【  天   山  】  1,046m

〜平成16年2月14日〜

 春一番が吹き荒れ、気温は18℃くらいまで上がるが、昼頃には一時雨との天気予報であった。
 当初は雲仙・普賢岳まで足を延ばす予定であったが、足を延ばしたものの雨というのではもったいないので急遽変更し、近場の山ということで佐賀の天山に登ることにした。

 国道263号線をとおり三瀬峠を越えて佐賀に下り、大和町から右折して県道22号線に、更に中町から337号線に入り天山へ。

 天山駐車場は天山の9号目くらいの場所にある。道路の左側に分かれ道の案内があり右に行くと337号線はここまでとの表示があり、そこが天山駐車場である。
 337号線は行き止まりの道と思い込んでいたので、ここを通り過ぎ、しばらく行くと雪道で立ち往生している車がいたので、バックで駐車できる場所まで戻り、雨も 降り出していたので車の中で待機していた。その内、女房が様子を見てくるといって車から出て行き、戻ってきて一人で大変みたいだから手助けしてあげようと言うので、手助けに行く。
 前輪駆動のその前輪が完全にからまわりしている。雪をかきわけ、ビニールシートを敷いて抵抗を作り、悪戦苦闘していると、また別の車がやってきて夫婦で手助けに加わってくれた。バックを試したり、前進を試したりし、最後は車の前の雪をかきわけ、後から押しながらの前進でやっと脱出できた。雪道のこわさを改めて思い知らされた。

 雪道の先の方には古湯温泉に抜ける道があるとのことで、トラブル遭遇車を送りだし、我々は雪道を避けて元の道を戻ることにした。道を戻っていると先ほどの分岐点にある駐車場に気づき、その駐車場に立ち寄ったところ、始めてその場所が目指した天山駐車場であることがわかった。
 ここから山頂までは1.2kmとある。雨は上がったがまだ雲が張り詰めているし、雪が深いところもありそうである。少し迷ったが、ここまできて帰るのも能がないということで、結局登ることとし、雪でだめならば そこから戻ることとした。
 登山口に天山神社上宮の鳥居がある。この辺りは日当りが悪い場所なので雪が深い。雪を踏みしめながら登っていくと、その内雪もなくなり、更には雲も晴れてきて、いい日和になってきた。

 途中それほど勾配がきついところもなく、また部分的に雪が深いところもあったが、登山には差し支えなく、難なく天山と雨山との分岐点に到着する。駐車場からここまでで0.7km、更に天山山頂までは0.5kmとのこと。山頂はすぐそこに見えている。
 一気に上り詰めると、広々とした山頂に出た。360°のパノラマは素晴らしい。目の前には雪がまだらに積もった雨山も見える。
 男性2人と女性1人の3人連れの先客がおられたが、間もなくスキー場方向に向かわれた。
 春一番のおかげでそれほど寒くはないが風が強い。ここで昼食をと考えていたが、あまりに風が強いのであきらめ、下山途中でとることにした。
 幸い、雨山との分岐点を過ぎ、駐車場に止めている我が家の車が見える場所で風もおさまり絶好の日和になったので、ここで昼食をとることにした。お湯を沸かし、定番の味噌汁とコーヒーとお茶を飲む。身体の中から温まると気分も豊かになるようだ。
 誰も来ないので、登山道に座り込んでゆっくりとできる。もっとも、ここ天山も9号目に駐車場があるので、登山として登る人は少なくなったのかもしれない。
 昼食を済まし、しばらくくつろいで下山した。

 帰りに、「天山酒造」によることにした。「天山酒造」は「和華蘭(わからん)」(和:日本料理、華:中華料理、蘭:オランダ料理といったどのような料理にも合う酒だというネーミングとのこと)という大吟醸酒も出しているので、これでも買って帰るかと思って、小城町岩蔵の蔵元に立ち寄ったが、表には「休みます」との札が下げてあった。

 

 登り;30分  下り:25分