【 経   ガ   岳 】  1,076m

〜平成19年12月4日〜

 平成19年末、最後の山登りは長崎県大村市にある経ガ岳にした。
 これで、50山達成になる。

 12月15日土曜日、天気予報では曇りとなっている。

 6時50分出発、一般道にて周船寺から雷山を越えて、7時25分に263号線(21km)へ。ここから三瀬峠を越えてまず佐賀に向かう。7時57分、佐賀大和IC(48km)から高速へ。
 8時43分に大村IC(115km)通過、444号線へ。8時56分、萱瀬ダムサイトから左折して252号線へ。黒木の町を先に先に進むと、町はずれにやっと「経ガ岳登山口」との案内があった。更に先に進むと広々とした駐車場があった(127km)。時間は9時ちょうどになっていた。

 山の支度をし、9時14分登山開始。登山口には「登山者の皆様へ」との大村警察署の案内があった。これは何かトラブルがあった時には、レスキューポイント番号を伝えるようにとのこと。これで場所が直ぐに特定できることから、すみやかなレスキューが可能になるとのこと。このような案内板は初めて見たが、登山者にとっては大変有り難い。

 登山道にはあちこちに経ケ岳(山名は「ガ」ではなく「ケ」と記載されている)との矢印が付いた案内板があり、そのためにどこの山でも見かけるビニールテープを見かけない。

 右手に見事な紅葉の木が残っていた。この木には下りで感謝させられることになる。1時間ほど登ったところで休憩し蜜柑を食べる。天気がよくなったために、結構汗をかいている。

 瓦礫の道を登り、沢道を登っていくと、レスキューポイント404地点で正面にロープが張られ、登山道を左手に登っていく。ちょうど11時に稜線に出て「つげ尾」との案内があった。ガイド本ではここまでの所要は1時間30分とあったが、休憩時間を除けば適当な時間である。休んでいると、男性4人女性1人のグループが山頂から降りてこられ、ここから難路の話をされていた。左手方向は「遠目山・郡岳、難路9km」と表示」されている。

 こちらはこれから右手に進み山頂に挑む。途中、つららが垂れ下がっていた。この山は霧氷もできる山なので、さもありなんという感じで写真を撮る。結構な急傾斜で、はしご場もある。木や根っこをつかみながら登っていく。11時40分に山頂に着いた。

 山頂は狭いが、見晴らしはいい。すぐ目の前に夏に上る予定の「多良岳」がそびえている。しかしながら雲が張り詰めて、少し雪が舞っている。少々すきっ腹になっているために、シートを敷いて、ここで昼食をとることにする。女房手作りのおにぎりを食べているとふりかけ代わりに雪が張り付く。暖かい味噌汁が格別においしい。

 食事を早々に済ませて、片付けていると雪が降り止み、雲間から日がさしてくる。あれほど張り詰めていた雲があっという間になくなり綺麗な青空になった。よってしばらく山頂からの景色を楽しむ。

 今回は、九州百名山50山踏破という記念登山になるために、天気も無理してくれたのか。日が射しだすと一気に暖かくなる。山の天気の変わりやすさを改めて実感させられた。防寒対策だけはしっかりとしておかなければならない。以前、白馬岳で天候が急変し、福岡からの登山者の死者が出た事故が思い出させられる。

 天気がよくなったので、ここでコーヒーを飲むことにした。大村市や鹿島市を見下ろしながら、パノラマ景色を十分に楽しむ。  
 
 12時30分下山開始。12時53分「つげ尾」通過、順調に下っていると、途中から沢に出て、いつのまにか登山道から外れていた。戻るべきであろうが、もう少し沢を下ってみることにし進んでいると、右手に紅葉の綺麗な木が見えてきた。登るときにチェックしていた木である。少し右手を確認するとすぐに登山道が確認できた。この紅葉の綺麗な木に救われた。

 13時50分、紅葉の綺麗な木に感謝しながら、杉の植林の中を下山し、14時25分に無事下山した。

 軽装になって、14時40分出発。大村市で温泉施設を探そうかと思ったが、ここからは嬉野が近い。よって444号線を走り嬉野温泉を目指すことにする。

 15時20分、嬉野温泉「和多屋別荘」着(158km)。立ち寄りもOKとのことでここにする。駐車場に車を止めると、ホテルの方が車のドアを開けてくれた。顧客サービスはさすがに一流旅館である。

 料金は一人1000円であったが、タオル・バスタオル付きで、大浴場には露天風呂から檜風呂、うたせ湯、サウナもあり、洗面所には整髪料等も備えられているので、割高感はまったくない。

 露天風呂で川のせせらぎを聞きながらくつろぐ。リッチな時間が流れていく。
 今度はゆっくりと1泊できてみたい旅館である。
  
 16時28分出発、35分に嬉野IC(160km)から高速へ。17時3分佐賀大和IC(203km)で降りる。三瀬越えで帰るも少々ラッシュ状態。小生は高校時代の同窓会へ出席のため、橋本で地下鉄に乗り換えて中州へ向かう。女房は18時28分に無事帰宅した。総走行距離は247kmになっていた。
 

 登り;2時間35分  下り:1時間1 5分