【 ダイヤモンド・ヘッド 】  232m

〜平成16年2月1日〜

 ホテル前からワイキキ・トロリーのブルーラインに乗り、ダイヤモンド・ヘッド・クレーター入口で下車、これからいよいよハワイのシンボル的な存在であるダイヤモンド・ヘッドに登る。

 ダイヤモンド・ヘッドは約30万年前に起こった火山の後に残った外輪山であり、そのクレーターの直径は1.2kmある。山頂へはこのクレーターの内側を登ることになる。ちなみに、ダイヤモンドという名は19世紀の前半にイギリスの船員が山の中腹できらめく方解石をダイヤモンドと勘違いしたことからこの名がついたという。
 
 バスを降りるとすぐにクレーター内部に入るためのトンネルがある。そこを抜けると広い駐車場があり、更にインフォメーションセンターがある。登山料は$1であり、またここが最後のトイレの場所でもあるので用を済ませておく。

 ガイドブックによると、山頂までは30分から40分程度とある。最初は舗装された道路であり、やがてクレータ斜面にとりつく登山道になり、道も狭く少し勾配もある道になる。
 最初の展望台に着く。ここからは紺碧と淡いブルーの鮮やかな海が
眼下に望め、なかなかのビューポイントである。

 この展望台を過ぎるとすぐに階段がある。全部で76段あるもののゆるやかな階段で何の抵抗もなく登れる。次に最初のトンネルがあるが、ガイドブックには中は真っ暗と書いてあったが、足元近くにずっと照明灯があった。帰ってからインターネットで調べると、昨年の10月に設置されたとのことであった。

 また階段があり、今度はかなり急勾配で、全部で99段ある。上り詰めると更に螺旋階段があり、ここも照明灯が設置されていて内部は明るい。階段を昇ると部屋みたいな空間がある。ここは戦時中の「攻撃統制室」であり、そこにおじさんがいて「登山証」とやらを$2で売っている。うさんくさい証明書であるが、印刷した紙切れ1枚が$2で売れるとは何ともいい商売ではないか。こんな証明書を買う人もいるのかと思っていたら我が妻と妹も買っていた!
 この部屋を抜け、直の梯子を上り、要塞の部分に出て、少し上るとすぐに山頂であった。
 
 360°のパノラマが広がり、空と海の青さの競演があり、更にワイキキの白いホテル群と海の波の白さの競演が素晴らしい。一気に疲れも吹き飛ぶ。
 ちょうどワイキキの上空に雨上がり後の虹がかかっていた。しばらくこの絶景に見とれ、写真を取り まくってしまった。
 下りは少々の雨が降り出したが、まさに少々であり、ずぶぬれになるような雨ではない。ハワイの雨期は10月から3月までということだが、雨といってもこのくらいのものなのか。

 山頂で超リッチな時間を過ごし、相当にゆっくりとしたトレッキングだったので、降りてきてバス乗り場に着いたのは11時半になっていた。今度のバスは12時7分しかない。

 そこにリンカーン車のタクシーがきて、「一人$3で乗らない?」といいながら、トンネルを抜けていった。しばらくしてトンネルを戻ってきて、また繰り返す。「$2なら乗るよ」と交渉し、結局ワイキキのホテルまで$2で帰ってきた。ザ・バスに乗っても一人$2だから、リンカーンタイプの超リッチな車で一人$2はどう考えても得したと言える。

 

 登り;40分  下り:30分