【 ニ セ コ ア ン ヌ プ リ 】   1,309m

〜平成19年10月13日〜

 9時5分、これから「ニセコアンヌプリ」に登る。

 小学生の頃、この山の名前について習った記憶があるが、それが何だったのか分からない。単にアイヌ語からきていることから記憶にあるだけなのか・・・。 他に、周辺にイワオヌプリやチセヌプリの山があるがこの「ヌプリ」とはまさに山のこと。

 最初はそうでもないが、途中からは岩がゴロゴロした山道を登っていく。とても漱石の「山道を登りながらこう考えた。」というような心境にはなれない。足元に気をつけながら登っていく。

 左手にはイワオヌプリのふもとの異様な光景が目に付く。下山したら、このイワオヌプリの散策路を少し歩いてみたい。インターネットで検索し、最初にこのイワオヌプリの写真を見た時は、白い部分は雪かと思っていたら白っぽい硫黄の地肌であった。紅葉の赤と、黄と、緑と、この白い地肌との組み合わせの素晴らしさに驚かされたが、今、その景色を目の前にしている。

 しばらく登ると展望にいい場所があった。ここで少し休む。9時40分になっていた。紅葉に染まった山々を見渡す。心が晴れ晴れする。 計画したときは80%の雨の予報だったが、ここまでいい天気になるとは!

 ここから、山頂を見ると双耳峰に見える。どちらが山頂になるのかわからない。 実は、手抜き登山、かつ時間節約で、6合目まで反対側にあるスキー場のゴンドラで登ろうかと思っていたため、このコースは下調べをしていなかったための不覚である。

 ニセコアンヌプリ自体の樹木の葉は既に落葉していたが、遠くの山々の紅葉は十分に楽しめ た。

 間もなく手前のピーク間近かになってくると、道は回りこんでいる。その先のピークに小屋が建っている。インターネットで調べているときに、山頂に非難小屋があると出ていたような 気もするが、定かではないため、もし間違っていたら悪いので、女房には先のピークが山頂かなと言っておく。

 やはり、手前のピークが山頂であった。10時44分、山頂着!

 目の前に大きく「羊蹄山」がその雄姿を見せている。さすがに蝦夷富士と称されるだけあって、平然とたなびく裾野も見事である。山頂には雲がかかっているが、十分に立派な山容であった。

 写真を撮って、しばらく休むつもりであったが、少し風が強くなってきたので、早々に引き上げる。

 11時10分に下山開始。団体が次々に登ってくる。道をよけて譲っていると、「年寄りばかりで登ってきているから、時間がかかるよ、どうぞ降りて下さい。」とのこと。それでも登りやすいように道を譲りながら降りていく。
 岩がゴロゴロしている山は下りも歩き難い。足首を痛めないように降りていく。

 12時20分、無事下山、3時間少々の楽しい山旅であった。
 

 登り;1時間40分  下り:1時間10分