【 犬  ガ  岳 】  1,131m

〜平成20年5月4日〜

 ゴールデンウイークの真っ最中であるが、天気がいいので山を目指す。
 今回は、そろそろ石楠花の綺麗な季節になってきたので、福岡県で唯一残していた「犬ガ岳」にする。この山の石楠花群生は、自然にこれだけ群生しているのは珍しいということで、国の天然記念物に指定されている。

 また、犬ガ岳というのは、一ノ岳、二ノ岳、甕ノ尾(三ノ岳)、釈迦岳、笈吊(おいづる)岩のピークを合わせた総称が犬ガ岳で、三ノ岳がピークになる。

 5月4日の日曜日、朝4時に起きる。準備を整えて4時半に出発。まだ世間は静かな眠りの時間である。

 都市高速経由、49分に福岡IC(19km)から九州道で北九州へ。途中で少し明るくなってきた。北九州JCTから東九州道で行橋方面へ。5時27分に苅田北九州空港(79km)で高速を降りて(1,700円)、25号線で行橋方面に向かう。
 5時46分に椎田道路(95km)へ入る(400円)。椎田道路から10号線をしばらく走り、6時2分に千束交差点(111km)から右折して、求菩提山・犬ガ岳方面ヘ向かう。
 犬ガ岳駐車場(127km)に着いたのは6時25分、自宅から2時間かかっていないとは驚きだった。 駐車場には3台の車が止まっているのみである。インターネットで検索していると、ここは8時には満車状態になるだろうとあったので、早めに来たがそれにしても少々早すぎた。

 準備を済ませて、6時48分に登山開始。
 ここの登山道は、うぐいす谷から登っていく右回りコースか、恐淵から登っていく左周りコースがあり、ピークが横一線に連なっているので、登山コースがちょうど三角形をなしている。今日は山のガイドにあった右回りコースでいくことにする。

 7時に分岐点を右手に行く。インターネットでここを間違えて左手に行き、1時間ロスしたと書いている人がいた。勾配がきついところとゆるやかなところと何度か繰り返しながら、きつい傾斜の連続を登っていくと、7時43分に林道に出た。ここで少し休む。先週の疲れが残っているわけでもないだろうが、少し疲れた。
 10分足らず休んで出発、しばらく林道を歩き、8時3分に林道からまた左手の登山道へ入っていく。25分に笈吊峠に着いた。登山口から1時間40分足らず、少し長めの休憩をとったわりには、スムーズにきたようだ。ちなみに、山渓のガイド本では峠まで1時間10分、豊前市が出しているパンフでは峠まで1時間40分と大分差がある。

 すぐに笈吊岩があった。右手に周りこむ道もあるが、女房も登るというのでロッククライミングに望む。鎖はしっかりしているが、結構直に立った岩の部分もあり、苦労して登っていく。「変化に富んでいて面白い山だね」と言うと、「もう岩の鎖場はのぼりたくない」と言う。苦労の度合いが違ったようだ。

 肝心の石楠花はというと、ここまで花がほとんど見られない。石楠花の木を確認するも、つぼみも少ないようなので、今年は裏年になるのか。しばらく行くと、綺麗に花が咲いている木もあった。 とたんに写真撮影で忙しくなる。
 石楠花のトンネルも少し味わえた

 9時44分に山頂に着いた。休憩時間、長めの写真撮影時間を含めて3時間コースであった。

 景色を楽しむために眼鏡をかけようとすると、紐で首にぶらさげていた眼鏡がない。リュックを降ろすときに眼鏡の紐が一緒に外れたかと思って探すも周辺にはない、どうやら途中で落としたようだ。車の中には予備の眼鏡を入れているので運転には支障はないものの、落としたことは残念であった。

 二人連れの男性が登ってみえて、「眼鏡を落とさなかったか」との質問。拾ってくれていた! 丁重にお礼を申し上げて受け取る。聞くと、同じ福岡市内から来たとのことでしばらく話し込む。二人のやりとりが面白い。魅力あるお二人であった。

 10時6分に山頂出発、30分に大竿峠に着いた。ここから更に直進すると一ノ岳があり、ここは見晴らしもいいとのことだが、この峠で軽食をとることにし、一ノ岳はカットする。

 10時54分出発、すぐに林道に出てしばらく行くと左手に下山道の案内、11時11分、この下山道に入り、下っていく。結構急な勾配であるが、家族連れで登ってくる一団がいた。子供には少しきつそうではあるが、子供の方が元気よく登っていった。

 11時22分、左手が少し落差がある川という岩場を、鎖を使ってトラバースしていく有名な場所に出た。しかしそれほど大変な鎖場でもない。女房は笈吊岩の方を経験したので、こちらは何ともないようだが、それでも「気を抜かないように」と声をかけながら進む。

 11時47分、川を鎖で渡る場所に来た。ここも有名なポイントである。増水している時は大変だろうが、水が少ない今は難なく渡れる。

 12時16分、杉林に出た。見事な杉林である。既に登山専用道は終わったようで、山麓を散策するような感じで降りていく。

 やまめの料理屋の間を通り、橋を渡って、12時40分に下山、駐車場は満車状態で車道にも多数の車が止められている。やはり予想どおりであった。まずは食事にしようということで、下山時に通り過ぎてきた「やまめ料理屋・ふきのとう」に行く。3,150円のコースにする。やまめの刺身、塩焼き、唐揚とフルコースであった。

 13時50分出発、6分で求菩提温泉「卜仙の郷」(131km)に着く。ここで汗を流すことにする。ここの駐車場も満車で、道の反対側にある駐車場に車を止める。入浴料は400円、コインロッカー代が100円也。
 1時間のんびりしてここを出発、一路帰路につく。

 16時35分に古賀SAにて休憩、時間調整し、53分に出発、福岡IC通過17時2分、通勤割引適用で通過し、都市高速へ。ラジオのニュースで都市高速・荒津大橋で事故があり、通行規制中とのこと 。反対車線だったので安心していたら、荒津大橋手前で大渋滞、荒津大橋にさしかかり、右手反対車線の事故車を見ながらノロノロと進んでいると、この地点を通り過ぎた途端にスイスイと走り出した。皆、興味本位に事故現場を見ながら進んでいたのか、不思議な渋滞であった。反対車線は荒津大橋から、愛宕ICで降りるまで、2車線とも大渋滞状況であった。道路情報を聞くと5kmの渋滞と放送していた。 何も知らずに都市高速に入り込んだ人は大変だ。

 17時26分、無事帰宅、総走行距離は254kmになっていた。
 

 登り;2時間50分  下り:2時間10分