【 八  方  ヶ  岳 】  1,052m

〜平成19年3月18日〜

 3月の日曜日、天気がいいので、疲れない程度に近場の山(一応、九州百名山に名を連ねる山)に登ることにした。

 今年3月になって、女房が急に〔さきおり(古生地を適度な幅で引き裂いて織りなおすもの)〕を始めると言いだした。趣味が広がるのはいいことなので、賛成したものの、土曜日が教室がある日だという。よって、土曜日の山は小生一人でも登っていいということを承諾させた上で賛成した。

 昨日は土曜日で天気もよかったが何かと用事があったために山に行くことができなかったので、急遽、日曜日ではあるが 一緒に山に登ることにした。

 近場の山とは山鹿市にある「八方ヶ岳」である。この山は特異な山容を提しており、山の手前にある「カニのハサミ岩」も有名である。

 朝、地図上の「八方ヶ岳」にカーナビをセットして、7時45分出発、いつものとおり愛宕ICから都市高速に入り、大宰府ICから九州道へ、広川SA着(56km)8時27分、ペットボトルのお茶を仕入れ、ガソリンを満タンにして出発、9時ちょうどに菊水IC(90km)通過、通勤割引で高速料金は半額の950円也。県道16号線に入り、そのまま道なりに進んで443号線と325号線と合わせての表示がある道を走る。
 やがて県道9号線との表示に変わる。左に日田方面への案内があり、そこを左折していく。目指す矢谷のキャンプ場があったが、カーナビの指示どおりにそこを右手に見て更に左方向の山 道に入る。

 しばらく走ると八方ヶ岳登山口があったが、大型車2台が駐車場を占領していたので、そのまま上に走っていく。鱒の養殖場があり、そのすぐ先の右手にスペースがあったが4台の車で満車であった。更に進むと、広いスペースがあり、1台車が止まっていた。ここに駐車する。ここにはまだ5〜6台は駐車が可能な 広いスペースである。ここまでで走行距離は121kmになっていた。時間は9時45分。
 ここまで迷うこともなく着けたのもカーナビのおかげである。価格は安いものの、なかなかの優れものであった。現在、このバッテリーケースを注文しているが、なかなかこない。これが入手できると、登山にも持ち上がって、山頂で周辺の山々をカーナビの地図で確認したり、現在地を確認したいと思っているところである。 これでまた楽しみが増える。地上デジタルは受信が可能かどうかだが。

 早速、登山の準備をして車道を登山口まで戻る。車で上がってきたので、どのくらいかかるかと心配していたが、5分ほど歩くと養殖場があり登山口に着いた。ここから登山開始 、10時ちょうどになっていた。

 舗装された林道を登っていくと4分ほどで、左手に再度「八方ヶ岳登山口」との案内があった。ここから本格的な登山道に入る。

 林間を歩いていく。沢の近くでは「まむしに注意」との案内があった。まだ寒い時期だから大丈夫だろうと安心して登っていく。

 ちょうど1時間登ってきたところで。穴川からの合流点に出た。ここで小休止する。立杭の案内ではここから山頂まで40分と書かれている。 10分ほど休憩して出発する。

 ここからは登り下りのくりかえしで、山頂と思えるようなピークを2つ越えていく。一部に岩場やロープ場があるものの、それほど厳しくはない。 11時55分に班蛇口分岐点通過、12時4分に山の神分岐点通過、ここからすぐにすぐに山頂に出る。山頂着は12時10分であった。ここは広場になっていて、見晴らしもいい。

 遠くに阿蘇5岳が縦方向(根子岳が一番奥に鎮座している)に見え、その手前には、前に上った鞍岳が横たわっており、更に阿蘇山群の左手方向には冠雪の久住連山が見える。左手には綺麗な山容をした湧蓋山 もはっきりと見えている。なかなかの景色である。

 天気もよく暖かいので、予定どおりここで食事をとることにする。山頂には他に5組がいる。5人組の団体、夫婦連れが我々以外に2組、女性二人連れが1組、男性が1名という状況。

 座り込み、靴も脱いで楽になって、女房が作ってきたおにぎりを食べる。阿蘇、久住を眺めながらの食事は最高である。天気もいいのが更に気持ちよくさせてくれる。本格的な春が すぐ近くに来ているのを感じさせられる。

 食後にコーヒーを入れて飲み、しばらく休憩し、更に阿蘇・久住の山々を写真に収めて下山準備をする。

 13時10分下山開始、下山は「山の神」方面に下っていく。林間を歩いて降りていく。りっぱに成長した木の倒木が多い。斜面に生えていて、地上部分に比較して根が浅いものが 多く倒木しているようである。

 黙々と降りていくも、いつまでも分岐点に出ない。途中で案内を見過ごしたかなと思い出したころに林道に出た。時間は14時20分になっていて、ここまでで1時間 10分かかっていた。林道に出たものの、案内が何もない。見上げると「カニのハサミ岩」みたいな岩山が真上に見えている。ガイドブックではこの岩を右手に回り込むようにして下山していくような案内になっていたことを思い出し、ではこの道で間違いなかったのかなと半信半疑ながら、林道を右手に歩いていく。

 途中から舗装道路になり、やがて、右手に「八方ヶ岳登山口」と案内があった。地名が書いてないので、「ここがどこの登山口になるのか分からないねー」と言いながら更に歩いていくとすぐに左手に養殖場が見えてきた。なんのことはない、先ほどの登山口は朝、上ってきた登山口であった。

 無事に林道入り口の登山口に到着、15時10分。車を止めたところに向かい、靴を脱いで身軽になって、車に乗り込み出発する。

 少し時間があるので、一本松公園に寄ることにする。15時35分、公園着、立派な一本松があり、その左手には石で出来た風車がまわってい た。風の力のみで重い石の風車がよく回るものである。よほど優れもののベアリングが使われているのであろう。

 20分ほどいて出発する。道なりに菊水ICを目指す。鹿本町を通過中、16時10分、左手に「いやしの湯」とあったので、ここに立ち寄って汗を流すことにした。右側に家族湯との表示があったのでこちらに行くと、 大人二人まで千円とのこと、格安の家族風呂である。当然こちらに入り汗を流す。温泉であり、肌がすべすべする感じである。

 汗を流して、16時45分出発、17時8分、菊水ICから九州道に入り、一路帰路に着く。18時15分に無事帰宅。総走行距離は243kmになっていた。
 

 登り;2時間10分  下り:1時間50分