【  鞍    岳  】  1,119m

〜平成19年2月24日〜

 平成19年になって初めての九州百名山へ挑む。

 2月にしては相変わらず暖かい。天気もいいようなので、熊本にある阿蘇外輪山の一角をなす鞍岳に上ることにした。

 昨年、筑豊にある英彦山に登りに行った帰りに高速道へ向かう道が分からず、止む無く一般道を走って帰ってきたことがあったため、今年になって早速カーナビを購入した。
 カーナビも種類が多いが、今度車を買い替えるときにはカーナビも標準装備になっていることも考えられることから、無駄にならないように出来るだけ廉価なものにし、かつ地デジも見れるものということで選んだのが、最近よく宣伝している「ミニ○○○」なるものである。価格は7万円弱であった。小型の地デジTVを買ったと思えばいい。

 ナビ掲載の地図で確認すると、鞍岳の位置もしっかりと表示されている。目的地をここにセットして出発する。7時20分、我が家発、玉名SA(70km)に立ち寄り、熊本IC(114km)通過が8時52分、ちゃんと通勤割引料金(半額の1250円)になっていた。

 9時10分大津にある道の駅に立ち寄るも弁当の類のものが全くなかったので、近くのコンビニにより弁当を2個仕入れる。
 たまにはせっかく購入している携帯コンロを持って上がり、山頂でリッチな食事をとることも考えなければと反省もしている。最高級のサイコロステーキを冷凍して持って上がり、山頂でコンロで焼いて食べることもいいなと思っているところである。この時は冷えたビールか吟醸酒も準備しておかなければならない。

 大津からは清正公道なる道をとおり、的石原野から阿蘇牧場を抜けて鞍岳にある山頂駐車場を目指す。インターネットで確認したルートでは阿蘇の赤水まで行ったところでミルクロードを走るコースの案内があったが、地図上では最短距離は大津から鞍岳に向かう道が最も近い。しかもナビもこのコースを案内している。山道にもかかわらずしっかりとこのルートをおさえるとはなかなかのすぐれものである。よって、このナビに従って走っていく。

 阿蘇牧場は現在牧場の囲い等の整備中であり、高さが1m程度で、無造作に石を固めたような要塞みたいな囲いがあちこちに出来ている。道の途中に巨大な駒犬が設置してあった。これだけでも観光に使えそうなほどに巨大なものであった。この辺はいずれ牧場も含めて一大観光地になるのではないかと思われる。

 鞍岳はずっと見えている。高さは1,119mであるが、元々周りの標高が高いために、小高い山にしか見えない。しっかり名前の由来である鞍の形が確認できる。その少し離れた右手に「ツームシ山」というのがある。この山は名前の由来が不明であるが、鞍岳とセットで登る方が多いようなので、今回、我々も足を延ばすことにしている。鞍岳山頂駐車場(152km)に着いたのが10時ちょうどであった。

 山頂駐車場には1台車が止まっていた。山の準備をしていると、また1台車がやってきて、夫婦連れの方が降りてこられた。話を聞くと鞍岳にはもう何度か登られているとのことであったので、これからのおおまかな登山道をお聞きする。

 10時20分登山開始、駐車場のすぐ先右手に赤いテープでマークされており、ここからが登山道とのことであったが、その旨の表示はないので、大きな案内図で確認するしかない。

 すぐに尾根に出て、右方向に鞍岳との表示があり、左手に小高い山がある。こちらが女岳かなと思い、登ってみたら「子岳」との表示があった。見晴らしはいい。阿蘇5岳が一塊になって見える。この方向から見る阿蘇は涅槃像には見えないが、根子岳が奥に見えており、中岳の噴煙も立ち上っているのでよく分かる。

 鞍岳を正面に見ながら尾根道をたどっていく。女岳に直接登れる道もあるのかもしれないが、道なりに登っていくと、左手が女岳、右手が鞍岳との表示がある鞍状の中間点に出た。まずは女岳に向かう。女岳は小高い丘状になっているが山頂の表示はどこにもない。すぐに引き返し、鞍岳(男岳)を目指す。山頂着11時 10分。

 後ろから小学生を引き連れた一団が登ってきた。益城中央小学校の生徒で、「厳寒鞍岳登山」との名札を下げていた。2月であるからまさに厳寒のじきであろうが、あまりに暖かく、厳寒の言葉が浮き上がった感じを受ける。

 山頂は小学生も含めて大賑わいとなった。

 少し休んで11時30分出発、「ツームシ山」に向かう。道案内はない。それらしい方向から人が登ってこられたので、道を聞いて間違いないことを確認する。

 少々勾配がある箇所もあるが、全体は気楽なハイキングコースである。12時10分山頂着。鞍岳、阿蘇山群を写真に収めてここで弁当を食べることにする。風もなく、見晴らしがいい。

 12時30分出発、また、来た道を戻る。林道への道案内が出ているが、林道のどの辺に出るかが分からないので、そのまま鞍岳の山頂すぐ下まで戻り、女岳方向との案内に従って降りていく。駐車場に戻りついたのが 13時20分であった。

 改めて案内板を確認すると、林道へ降りてくると、場所によっては駐車場からかなり離れたところに降りてくることになり、結果的にはよかったようだ。

 身支度を解いて、靴を履き替えて13時40分に帰路につく。朝、来た道を戻る。 途中にBOOKOFFがあったので立ち寄る。熊本IC通過、15時ちょうど。15時20分、玉名SAで小休憩。

 このまま走ると、大宰府IC通過は16時少し過ぎた時間になる。通勤割引の5時には少し早い時間である。よって、基山PAに立ち寄り、ついでにここで軽く食事を済ませることにした。これで高速料金の半額分で夕食代が出ることになる。

 基山SA着16時ちょうど。食事後、時間を調整して、17時5分前に出発、大宰府IC通過が17時7分、無事割引料金で通過した。帰宅したのが17時30分であった。

 

 登り;50分   鞍岳〜ツームシ山;40分 下り:50分