳登山を目的に、えびの高原へのドライブ旅にでかける。

 新たにハイブリッド車であるプリウスαを入手したので、エンジンの慣らし運転を兼ねて、ハイブリッド機能の調子や、ドライブ用の各種機能を色々と試すこととした。

 9時半に自宅発、都市高速から九州道へ。10時半に広川SA着小休止、11時25分に北熊本SA着、ここでレストランに入って早目の昼食とする。11時55分発、13時ちょうどに山江SA着小休止、13時半にえびのIC 通過、九州道から下りて、一般道へ。

 九州道ではオートクルーズ機能の確認をした。時速95kmでセットすると、そのまま定速走行になる。が、坂道等では±2km程度の調整幅があるようである。
 前走行車との車間距離が狭まってくると、自動的に制動が効いて速度を落とすが、 この車間距離は3段階で調整が可能である。安全のために最も長い車間距離でセットしておいた。車間距離を十分にとっているために、後続車が次々と追い越 していくが、急ぐ旅でもなく、澄み切った秋空の下でドライブを楽しむにはちょうどいい速度である。

 えびの市街地からえびの高原に向けてひた走る。 ライトは「AUTO」にセットしているので、樹間に入りうす暗くなると、自動でライトがついて便利である。高速道でも、八代から人吉の23連トンネルでは重宝した。

 14時ちょうどに目指す「えびの高原キャンプ村」入口にある、道の駅様の「りんどう」着。ここで明日の昼食用のおにぎりを調達してキャンプ村へ。


  既に「O型」山友2名、有働氏と根塚氏も到着されていた。車から必要な荷物を下ろし、リヤカーに積み込んでケビンに運び込む。ケビンは畳が5枚に土間が1畳分、計6畳の広さであり、夜は寝袋で寝ることになる。ケビンは「みやま」といい名前が付いている。

 早速、再会を祝ってビールで乾杯する。今回は女性陣の都合が悪く、男3人だけの山旅になったが、しばらくは山の話で盛り上がる。次回は今年予定していたあけぼのつつじの時期(5月の連休前)の「大崩山」にしようと3人で決定してしまった。

 16時になって、キャンプ村の温泉に向かう。根塚氏が15時から大丈夫と言っていたが、温泉はまだ4分の1もお湯が入ってなかった。どうやら15時と午後5時と勘違いしていたようである。こういうところが根塚氏らしい!

 しかし、出直すのも面倒なので、入れないこともないかと無理やり入っていると、管理人さんが見えて、「もう入ってますか!」と驚かれていた。お湯が3分の1しかない中に、男3人が立て膝で入っているのだからまさに異様な光景に見えたことだろう。 お互いに苦笑いするしかない。

 外には冷泉がある。ここにしばらく入る。有働氏が少し入ってはあまりの冷たさに飛びだされる。小生はじっと冷たさを味わっていると、段々と身体の回りの水が体温で温まってくるのを感じる。空を見上げると澄み切った青空で、空が一層高く見える。

 冷泉から上がると身体全体がポカポカしてくる。これが冷泉の効果である。

 時間が早いので、カメラを持って野外ステージの場所へ散策に行く。明日登る韓国岳が見事な山容を見せてくれている。秋の気配を感じながら、高原のたそがれ時を楽しむ。最高にリッチな時間 を持ち、心身ともにリラックスさせてくれた。

 ケビンに戻り、バーベキューの準備をする。バーベキュー用のセットから料理の材料まで全て根塚氏が準備された。根塚氏に感謝。

 まずは小生差し入れのスパークリングワインで乾杯する。しばらくすると、近くのケビンの学生風の女の子がやってきて、「着火剤に火が付かないので、どうしたらいいだろうか?」とのこと。根塚氏がハンドバーナーで火をつけてあげると感謝されていた。女の子に3分の1ほど入ったスパークリングワインのボトルを上げると、「一人で飲もうかな!」と言いながら喜んで持ち帰っていた。

 鹿大の学生で、その内に男女学生二人で改めてお礼を言いに来て、チーズケーキを置いていかれた。ただキャンプに来ただけで明日は帰るとのこと。女の子達は深夜遅くまで外でおしゃべりを楽しんでいた。

 次に赤ワインを飲む。野外の木陰で飲むワインは格段においしい。肉もおいしいが、根塚氏が手ごろな大きさに刻まれた野菜も食べ易く、おいしかった。

 ワインから焼酎へ。いつものパターンである。ケビンに戻り、それからは歌三昧で、坊がつる賛歌を何度も歌う。

 21時過ぎに、それぞれの寝袋に入って休む。明日は韓国岳への登山である。 
 

〜 平成25年9月22日 〜

 5時に起きる。根塚氏の入れてくれたモーニングコーヒーがおいしい。
 
 荷
物を整理して、それぞれの車に荷物を積み込み、6時半に根塚氏の車でキャンプ村を出発する。
 今回
は大浪池を周回して登る「大浪池登山口」から登る。
 
6時35分、大浪池登山口から登山を開始、登り所要2時間半の予定である。

 今日は天気もよく、登り始めてすぐに汗ばんでくる。昨日のワインが汗となってにじみ出して来るようだ。

 大浪池の手前にある避難小屋まで、よく整備された登山道を登っていく。40分で着いた。大浪池越しに見える韓国岳が見事である。反対側には時折噴煙を上げる桜島が見える。

 まずは東回りコースで大浪池を周回していく。時折池を覗き込む。太陽光のあたり方で、微妙に池の表情が変わっていくのが楽しめる。

 8時10分に韓国岳避難小屋に着いた。池周回コースの終わりであり、ここからいよいよ登山道に入る。

 階段状の木道が整備されており、歩き易い。段差が高いところが続くと結構疲れる。それでも木道は有難い。

 山頂手前のガレ場にも右手の方に木道が設置されていた。

 9時ちょうどに山頂に着いた。風が強く、残念ながら高千穂峰は雲に覆われて山頂は見えない。

 山頂には20名ほどの登山客があちこちの岩陰でくつろいでおられた。

 9時15分に下山開始、木道の下りは更に楽である。35分で韓国岳避難小屋がある、周回コースの分岐点に着いた。ここから今度は西回りコースで池を周回していく。

 10時30分に大浪池避難小屋がある岩場に
ってきた。ここで食事タイムとする。

 大浪池を見下ろし、韓国岳を見上げながらのおにぎりと宮崎地鶏の焼鳥がおいしい。
 根塚氏は相変わらずお湯を沸かしてラーメンの食事である。

 10時55分に下山開始、11時15分に無事下山した。
 
 下山して、11時30分に再びキャンプ村へ戻ってきた。

 それぞれの車ですぐ横にある温泉に向かう。汗を流し露天風呂でゆっくりとくつろぐ。
 根塚氏には明日、高千穂峰に一緒に登ることにし、高千穂河原に8時に集合することとした。

 皆と別れを告げて、12時に温泉発、えびの高原をドライブしながら、高速バスで来る女房を迎えに小林市へ向かう。
 明日は、根塚氏と3人で高千穂の峰に登ることにしている。

 


登り;2時間30分  下り;1時間35分