【 比   叡   山 】  918m

〜平成20年4月27日〜

 8時45分登山開始。千畳敷登山口から登っていく。直ぐに、千畳敷展望台に出た。目の前の矢筈岳の壁面に圧倒される。展望台のすぐ先は大絶壁になっているが、直ぐ横にある案内板を見るまではわからなかった。右手には比叡山の2峰、3峰がそびえている。まさに絶景であった。5分ほど景色を堪能する。

 傾斜もきつく、ゴロゴロした岩場を登っていく。とうとう女房はストックを小生に預けて手を使いながら登り始めた。それほどの傾斜である。

 先に行く団体に追いついたので、少しゆっくり登っていく。 

 1峰展望所までガイドブックには45分とあったが、1時間近くかかった。ここで団体と合流したため、しばらく一緒に休むことにする。5分経っても団体さんは出発する気配がないので、道を空けてもらい先に行かせてもらう。

 ここから760mピークまで45分とあったが、これも1時間ほどかかるのかと思い、歩き続けていると、いつの間にかガイドブックにあった「カランコロン岩」に着いていた。10時56分着。ガイドブックでは1峰からこの岩まで1時間15分とあるが、1時間少々で登ってきたことになる。

 カランコロン岩の間を抜けていかないと先に行けない。そのため、はしごを上っていく。このはしごは山好きな風呂屋さんが風呂屋を廃業するときに、煙突に使っていたはしごをここに持ち上げたという。それでも何とも登り難い 狭い隙間である。

 その先は岩の広場になっており、360度の見晴らしが見事である。座り込んで景色を楽しむ。蜜柑がおいしい。

 かって、この山と目の前にある矢筈岳は同じ山だったという、それが長い間の侵食作用で二つの山に分かれたもので、何とも壮大な自然のロマンを感じさせられる山である。

 ロープで下に降り、山頂を目指す。一旦下ってまた登っていく。アケボノツツジは既に終わって花が下に落ちている。この山の見ごろは他の山よりもずっと早く、4月半ばらしい。

 山頂は見晴らしもきかず、写真のみ撮ってすぐに引き上げ、見晴らしのいいところで休むことにする。結局、カランコロン岩まで戻ってきてしまったが、ここで休む。12時ちょうどであった。

 12時23分下山開始。下山路は新しくできた東側の登山道へ降りていく予定であるが、登りではこの分岐に気がつかなかったので、途中で出会った方に、「東側に下山したいと思っているが、道は分かるでしょうか?」と聞くと、「分かりますが、東側登山道は距離が短い分、傾斜が急でどっちもどっちらしいですよ。」とのこと。

 やがて左手斜めに向かう分岐の道があった。登るときは話しながら登ってきて、合流点に気がつかなかったのだろう。案内に従って左に下りていく。杉林の中とガイドブックにあったが、雑木の自然林の中を歩いていく。やがて杉林もあった。 傾斜がきついためにつま先が痛くなる。

 傾斜は確かに厳しいが、一気に山を降りていく感じである。13時50分に無事東側登山口へ下山した。
 

 登り;2時間40分  下り:1時間 45分