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〜平成18年1月〜
今年は5月に還暦を迎える。よって、還暦記念登山として富士山に登ることにした。
〜平成18年4月〜
4月19日水曜日、午後から休暇をとってH交通社主催の「富士登山ツアー」の説明会に参加する。当方を含み、大半が年輩者で50名強の参加者がいた。
学生と紹介されていた富士登山ガイドさんが詳細な説明をしてくれる。以下はその要約版である。
必ずしも登頂できるわけではない。強風によって中止するケースもある。通常でも20mから25mの風がちょこちょこ吹いている。25mの風になると小石も飛んでくる。
山頂は3776mで、酸素濃度が地上の2/3しかない。挫折される大半の人がこの酸素不足による高山病によるものである。
今回紹介されるツアーは山小屋に2泊するもので、これだと昼間に登ることになり、夜間に登るよりは楽である。昨年は96%の人が登頂された。1泊コースでは
登頂成功は70%程度と低くなる。
九州人は根性があるので、少々の悪天候でも登りたがる。言い換えればわがままである。ガイドより先に行くのも九州人である。すぐ自分勝手な行動をとる。
日焼けが強いので、日焼け止めクリームを1〜2時間毎に塗らなければならない。山小屋では雑魚寝になるので耳栓が必要(他人のいびき対策用)である。下山用の膝バンド(ゴム)もいる。下山時はトラクターの道を下ることになるので
、急であり、大きな石もゴロゴロしている。
下山時のための体力温存も考えてくれと言うが、九州人はまず聞く耳を持たない。
ストックも2本あった方がいい。水が不足しているので、ウエットティッシュを持っていった方がいい。顔も真っ黒になるので、これで吹けばいい。
事前のトレーニングであるが、スクワットでいい。平地を毎日1時間歩いても、平らな道では登山へのトレーニングにはならない。スクワットを1週間に1回でもいいからやるといい。
高山病は病気ではないので薬もない。よって防止するべく自ら努力するしかない。まず酒は飲まないことである。水はたくさん飲んだ方がいい。ヒマラヤ登山ではまず水を飲むことが仕事である。1日
に5リットルは飲む。また、深呼吸をすることであるが、この時は腹式呼吸がいい。胸ではなく、お腹で息をするのである。深呼吸によって薄い空気をたくさん吸い込み酸素を補給すること。
概ね、以上のような説明があった。
説明会後に早速8月3日木曜日出発の2泊3日ツアーに申し込む。勿論、山小屋2泊のコースである。
〜平成18年7月〜
富士登山が間近になってきたので、そろそろ装備等の準備にかかる。富士山の山頂は、8月でも寒そうだ。過去の平均では、最高が10℃、最低が3℃程度とのこと。また天候も急激に変化するようだ。
装備については、次のリンク先に掲載。 リンク先 → 「富士登山・装備等」
〜平成18年8月〜
無事、富士山に登ってきた。感想を一言で言えば「楽しい登山であった」ということになる。
これは、山小屋2泊のゆっくり登山というH交通社の企画がよかったこと、これに加えて、天気がよく、見事なご来光を2回も拝めたこと(特に初日の花小屋からのものは、今年5指内に入るご来光ですと言われていた。)、山頂でも全く寒さを感じることもなく、気候にも恵まれたことによる。
また、H交通社の添乗員やA交通社のバスガイドさん、山のガイドさん、更にはツアー参加者全員がよきメンバーであったこと、これが最も大きい。ツアーには色々な方々が参加されていたが、特に、還暦登山は他にも3名の方がおられた。これ以上に、80歳の誕生記念の方がお一人で参加されておられ、これには感動させられた。
紀行については、次のリンク先に掲載。 リンク先 → 「富士登山・紀行」 |
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