【  古 祖 母 山  】  1,633m

〜平成22年5月13日〜
 

 平成22年、今年初めての九州百名山登山になる。

  退職後、色々とやりたいことが多く、そのやりたい事をやることが実際に可能なためにそれに追われ、山登りが少し手薄になっていた。特に今年の春は、ガーデニングに忙しく、3月から3坪弱の温室作り、その後500鉢を超えるサボテン、 多肉植物、洋ラン等の植え替えに追われ、やっと全てが終わって時間にゆとりができた次第である。

  朝6時に自宅を出発、大宰府ICから熊本ICで高速を降りて、阿蘇を経由し高千穂へ。高千穂から県道7号線に入り、延々と山の中を走って尾平トンネルの先に車を止める。10時を少し過ぎていた。(ここまで212km)

 登山口には既に6台の車が止まっていた。車のナンバーには広島ナンバーもあった。

 10時20分から登山開始。最初のとりつきから結構な勾配であるが、この山ではここが最も厳しいところである。少々道が荒れていて、足を滑らせると一気に谷底に滑り落ちていきそうな個所もあった。このような場所にはロープでも設置してあればと思うが、これを地元自治体に期待するのは無理か。
 「ここを降りる時は相当に気をつけて降りないと危ないね。」と話しながら登っていく。

 30分ほど登ったところで「尾平越」に出た。ここは祖母・傾縦走路の途中にあたり、幕営もできる十分な広さがあるところである。右手が祖母山頂、左手が傾山と案内がでている。 水場の案内もある。

 久々の登山になるので、ここで座り込んで少し休憩する。高千穂の道の駅で買ってきた手作りの饅頭を食べる。さわやかな新緑が目にまぶしく、吹き抜ける風が 心地よい。

 ここからは緩やかな登り下りがあって、その後登り続け、1時間ほどで右手に大きな露岩が現れた。ここから望む祖母山や障子岳に至る障子尾根が見事な景観を見せている。
 途中、アケボノツツジやミツバツツジ、ツクシシャクナゲが綺麗に咲き誇っている。ミツバツツジの方が多く、アケボノツツジはもう終わったのかなと思っていたら、登っていくにしたがって驚くほど見事なアケボノツツジが待ち構えてくれていた。

 これまで、アケボノツツジはあちこちの山で楽しませてもらってきたが、ここまで見事なものは初めてである。ちょうど 最高の見ごろというタイミングがよかったのもあるのだろうが、それにしても見事な咲き誇り方であった。

 疲れも一気に吹き飛び、写真撮影が忙しくなる。

 登り続けると、やがて岩場に梯子がかかっており、ここを登ると、そこからの景色も最高であった。その岩場がまさにバルコニーになっており、ここからのパノラマ景観は最高に素晴らしい。

 ここから少し登り詰め、左手に回るとそこが山頂であった。13時少し過ぎていた。 山頂には誰もいない。

 ここで弁当を広げて食べる。食後に友人の自宅のみかんの木からちぎってきた甘夏を食べる。九州脊梁の山々がそびえ、山並みが重なって、これも見事な景観である。

 一人で登ってこられた男性と話す。大分から来たとのことで、朝8時から登り始め、障子岳まで登って戻ってきたとのこと、なかなかタフな方である。本当に山が好きな方であるようだ。

 14時過ぎに下山開始。来た道を戻っていく。下りはまた見え方が変わりアケボノツツジが見事である。一気に尾平越まで降りて行き、ここで小休止する。

 ここからは足元を確認しながら降りていく。16時少し前に無事下山した。

 帰りは竹田市方面に出ることにし、ナビをセットして、ナビ通りに走っていたら、大分市に出た。ナビが最も近い高速のICにセットしたようである。確かに山道を走るよりも時間的にはこの方が早いかもしれない。

 途中、基山SAで軽く夕食をとり、自宅に帰ったのが20時50分であった。

 走行距離は454kmになっていた。行きは高千穂経由で212kmで所要4時間、帰りは大分経由で242km、夕食の時間を除いてほぼ所要4時間であった。

 

 登り;2時間30分  下り:1時間40分