【  福  智  山  】  901m

〜平成18年4月8日〜

 4月はサボテン等鉢植え植物の植え替え(300〜400鉢)で超多忙である。

 しかしながら、この時期は新緑の季節であり、またアケボノツツジやコバノミツバツツジ等が咲き出す季節である。じっとしてはいられない。

 インターネットで花の状況を確認するも今ひとつ明確な情報はない。やはり今は桜であり、ツツジのたぐいは4月末から5月のゴールデンウイークが見頃ということか。

 よって、花の綺麗な山はもう少し調べてみることにして、今回は北九州にある高さ901mの「福智山」に登ることにした。これで北九州方面の山(足立山、貫山、福智山)は踏破完了する。

 福智山は北九州から、また筑豊からもいくつもの登山ルートがあるが、最もポピュラーな鱒淵ダムからの登山ルートにする。8時50分に家を出て、都市高速から九州道に入り、小倉南インターで降りる。ダムサイトに着いたのが10時15分、走行距離は76kmになっていた。ダムサイトの道路際には駐車している車が多い。よって、少し行き過ぎたところに車を止める。身支度をして登山開始が10時30分。今日は犬のラミーも連れてきた。

 ダムサイトは桜が綺麗である。若干最盛期は過ぎて赤みが薄れてはいるものの、まだしっかり花が残っており、桜吹雪も綺麗であった。

 ダムにかかっている真っ赤な吊り橋を渡ると、すぐ右手に「福智山山頂まで5km」との表示がある。このままダムサイトを歩く。ここはサイクリングロードになっている。
 やがて、登山道の案内があった。ここで小休止する。今回はラミーの様子を見ながら登らなければならない。すぐ先に「七重の滝」への案内がある。ここを見て行こうと進むと、そのまま登山道になった。いずれ先ほどの登山道とも合流するものと思っていたが、それらしい道はない。滝はだんだんと立派なものが姿を現してきた。結構楽し める登山である。

 やがて滝の上に出ると、そこからは流れも緩やかになり、木橋を渡って登ると、平坦な道に出た。しばらくはこの平坦な道を歩く。間もなく、登り道になり、やっと登山らしくなってきた。
 この急登を上り詰めたところが「豊前越」であった。上り詰めるとベンチとテーブルがあり、案内板も出ていた。ここから山頂までまだ2.3kmもあるとのこと。

 既に13時を過ぎていたので、ここで食事をとることにする。 最近では定番の、おにぎり2個と暖かい味噌汁にてすます。時々風が吹き抜ける。風が吹き抜ける時はまだ肌寒く感じる。
 
 13時20分出発、また急登を登りしばらくして広場に出た。ここが「烏おとしの広場」である。何故にこのような名前がついたのかは分からない。女房が足が痛くなったとのことで、ここで休む。風もなく、ぽかぽか陽気で気持ちがいい。おかげで気分もゆっくりする。

 小休憩後、出発する。間もなく左手に水場がある場所に出た。コップもあったので飲んでみる。おいいしい水であった。このような水の味はどのように表現すればいいのか。

 すぐ右手に山小屋がある。中は板張りで、ここに止まる人はいないだろうから、避難小屋になるのか。小屋には11月23日が「福智山まつり」と書かれていた。

 ベンチがあり、そこに女房が座ったので、カメラを向けるとラミーもカメラ目線であった。いつもはシャッターを押したときにはよそを見ているというのが常であったから、少々疲れてきたのか。

 山頂間近の熊笹の間を登っていくと、大きな岩場があり、すぐ山頂に着いた。14時25分になっていた。相当にゆっくり登山になった。ここからは360°の展望がきき、北方面には昨年登った「貫山」が石灰山の向こうに見えている。

 コーヒーを飲みながらくつろいでいると、消防団の方々が4人で登ってこられ、そばに来て「火事があったようです。」と話をされる。何でも携帯コンロが倒れて枯れ草に火が燃え移ったらしい。すぐ近くに、確かに焦げている場所があった。福智山山頂付近は、北九州市と直方市との行政区域の境目になるので、しきりにその確認をされていた。願わくば行政区域外であればいいがと思われている節が見えた。

 帰りの道について、地図にある「ケヤキ谷コース」の道を尋ねると、登ってくる途中にあった広場に戻ると、そこから右手に「ホッテ谷新道」があるので、そちらの方が最短コースになるとのこと。教えられたコースで戻ることにする。

 15時10分出発、途中、水場に立ち寄り水を飲み、15分で広場に戻り、後は下るのみである。少し急な登りの箇所もあったが、楽な道であった。逆に、ここを登るとなると相当に厳しいか。
 登山口に着いたのが16時50分、また、ここからダムサイトをゆっくり歩きながら駐車した場所に戻る。17時20分着、既に朝あった大半の車がいなくなっていた。

 靴を履き替えて出発する。高速、都市高速経由で18時43分、無事帰着した。
 

 登り;3時間50分  下り:2時間10分

〜 今回はダムサイトの散策時間も含んでの、かなりゆっくり登山の時間である 〜