【 久 住 山 】  1,787m


〜 平成23年10月26〜27日 〜

 
 
久しぶりに山に登ることにした。女房は股関節の手術をし、リハビリも終えたが、まだ登山までは無理なようなので、単独登山とした。
 
 先週、テレビで大船山の紅葉が見ごろとのニュースが流れていたので、急に登りたくなったもので、登る山は久住山にした。この山は何回登ったのか数知れない。学生時代は 同年に春と秋の2回登ったこともあった。

 天気がいいので、前泊して久住高原をドライブすることにし、さっそく当日宿泊可能な宿を探していると、国民宿舎の「久住高原荘」が空いておりすぐに予約がとれた。

 9時50分に自宅を出発、九酔渓の紅葉はまだまだだったので素通りし、夢大橋も横目に見ながら、長者原に着いたが、駐車スペースが満車状態だった。相変わらず登山者が多いようで、やむなくそのまま牧の戸峠へ。ほぼ12時に着いた。ちょうど1台が出ていくところですぐに駐車できた。他は満車状態で、道路沿いの空きスペースにもたくさんの車が駐車していた。

 明日の下見に、沓掛山手前の展望台まで登ってみる。コンクリで塗り固められた登山道はマイペースで普通に登っていくと結構きつい。かって、イタリアのモルティーニ教授 を案内して樋口局長とここを登ったのを思い出す。モルティーニ教授は健脚で、ここをさっさと登っていかれた。その後、モルティーニ教授は日本のイタリア大使館に赴任されていた。

 紅葉はまずまずで、遠くに聳える由布岳の雄姿を見ながら、玖珠SAで買ってきたサンドとコーヒーを飲む。少し汗ばんだ身体に 心地よい風がさわやかに通り過ぎていく。時折、鳥のさえずりが聞こえる程度で、 静かでおだやかな高原の秋を全身で感じる。

 展望台から降りて、「久住ロードパーク」(紅葉は全く早かった)などを少しドライブした後、「あざみ台展望台」に立ち寄り、今夜泊まる「久住高原荘」を左手に確認しながら「くじゅう花公園」へ。
 久住山、反対側には阿蘇五岳が望めるという絶好の場所にある。サルビアの赤色がまぶしいほどであった。ここは11月中旬から12月下旬まで「久住高原光ファンタジア」と銘打って、花壇がライトアップされるので、 この時期に一度来てみたいと思っている。

 16時過ぎに宿に着いて、フロントで明日の山での昼食用のおにぎりを頼み、部屋に入る。窓を開けると目の前に久住山が聳えている。すぐ近くに久住山の赤川登山口がある。ここから登るのは最短距離ではあるが、せっかく紅葉を楽しみに来たのに直登ではあまりに味気ないので、やはり牧の戸峠から登ることにした。

 まずは白濁した温泉で汗を流す。食事に部屋を出る時に窓から見ると、阿蘇五岳が夕景に映えていた。温泉で汗を流した後の生ビールはうまい。その後、麦焼酎1合をお湯割りで飲む。ついでに「やまめの塩焼き」を追加料理で頼む。やまめは少しこぶりであった。

 朝、結構冷え込んでいる。外で確認すると気温は4℃であった。車の窓ガラスも真っ白になっていた。荷物を整理し、朝食を済ませておにぎりを受け取り、チェックアウトして7時15分に出発する。
 7時30分峠着、牧の戸峠の駐車場は4分の1くらいの空き があって、難なく停められた。身支度を整え、トイレを済ませて40分に登山開始、8時前に沓掛山手前の展望台で小休止、ここに幼稚園児が団体で来ていた。園児を引き連れての先生も大変なようである。

 すぐ間近に阿蘇五岳が雲海に浮かんで見え、これがなかなか壮観である。

 途中で園児の団体を追い越して、草千里のハイキングコースを進む。紅葉はほどほどであったが、日本晴れの天気の中で、さわやかな登山である。交わす挨拶も「いい天気ですね!」が結構多い。 これは珍しいことであり、それほどまでに天気がよかったということになる。
   
 9時前に「扇ケ鼻」を右手に見て、同20分「久住分れ」に着いた。ここで小休止。まだ阿蘇五岳が雲海に浮かんだままで絶景を見せていた。仕事を休んで来たという青年が「今日は休んで 来て本当によかった。」としきりにその絶景に感動していた。

 少し休んで、最後の岩場というよりもガレ場を登り、山頂に10時前に着いた。ここまで2時間20分かかった。しばらく他の登山者と雑談する。始めて登ってきたという女性の方 が感動の声をあげられていた。

 昼食には早いので、10時20分に下山開始、11時45分に沓掛山先の展望台へ着いた。ここで宿で作ってもらったおにぎりを食べる。梅干しにぎりが2個と紫蘇にぎりが1個にたくわん少々。山で食べると何でもおいしい。

 しばらく景色を楽しんで、12時過ぎに下山開始し、12時16分に登山口に戻ってきた。下山は食事の時間を除くと1時間40分ほどであった。

 ずぼんと靴を履き換え、帰途に着く。14時40分に無事帰宅した。(総走行距離335km)

 


牧の戸峠登山口〜久住山頂:2時間20分

久住山頂〜牧の戸峠登山口:1時間40分