【 京  丈  山 】  1,473m

〜平成19年4月21日〜

 天気がよさそうなので今年4つ目の九州百名山に挑む。

 今回は九州山地の「京丈山(きょうのじょうやま)」にする。福岡から行くと、五家荘の手前にある山で、周辺には九州脊梁の山々がいならぶ。 今年になって熊本の山ばかり登っている。

 九州山地も福岡から何とか日帰りで可能な山が多い。祖母・傾山系でも少し足を伸ばすことになるが、登山に要する時間さえ短かければ日帰りも可能である。その分長距離ドライブの覚悟がいる。

 朝、7時に出発する。福岡都市高速・愛宕ICから、大宰府ICにて九州道へ、益城空港ICにて早朝割引をきかして九州道を降り一般道へ。232号線から443号線へ。御船を抜けて、甲佐町へ。
 道路沿いに「鮎のやな場」との表示があった。ここで食事が出来るのかは不明であるが、鮎やなは延岡の五ヶ瀬川にもある。
 延岡には、九州百名山に名を連ねる「行縢山(むかばきやま)」と「可愛岳(えのたけ)」があるので、1泊でこの2山に登りたいと計画している。その時に鮎やなにも寄る予定である。そういえば、昔、延岡にあった旅館「一葉」にはよくお世話になった。鮎やなで鮎を食べ、たらふく焼酎を飲み、その後旅館に帰って、朝まで麻雀したのを思い出す。 旅館のおくさんが朝食後にコーヒーを入れてくれたのは有り難かった。延岡に行くときは、この旅館がまだあれば、ここに泊まりたい。

 美里町に入ると、「日本一の石段」との案内があって、石段が「3,333段」あるそうだ。山に登るのでこの石段を登る気は全くない。しばらく走ると「佐俣の湯」とある。帰りにはここに立ち寄るかと思っていたら、更に先に「かりまた温泉・かけながしの湯」との案内があった。こちらに立ち寄ることにする。

 445号線に入り山道に向かう。ここからは1車線の狭い部分が多く、対向車が来たら離合が大変な道である。何とか対向車と離合で苦労することもなく、二本杉展望台に着く。9時40分、距離は162km。

 少し休んで出発する。すぐに広い道に出て、この後は2車線のまま道を走る。「二合」に来ると、左手に「京丈山登山口」との案内があったので、左道に入っていく。すぐに左手にゲートがあり、カーブの先の右手に駐車場もある。登山口 であるとの表示は全くないが、ここが「新版 ・熊本県の山」にある「ハチケン谷登山口」であることは間違いないようだ。9時55分、167km。

 準備して10時07分登山開始。山のガイドでは1時間40分でソマ道に出るとある。 11時03分、道が大きく左にカーブする地点に、木にテープのしるしがあった。まだ1時間しか登ってきていないので、ここがソマ道とは知らず「林道を通らずに近道があるのかな」と話しながらここを登っていく。林道を外れてやっと登山らしくなった。結構急傾斜もあり、途中道が下に流されて斜面を横にトラバースで歩くような地点もあったが、20分少々で無事また林道に出た 。ここには目印に小さなケルンがあった。ここからは林道を20分歩くものと思っていたら、20分歩いても目指す地点に着かず、段々と山を下りだした。もう一度山のガイドをよく読むと、「林道を突っ切り」とある。勝手に林道を歩くものと思い込んでいた失敗であった。また来た道を引き返す。1時間近くロスタイムした。

 ソマ道と林道との合流点に戻り確認すると、少し林道を戻ったところに山に階段状の道がある。ここが登山道であった。この山はまったく案内がなく、頼りは木に巻いてあるテープのみになる。この出会い点の左手にテープかペンキのマークがあるとわかりやすいが、何もしるしがない。「これからは我々もテープを持参するか」と話しながら登っていく。

  山頂までは見晴らしのいい尾根筋を登るものと思っていたら、結構やぶこぎで、踏み分けながら進むところもあった。散在する石灰岩は苔むしていて、独特の雰囲気をかもしだしている。13時08分山頂着。やっと「京丈山」との表示を見ることができた。山頂は狭いが、次々に登山者が違ったルートから登ってくる。山での会話が賑やかになる。「案内がない」、「カタクリはまだ早い」、「がけ崩れがあって車が入れず、1時間余計に歩いた」、「あの山が雁股山だ」とか・・・。

 ここで食事をし、またコーヒーを入れて飲みながら景色を楽しむ。

 13時54分、出発。下りは「熊遊闊歩会」のグループリーダー(前田会長?)と会員の女性福島さん他1名と一緒になって降りていく。テープを目印に下っていくと、途中から尾根筋の道を外れて沢に下っていき、14時37分に林道に出た。ここは朝登ってきた林道で、相当下の方になる。ここにも白いテープが巻いてあったが、林道を登っていくときには分からなかった。朝は、確かここに車が止まっていたので、見えなかったのであろう。 しかしながら全く案内もなくここから登るのも勇気がいる。

 また、一途に林道を下っていく。15時15分に無事下山した。下りは1時間20分で降りてきた。沢に出たのが距離短縮になり相当に早かった。 

 山の会のメンバーと別れて、15時25分出発、15時55分、美里町にある「元湯温泉かりまた」に立ち寄る。ここは「かけながし硫黄温泉」とある。入浴料は500円、ここの施設はかっては国民宿舎であったものが、経営が個人に移ったとのことであるが、宿泊料は1泊2食で7,500円と安いままであった。

 ここで「熊遊闊歩の会」のリーダーにまた会った。露天風呂に入って色々と話を聞くと、山の会は熊本在住の方々がメンバーで、主に熊本の山々を楽しんでおられるとのこと。ご本人は地質の専門家のようで、元々山が好きであると話をされていた。今回は、来週山の会のメンバーを案内するための下見とのことであった。さすがに山の責任者ともなれば心がけが違うなと感心させられる。

 16時55分、温泉出発、17時50分、益城空港IC通過、19時20分、無事帰宅した。総走行距離は336kmになっていた。   

 

 登り;2時間  下り(山の神分岐経由);1時間 20分