【 (阿蘇) 高  岳 】  1,592m

〜平成19年5月19日〜

  阿蘇・仙酔峡のミヤマキリシマが見ごろとのニュースが出ていたので、さっそく高岳登山を計画する。風邪を引いて体調が悪いものの、金曜日に30年来通い続けた「もつ鍋屋」に行き、元気をつけて、土曜日に登ることにした。

 5月19日土曜日、朝4時起床、4時半に自宅を出発する。ミヤマキリシマが綺麗なこの時期は仙酔峡道路が大渋滞になるため、出来るだけ早めに駐車場に着きたい。

 北熊本PA着5時40分、ここで時間調整も兼ねて小休憩し、6時に出発、6時5分に熊本ICへ、無事通勤割引適用で半額料金で通過、7時ちょうどに仙酔峡の駐車場 (160km)に着いた。まだガラガラで車の数は20台ほどであった。 仙酔峡道路横の空き地にはところどころに仮設のトイレが設置されていた。このことからも相当の渋滞になることが目に見えるようであった。

 斜面一面のミヤマキリシマの開花は見事である。久住の平治岳の山一面のミヤマキリシマとは少し違った感じであるが、ここのミヤマキリシマは1本1本の間隔があることがそう感じさせるのか。

 準備を整えて、7時13分登山開始、といってもミヤマキリシマが綺麗なために、写真撮影に忙しく、なかなか進まない。 少し曇ってはいるが、流れる雲と山とミヤマキリシマのバランスがいい。「鷲ガ峰」をバックにした写真は特にいい仕上がりになりそうである。

 鑑賞会を終えて、尾根筋を登っていく。 登山届出の記帳場所があったので、ここで記帳する。7時26分、ここから本格的な登山になる。溶岩道は溶岩が固まってはいるものの凸凹していて歩き難い。単調な溶岩道の登りが続くため「バカ尾根」とも呼ばれているが、失礼な呼び方ではないかと思う。岩にペンキで歩きやすいところをマークしてあるためにそれをたどればいい。

 風が強くなると結構寒くなる。そのため、リュックから「ストームクルーザージャケット」を取り出して着込む。雲が早い速度で流れていく。

 稜線に出たのが9時44分、ここから右に行けば高岳に出るが、風が強いので少し風をよけて小休止する。風が少しおさまったのを確認して出発、10時10分に高岳山頂に着いた。また風が強くなったので、風を避けて岩陰に座り込み、ここで軽く食事をとる。見晴らしは利かないが、上空の雲が薄くなり、明るくなると一気に暖かくなる。一時的に見晴らしがきくが、長くはもたない。すぐ雲に覆われる。

 10時40分、出発、ここから中岳に向かう。10時55分、15分ほどで中岳山頂に着いた。中岳は人が多く、賑わっていた。おのずと写真を撮るのも順番になる。一時的に見晴らしがきき、周辺パノラマが素晴らしい。

 そのまま、阿蘇火口東口淵展望台に向かう。ロープウェイで登って来た時は、いつもこの展望台に来ているので、そのままロープウェイ乗り場に向う。この辺は登山者と一般観光客が入り混じり人が多い。11時25分、ロープウェイ乗り場着。
 ここでトイレを借りて、そのまま下山する。下り坂がずっと続くと、さすがにつま先が痛くなる。ひざも少々疲れてくる。これからはひざバンドを常備しておくことにしよう。

 11時50分くらいからミヤマキリシマ群生の中に入り込む。また撮影が忙しくなる。ピンクに囲まれて降りていく。12時過ぎに下山。

 12時35分、山の身支度を解いて軽装になり出発、登り車線は大渋滞で1.5kmほど車の列が続いていた。その中に4台、大型観光バスも混じっていたが、観光客も大変だ。

 ここから波野村にある「すずらん自生地」に立ち寄る予定であったが、少し時間がかかりそうなので、そのまま波野村は通過し、産山村にある「産山水魚園」を目指す。ここは、やまめ料理がおいしいとインターネットで確認していた。産山村に入って 携帯電話で場所を確認するも場所がなんとも分かりにくい。地元の人に聞きながらなんとか店にたどりついた(13時41分・193km)。ここはやまめの養殖場であり、 そのいけすの真ん中に食事が出来る建物が建てられている。
 「メニューは?」と聞くと「ない」との返事。要するに「1500円の定食のみ」とのこと。さしみから、塩焼き、唐揚2匹、小鉢、味噌汁、漬物、ごはんとセットで1500円とは格安であった。福岡から来たと 言うと、お礼を言われた。地元や近隣の方々以外の来店は珍しかったようだ。

 14時40分出発、来るときに確認していた「御湯船温泉」に立ち寄る。入浴料は300円と安かったが、湯量も豊富で心地よく、シャンプーやボディソープもおかれていた。 

 15時30分出発、ここから九重にある「九重“夢"大吊橋」を目指す。昨年出来て大盛況とのニュースがあっていたが、やっと 見に行く機会ができた。16時23分、大吊橋着(234km)。
 間もなくチケット売りが終了するとのアナウンスを聞き、急いで2枚(大人500円)購入する。まだまだ人も多い。橋は少し揺れるが、景色は確かにいい。紅葉の季節がもっともいいシーズンになろう。しかしながら、自然の中にただ観光のためにこのような人工物ができていいものかとも思う。

 16時52分出発、九重IC(258km)から高速に入り、19時少し前に無事帰宅した。
 総走行距離は374kmになっていた。

 

 登り;2時間30分  下り(中岳経由): 1時間30分