【 五   葉   岳 】  1,570m

〜平成19年5月12日〜

 5月中旬、山登りの気候としては最もいい時期である。(紅葉の秋と双璧だが・・・)
 今年のゴールデンウイークの後半は、ぐづつき気味の天気が続いたため、山に登るのを控え、サボテン等の植え替えに追われた。

 12日土曜日は天気もいいようなので、あけぼのつつじが綺麗な祖母山系の山に登ることにし、その中で今回は「五葉岳」に登ることにした。あけぼのつつじは時期的には少し遅い時期になる。
 前日、日之影町の森林管理署に電話し、「日陰林道(これで
ひのかげと読むとのこと)」の通行状況を確認すると大丈夫だとのこと。但し、悪路である旨の念を押されたので、走行には相当の覚悟がいるようだ。また、前日、仕事の帰りに「ラリーグラス」に立ち寄って、山関係の書籍で紹介されていた「大崩山・五葉岳」の地図を入手する。

ナビを「五葉岳」にセットして、5時33分自宅を出発する。 「233km、4時間20分」と目的地までの距離と所要想定時間が表示される。今日も長距離ドライブになる。
 6時58分、いつものように益城熊本空港IC(119km)で高速を降り、一般道を阿蘇経由で高千穂に向かって走る。7時40分、阿蘇大橋(147km)通過、8時40分、高千穂町(198km)通過、9時前に日之影町に入り6号線を走る。案内には「傾山登山口」方面とあった。9時28分、見立赤川の仲村橋(231km)を渡る。ここからいよいよ日陰林道に入る。確かに悪路である。部分的に舗装されている箇所もあるが大半は大きな石がごろごろしている悪路で、スピードは出せない。こんな所でタイヤがパンクでもしたら大変である。よって、舗装や平坦な部分以外は超スローで走る。走るだけで 相当に疲れる道である。10時02分に無事林道ゲート前(240km)に着いた。ナビが出発前に「233km」と表示していたが、ほぼ正確な距離数であった。ゲート前には車が10台ほど駐車していた。

 10時17分、登山開始。林道ゲート手前右側の「化粧山登山道」から登る。登り初めから結構な勾配であるが、それほどきつくはない。 11時過ぎに山しゃくやくの群生地に出た。ガイド本にも「正面が立ちふさがってきたら右に回りこむ」とあったので、てっきりこの場所か と思い、右にまわるも全く道らしい道がない。やぶこぎで何とか急斜面を登っていく。しかし、その先にも道はない。
 戻るのもしゃくなので、付近を確認してみる。どうも尾根に出るには左手に行くしかない。人が通った跡も確認できたので、そこを辿っていくも、やがて道がなくなり、見渡して斜面に道を見つける。しかし、この道はけもの道のようで、動物のふんが多数転がっている。それでも尾根筋に出るとやっとま ともな登山道が見つかった。

 せっかくナビを購入したのに、今回はナビを山に持参しなかった。充電式の電池ケースを忘れたためである。(電池を充電するためにバッテリーケースを家の中に持ち込んだままにしていたため!)
 山のガイド本で登山ルートを確認していれば、テープ等の案内で道に迷うこともなく登れるものであるが、あまりルートを思い込みすぎると、ついテープのことを忘れて進むこともある。前回の京丈山もそうだし、今回もそうだ。ナビ携帯の必要性を強く感じた。次回からは 経度・緯度が記入された地図とナビを必ず持参することにしよう。

 登山道へ出たのが12時10分、1時間ほどロスしたことになる。そこに「あけぼのつつじ」が1本、満開の状況で待ち受けてくれていた。周辺は既に終わっていたが、この1本だけが綺麗に咲き誇っている。疲れも一気に吹き飛ぶ。

 尾根筋を歩いていくとやがて「ブナの三叉路」に出た。12時58分になっていた。ここで食事をとって、13時24分に出発する。途中もみつばつつじの花が綺麗 に咲いていた。13時49分に「お姫山」に着いた。周辺は大崩山やとんがりピークを持つ鹿納山、祖母山から傾山まで見事なパノラマが楽しめる。 コーヒーを入れて飲み、20分ほど景色を楽しむ。

 ここから一旦、少し下って、最後の「五葉岳」山頂までの登り道にとりつく。14時 29分、無事、山頂に着いた。ちょうど団体が夏木山から縦走してきていた。

 14時56分に下山開始、下りは「大吹登山口」に降りる。最初がガレ場で、後は林間の登山道で歩きやすい。15時55分に林道へ出る。ここから林道をゲートまで下っていく。 16時32分、無事下山した。

 身軽になって、16時38分ゲート前出発。日之影町から高千穂に抜け、一路熊本を目指す。19時30分に御船IC着、ここから高速へ、通勤割引適用に間に合った。但し、ここから大宰府ICまでは100kmを超すことになるので、100km未満にするために、筑紫野ICで高速を降り る。ここから一般道を走って、水城ICから再び都市高速に乗り、21時24分、無事自宅に帰り着いた。
 総走行距離は480kmになっていた。


 

 登り;2時間30分  下り:1時間30分