【 金    山 】  967m

〜平成17年5月21日〜


 今回も一人で登ることになった。女房は娘と孫とで買い物に出かけるとのこと。

 天気はいいが、昼からは雲が出てくるとの予報なので、近場の背振山系の金山にした。インターネットで調べると、「金山」では検索が広すぎるが「金山 登山」とすると絞られて結構参考になる情報があった。

 旧国民宿舎千石荘から登るルートと、石釜〜花乱の滝から登るルートとあり、後者のルートで登ることにした。

 263号線から入る道が分かりにくいが、モーテルの案内があるところから左折する。左折すると花乱の滝への案内がある。263号線に案内を設けてくれればわかりやすいのだが、何故か案内はなかった。
 モーテルを過ぎて、更に車で登っていく。既にこの道を歩いていく登山者もいたが、追い抜かせてもらい、花乱の滝まできたところで駐車スペースがあったので、車を止めてここから滝をみた後で登っていくことにした。

 支度を整え、靴を履き替えて、まずは滝に降りてみる。結構水量もあり、見応え十分の滝であった。

 ここから登山に出発する。9時25分になっていた。簡易舗装された道路を10分ほど登っていくと、林道への案内があった。車はここまで大丈夫で、駐車スペースも5〜6台は止めれるほどの十分さであった。

 9時35分、林道への連絡道を登ると、すぐに林道に出て、そこからは滝が連続であり、結構楽しめる。林道からは、沢の中の道であったり、沢沿いを歩いたり、と変化に富んでいる。

 登山道には木に「金山」との表示がぶらさげてあったり、テープが巻いてあったりと目印があるのでわかりやすいが、それでも途中道に迷い、元来た道に戻ったことが2度あった。2度とも沢の分岐(あるいは合流)箇所で、うっかり沢沿いを黙々と歩いていると、いつのまにかルートを外れていたというものである。

 元の所に戻ると、遠くに「金山」との表示の木札が見えたのでそちらに向かう。全く別方向であった。違った道をそのまま行くとどうなっていたのか。

 ところで夏目漱石の草枕ではないが、山道を登りながら考えた。前回の山紀行で3〜4時間歩いていると身体が慣れてきてリズムが出てくるというようなことを書いたが、よく考えると、普通、朝の登り一方の時間が最もきつい時間である。3〜4時間後は山を下っている時間である。したがって、身体が慣れてくるというよりも、単に下りで楽なだけではないのかと。

 間もなく、いや相当に歩いたところで、「アゴ坂峠」と「直登」との分岐に出る。右に行くとアゴ坂峠に出て、金山に迂回して登る道と、直接金山に登る道とある。直登で行く!

 さすがに勾配があり結構きつい道である。休憩していると後から人がひょいひょいと登って来る。声をかけると、久しぶりの山で疲れるとか言いながら元気である。何年ぶりかでこの山に登るとのこと。ではお先にと登っていく。休憩を切り上げてこちらも出発する。

 山頂間近になると更に勾配がきつくなり、ロープが設置されていた。特に疲れたときには有り難い。尾根に出て、すぐに山頂に出た。11時20分、ちょうど2時間かかっていた。

 山頂は狭く、夫婦連れが1組、後は1人づつで、総計5名であった。見晴らしは佐賀県側しか見えない。それでも遙かかなたに昨年登った雲仙普賢岳が見えていた。眼下には有明海が見晴らせて、筑後川もはっきり見えた。北山ダムから、その先に天山が見え、更に、先週登った雷山、井原山も確認でき、なかなか感激に景観であった。

 ここで昼食にする。女房が握ってくれたおにぎりを食べる。

 12時10分に山頂出発、下りも来た道を戻ることにする。登って来るときは3回ほど5分ほどのまとまった休憩をとったが、下りは一気に降りた。

 途中、お年寄りの4人連れが登って来られた。沢では滑らないように歩くだけで大変だったと思う。小生も登りは無事だったが、下りでは2度ほどすべった。

林道を抜けたのが13時35分、花乱の滝に着いたのが13時43分で、下りは1時間33分で降りてきた。

 

 登り;2時間  下り:1時間35分