【 求  菩  提  山 】  782m

〜平成18年11月4日〜

 これから秋が益々深まってくる11月初旬。今年の紅葉は若干遅めということで、特に紅葉が綺麗な山は先の楽しみに残しておくことにする。

 九州百名山にリストアップされている山で、未踏派の山が段々と近場になくなってきている。
 その中で、北九州方面では筑豊の右手にある「英彦山」、「犬ガ岳」、「求菩提山」の3山が残っているのみである。英彦山は紅葉が綺麗な山、犬ガ岳は国指定の石楠花自生地がある山、ということで今回は修験の山である「求菩提山」に登ることにした。

 福岡から求菩提山登山道に向かうには一旦豊前市まで出て、ここから山手に入ることになる。一般道路を走り、田川を抜けていく道もあるが、今回は北九州まで都市高速・九州道で行き、そこから10号線で豊前に向かうことにする。

 5時35分、まだ暗い中を自宅を出発する。福岡IC(19km)通過5時55分、苅田北九州空港IC(80km)通過6時37分、椎田有料道路(95km)へ6時58分に入る。ここで400円を支払う。
 7時26分、下野池信号に「求菩提山」との表示があったので、ここから右折する。村落の中の細い道を走っていく。途中に案内もない。道を間違ったかなと思い始めた頃に、T地路に突き当たり、左手に求菩提との案内があって間違っていなかったことが分かった。しかも前を観光バスが走っている。

 大河内から鳥居畑を経由して行くと、やがて右手に広い駐車場(135km)があった。ここを直進すると求菩提資料館があり、ここにも登山道があるが、今回はそのまま山に向かい、中腹にある駐車場に車を止めて、ここから登ることにしている。

 駐車場を回り込むようにして登っていくと、やがて広い場所に出て、直進は工事中となっており。左手の細い登り道に大きく求菩提山との案内がある。ここを登って行く。道路は細いが舗装はしてあるので走るのには問題はない。

 しばらく走ると駐車場(138km)に着いた。ちょうど8時であった。ここが座主坊園地の駐車場である。ここには立派なトイレもあり、周辺もよく整備されている。

 車が3台止まっている。子供連れの家族が手ぶらで登って行かれる。夫婦連れの方はこれから登られるところであった。手ぶらで登っていかれるのを見ていると、リュックを背負って登っていくのが何とも仰々しく見えてくる。 

 それでも靴を履き替え、少し肌寒く感じるので、還暦のお祝いに 娘婿のお姉さんからいただいたモンベルのゴアテックス製ストームクルーザージャケットを着込み、身支度を整えて8時25分に登山開始。

 広い階段状の参道を登っていく。この山は登山というよりも参拝のために来る方も多いとのこと。間もなく国玉神社の中宮に着く。所要25分。
 階段を登っていると、それなりに体温もあがってきたので、ジャケットはここで脱ぐ。

 中宮の横からは、「鬼の鐙」という階段を登っていく。これには色々といわれがあるようで、案内板には「鬼は権現様との約束で一夜で石段を築き上げようとしたが、夜明け前に権現様は鶏の鳴き声をたてて夜明けを告げた。八鬼の鬼は約束どおり一夜で築けず山から追い出された。」との伝説に基づいているとのこと。この「夜明け前に鶏の鳴き声をたてて」の1節が意味深く感じる。

 ここから山頂までずっと階段が続く。案内板には「全長181米、一直線に登る」とあるが、階段は決して一直線ではない。

 9時10分、山頂着。山頂には国玉神社の上宮がある。普通、上宮といっても小さいお宮があるだけといった山が多いが、ここの上宮は立派な建物である。周辺は樹木で見晴らしはきかない。 神社の裏手に回ってみると、巨石がゴロゴロとしていた。
 昼食にはまだ早い。それほど疲れもないということで、そのまま下山する。

 9時50分に下山。靴を履き替えてすぐに帰路につく。
 椎田料金所(167km)、10時34分、空港IC(187km)11時12分。
 鞍手PA(246km)11時34分、ここで山頂で食べる予定の昼食を摂る。
 12時ちょうど出発、福岡IC(248km)通過12時26分。
 12時45分愛宕IC(266km)通過、12時50分無事帰着した。
 
 

 登り;45分  下り:35分