【 祖   母   山 】  1,756m

〜平成18年5月3日〜

 8時35分出発、登山口着8時55分、9時ちょうどに登山開始、山頂まで160分との表示がある。よって、少し余裕をみて3時間少々はかかると見ている。

 1合目通過9時8分、3合目通過9時30分、5合目通過10時4分、日本百名山に名を連ねるだけに、なかなか立派な表示杭が設置されている。ちなみに設置者は「環境庁」と「宮崎県」の連記になっている。  

 大分県と熊本県と宮崎県の3県境の表示があった。珍しいのかどうかは分からないが一応写真にとる。

 7合目通過10時31分、国観峠に着いたのが10時40分であった。ここには他の登山道からの登山者もいた。少々休む。明るく、いかにもオープンな性格の一見若く見える女性が、「ここはどこか、時間は?」とまわりに聞き回ってメモをとっている。山開きのことも確認していたので、「神事は11時半からになっている。」と教えて上げる。

 9合目通過11時10分、山頂近く着11時30分、結構順調に登ってきたようで、所要時間は150分であった。女房がよく頑張ったものだと思う。ヘリが上空周りを回っている。「FBS」と書かれていた。山開きの取材をしているらしい。人伝えに大分合同新聞が取材に来ているとの情報が入る。明日の新聞を確認してみたいと思う。

 山頂は人だかりで、近づけない。これから神事が始まるとのこと。挨拶で今回が50回目の山開き行事になると説明されていた。その意味でも記念すべき登山になった。その後、何も聞こえないので、食事をすることにする。

 神事があり、挨拶があり、乾杯があり、万歳があり、やっと行事が終わったのが12時を過ぎていた。記念の「バンダナ」が配られる。「第50回祖母山山開き記念・2006」と書かれている。

 下りは「風穴コース」で降りることにする。12時30分下山開始。
 傾斜は厳しいようだが、所要時間は120分となっている。前回の三俣山でも下りは急勾配で大変だったが、今回もまたその大変な道を選んだ。まったく同じ道を往復するよりも違った道の方が変化があっていいと思うためであ る。

 しかしながら、急勾配のロープ場所では大混雑で、登山道の途中で先に進まない状態というのは初めての経験である。富士登山の早朝登頂もこのような状態らしい。

 ロープ場が3カ所ほどあったが、これを抜けると順調に進む。風穴通過が13時50分、休憩している方が多かったので、場所を確保するのが面倒になり、そのまま進む。

 あけぼのつつじが綺麗な場所があった。緑の新葉を背景にした淡いピンクの花は映えるが、葉がない枝のみの樹木を背景にしたあけぼのつつじはもう一つもの足りない感じがする。そのものが光輝いていても、それを引き立てるものがあるかどうかによって見え方が変わってくる。人の世もこのようなものか。

 14時45分、無事下山する。途中、渋滞した分を除けば、これも順調な下山であった。
 

 登り;1時間30分  下り:1時間10分