【 英  彦  山 】  1,199m

〜平成18年11月10日〜

 英彦山の紅葉が「みごろ」との情報!
 しかしながら、今度の土曜日は雨、日曜日には法事が入っており、ベストの日に山にいけない。
 よって、仕事に差支えがないことを確認して金曜日に休暇をとり、英彦山に登ることにした。

 朝、5時15分に家を出て、高速で杷木ICまで走り、ここから一般道にて英彦山に向かい、別所駐車場に着いたのが7時半、走行距離は115kmになっていた。
 まだ売店が開いていない! 止む無く、添田町に降りてコンビニで弁当を買うことにした。ついでに朝食のサンドイッチも仕入れる。
 急いで英彦山に戻り、旧亀石坊庭園のそばにある駐車場に着いたのが8時ちょうどであった。

 駐車場には、「2時間で300円、その後2時間ごとに300円 」とある。別所駐車場であれば無料であったが、ここまで来て戻る気もしない。500mを惜しんだ結果であった。
 山の支度を整えて、ついでに朝食も済ませて、管理人に車のキーを預けていよいよ登山開始。

 天気は曇りではあるが雨はなんとか持ちそうである。

 8時20分に奉幣殿への階段を上り始める。奉幣殿にてこれからの登山と家内安全、娘の安産を祈願して
そのまま階段を登っていく。

 階段というのは、否応なく、作られた段差に歩調を合わせなければならないため、結構疲れるものである。間もなく息切れがしてきたので、少し休む。ポットのコーヒーを飲む。最近では、 手抜きでこのポットに入れていくのが多い。寒くなると、またコンロを持ち上がって山頂で熱い 味噌汁やコーヒーを飲んで温まるのが楽しみになる。

 登山道を整備する作業の方々が丸太を切った1mほどのものをかついで登られている。ご苦労様ですと声をかける。

 また登り始めると、やがて「奉幣殿から600m」という地点に達した。9時5分になっていた。ここからは階段状の登山道がなだらかな自然道になり、アップダウンはあるものの上りやすい道になった。

 「中津宮」通過9時21分、「関銭の跡(下乗)」通過9時48分、案内板には「英彦山参拝の信者は、ここで感謝の気持ちを表すための通行料を納めたところ」とある。また、「勅使大名や高位の人たちもここから乗り物(馬、かご等)より降りて徒歩で参拝した」とある。

 紅葉の後、役目を終えた葉が錦の絨毯となって登山道を敷き詰めている。一段と秋を感じる。
 10時4分、山頂に着いた。何とも殺風景な山頂である。英彦山神社の上宮があるが、表の戸も閉めっぱなしで、台風によるものか相当に痛んでいる。周りに修復用の材木が積み重ねられている が、この冬前に修復できるのかどうか、周辺にはがれきが残っている。
 神社の正面引き戸を少し開けて、無事登ってきた旨の報告と下山の安全を祈願する。

 神社の裏手に回ってみた。階段を降りて、一段低いところに売店様の建物があるが人がいる気配はない。少しガスがかかっているが、時折、さっとガスが切れて、晴れやかな空が顔をみせてくれる。この時はまわりの景色も一瞬華やぐ。
 
 一応、山頂ということで、リュックを下ろし、座りこんでコーヒーを飲む。人の気配がまったくない山頂も珍しい。静けさが実感される。
 英彦山の紅葉が最高の時期を迎えているのに、平日はこんなものなのかと思う。

 15分ほど休んで下山に向かう。これから「南岳」から福岡県一大きな巨木であるという「鬼杉」を経由し、少し戻って「大南神社」から、【福岡県の山 (山と渓谷社刊)】の英彦山の登山道に出ているいわゆる「近道」で降りる予定である。この近道を利用するのは山腹の紅葉を楽しむには最高の道であると紹介されていたためである。

 11時2分、「材木石」地点通過、ここにある石は確かに材木に見える。11時16分、「大南神社」に着いた。岩をくりぬいたところに神社が建てられている。直接「鬼杉」に行く道はロープで進入が禁止されていた。神社で拝んでいると、下から人が見えたので、「鬼杉はこの下ですよね」と確認したら、「すぐ下ですよ」との答え。11時26分、「鬼杉」着。
 ここでリュックを降ろし、小休止する。さすがに立派な杉の木である。

 近道に出るために来た道を引き返す。11時43分、奉幣殿への分岐点着。ここから近道を使って下山する。12時14分、「梵字岩」着。案内板には「岸壁に阿弥陀と大日と釈迦の3仏の梵字が直径3mあまりの内に彫刻されている。」とあり、サブの案内板には「世界最高の梵字」ともあったので、立ち寄ってみるが、結構登り道がきつい。200mとあったが、山の200mというのはすぐそこでも覚悟しておく必要がある。息切れが 出だした頃についた。岩に彫られた立派な梵字を見上げる。

 12時47分、新しくできたロープウェイ乗場に出た。そのまま歩いていくと奉幣殿への参堂の途中に出た。また奉幣殿に登ることもないかと、下から奉幣殿に向かい頭を下げて、そのまま降りていく。
 12時56分。下山。周辺の紅葉を写真に収めて駐車場へ向かい。料金を支払う。5時間近くになっていたが料金は600円であった。

 車に乗り込み、しゃくなげ荘に向かう、ここは添田町営の宿泊施設兼温泉施設で、入浴料は500円と安い。玄関横でチケットを買い求め、入浴する。すぐに紅葉が眺められる露天風呂 に向かう。
 
 露天風呂で紅葉を愛でながら一杯! といきたいがそうもいかない。特に「飲酒運転は絶対にしません」と宣言した身では、コップ1杯のビールもはばかられる。
 
 入浴後、一路帰路につく。小石原に向かう道が不明で、高速に向かうのはあきらめて、一般道を走り、八木山バイパス経由、都市高速で帰った。そろそろカーナビの購入を検討するか。
 

 

 登り;1時間40分  下り:2時間40分

〜 鬼杉往復、梵字岩往復の時間も含んでいる。 〜