【  黒  岳  】   1,587m

〜 平成22年10月28日 〜
 

  今年2山目の九州百名山登山になる。相変わらずやりたいことがやれるという自由さで、多忙を極めている毎日であるが、やっと思い立った次第である。

 久住連山の紅葉が見ごろを迎えているとのニュースに期待し、九州百名山に名を連ねる久住連山の中で唯一残していた黒岳に登ることにした。この山は全山紅葉に染まることで有名な山である。

  朝、6時に家を出て、高速を走り、玖珠ICで高速を降りて一般道を走る。ガソリンの補給、食料の調達を済ませて、やまなみハイウェイを横切り、「男池」に着いたのは8時半少し前であった。駐車場は広いが、相当な車が駐車している。さすがにシーズンだと思わせる光景である。
 早速、登山の支度にかかり、登山開始が8時40分、男池園地入口で清掃協力金100円を払って中に入っていく。黒岳の登山口もこの中にある。女房はここまでで、見送りを受ける。

 自然林の中を一人歩いていく。静けさが身体にしみこむようである。

 登り始めはかなり寒かったので、セーターとストームクルーザーを着こんでいたが、登るにつれて汗ばんできたので、セーターを脱ぎ、ストームクルーザーも脱ぎ、シャツの袖をまくりあげて登る。一人で登っていると、だんだんと早足になるので、それを抑えながら登っていく。

 50分で「ソババッケ」に着いた。ソババッケとは奇妙な命名であるが、「水がたまるそばからはけていくから」との説がある。目の前に平治岳がそびえ、見事な紅葉振りを見せている。女房が朝一で入れてくれたコーヒーを飲みながらしばしその景観を楽しむ。

 5分ほど休んでまた登り始める。結構、ゴロゴロした岩場も多く、その岩が湿っているので、滑らないように足元を確認しながら登っていく。ほぼ1時間かかって「風穴」に着いた。ここで先客の登山者と話しながらミカンを食べる。

 5分休んで10時40分に出発する。地図で確認すると、これからピークを越えていくことになるが、このピークまで等高線が相当密集している。そのために、かなりな登りを覚悟していたが、その覚悟以上に厳しい登りであった。幸い、振り返ると平治岳、大船 山の見事な紅葉を眺めることができたので、それを楽しみながら登っていく。

 ピークを越えて、少し下り、また登っていくと分岐点がありそこを左にいくと「高塚山」である。黒岳は山々の総称であり、この高塚山が最も高い山であるため、ここを目指す。分岐点通過が11時24分、山頂に着いたのが11時35分、結果、 休憩も含めて約3時間の登山であった。

 山頂は風が強く、一気に汗も引いて寒くなってきたので、女房に電話で登頂した旨を伝え、急ぎ写真を撮って、少し登って来た道を戻り、脇道に入り込み、岩場に座り込む。風がないだけでなく、目の前には平治岳、大船
山の 見事な紅葉の錦絵が広がっている。まさに絶景を眺めることができる最高のポジションである。

 白水鉱泉から登ってきた一団が、ここまで来て絶景に歓喜の声を上げながらそのままぞろぞろと下っていった。もう少し景色を楽しめばいいのにと思ったが、大勢で 狭い登山道をふさぐわけにもいかないかと思いなおす。

 玖珠町で仕入れてきたおにぎりとサンドイッチを食べ、コーヒーを飲む。重い一眼レフカメラをバックから取り出し、20枚ほど写真を撮る。また、ポケットのデジカメでも写真を撮る。このデジカメは登山の時間の確認に役立つ。

 12時14分に下山開始、風穴12時50分、小休止、ソババッケ13時48分、小休止、登山口に降りてきたのが14時32分、2時間20分の下山時間であった。 14時50分に出発する。

 下で待っていた女房の運転で温泉に向かう。 途中に松茸を売っている店があったので、手ごろな大きさのもの2本で3千円を購入した。今年は松茸が豊作で価格も安いようだ。
 長者原を経由していくと、ここも登山者の車であふれていた。三俣山は残念ながら山頂が雲におおわれていたので、すぐに出発する。筌の口温泉に14時50分に着いたが、ここは木曜 日は定休であった。よって、すぐ横にある「山里の湯・炭酸泉」に入る。身体全体に炭酸の泡が付着し、これが血行促進になるらしい。 身体はすっきりするようだが、温泉は炭酸の匂いが少し気になる。また、ここは残念ながら景色も楽しめない。

 1時間ほど温泉を楽しんで、16時10分発、16時35分九重IC通過、鳥栖JCを過ぎてから工事中の大渋滞で、大宰府IC通過が17時55分、18時15分に愛宕ICから都市高速を降りて、遅くなったので寿司屋に立ち寄り、帰宅したのが19時半、総走行距離は288kmであった。
 

 登り:3時間00分  下り:2時間20分