〜〜〜  東京 ・ 初めての皇居内参内旅  〜〜〜 
≪ 平成30年5月9日(水)〜11日(金) ≫


 ≪ 5月9日(水) ≫
 

 
3月から続いた洋ラン、観葉植物、サボテン・多肉植物の植え替え作業は、 先のゴールデンウィークにて一応の作業を終えた。人気の高い多肉の寄せ植えは20鉢ほど作ったが、別途、スイーツトマトやキュウリやナスの苗づくりもしているので、この余剰分も合わせて 「ご自由にお持ち帰りコーナー」に出すことにしている。

 さて、10時過ぎに自宅を車で出発し、福岡空港へ。これから東京に向かう。予約していた空港近くの駐車場に車を預けて歩いて空港へ。3分で空港へ着いた。
 空港内のBBQレストランに入る。明日は初めての皇居内参内で拝謁式に臨むので、少々気分が高ぶっている。よってこの高まりを抑えるために生ビールを飲むこととした。何とか飲む理由をつけているだけのようでもあるが・・・。

 13時発のJAL便東京行きへ乗り込む。機内のWIFIサービスを利用するもつながらない。間もなく、機内放送でWIFIが不調である旨のことわりがあった。

 14時半過ぎに定刻で羽田空港に着いた。モノレールで浜松町に出て、ここからシャトルバスにて「プリンスホテル」へ。案内状をもらっていたので、特別展示会場へ入る。ここで額縁や記念品を確認する。額縁はもう少し検討することとして、お礼や挨拶回り用に、包装紙に菊の紋章が印刷されたお菓子を10箱購入する。
 次のシャトルバスまで時間があったので、歩いて「ザ・プリンスパークタワーホテル」へ移動する。 フロント前には10名ほどのホテルマンがずらりと並び、「この度はお目出度うございます!」とのお祝いの言葉でお出迎えされた。 少々気恥かしい!
 名前と住所等が既に印刷された宿泊カードにサインするだけでチェックイン完了、15階の部屋にて、明日の貸衣装のチェックをする。明日は拝謁式に臨むので、 小生のモーニングに女房用の色紋付を借りている。 モーニングはハンガーに吊るし、色紋付は地下2階にある着付け室へ持っていく。明日のために多くの人が順番待ちをしていた。

 17時にシャトルバスで浜松町へ、これから多摩境に向かい、孫たちとの夕食タイムである。
 孫たちは新体操の練習が終わるのが20時とのことで、その後の遅めの夕食となる。
 東京駅から中央線で新宿へ、更に京王線に乗り換えて多摩境へ。18時半前に着いた。歩いて娘宅へ。
 孫たちは新体操の練習で不在であったが、練習に出る前に、お菓子とお茶セットを準備してくれていた。孫達がここまで成長したかと女房は感動しきりであった。

 20時半から近くのお好み焼き店へ。ステーキ肉から海鮮等まで全て食べ放題のコースにし、一通りのメニューをこなしていく。最近、孫達は食欲が旺盛になったと娘も大変なようである。
 電車の時間が迫ってきたので、22時前にお開きとし、我々は駅へ向かう。孫たちが駅までお見送りに来てくれた。また女房がうるうると感動していた。

 新宿で乗り換え、大江戸線で赤羽橋駅で下車し、地上に出るとライトアップされた東京タワーが目の前に誇らしげに出迎えてくれていた。東京タワーに見守られながらホテルへ。23時半に無事部屋に戻ってきた。
 シャワーを浴び、明日にそなえて早々に休む。   
  
 
 

 
≪ 5月10日(木) ≫

 6時に起き、着替えてホテルの近くのコンビニへ。
 朝食と軽めの昼食用の食料を調達してホテル部屋に戻る。
 ちなみに、当ホテルのレストランは、和・洋食の朝食は共に3600円となっている。何とも贅沢な料金セットなので、これをパスし、今日は式典に臨むので、(割安で)軽めの食事としたものである。

 今日はいよいよ当ホテルでの伝達式後、皇居へ参内し拝謁式に臨む。

 勲章には旭日章、瑞宝章等があるが、この瑞宝章は「国や地方公共団体の公務、または公共的な業務に長年にわたり従事して功績を積み重ね、成績を挙げた人を表彰する場合に授与されるもの」となっている。
 小生の場合、「国の公務に長年従事し」の部分は該当しているが、「功績を積み重ね、成績を挙げた人」の部分は少々面はゆいものがあるが、「瑞宝双光章」を有り難く 受賞することとなった。

 伝達式は当ホテルで13時5分からとなっているが、当ホテルのチェックアウトタイムは12時となっているのでギリギリの時間まで利用できるのは有り難い。このために 、割高ではあったが、当ホテルに宿泊することとした次第である。

 9時前に女房は予約していた着付け室へ。着付けが終わって、しばらくは部屋で休む。 

 10時半になって、フロントに電話し、クロークまで台車での荷物運びをお願いする。クロークは地下2階にあって、荷物3個を預かってもらう。更衣室も確認すると、その奥にあった。 
 11時半になって、ホテルをチェックアウトし、伝達式会場を確認しに行く。会場周辺は既に大勢の人が集まっておられた。12時からの受付となっていたが、5分ほど前から受付が始まり、その受付を済ませて会場へ案内される。

 よく利用する博多中州にある大阪屋のごりょんさんこと西川さんも今回授賞されることになっているので、探してみるとすぐに分かった。西川さんは福岡商工会議所の女性部の会頭を務められていることからの 受賞である。 挨拶すると、西川さんも少し興奮状態のようで、「〇〇さんも受賞されるようですね。」と小生が知らない名前が出てきた。 

 今回の経済産業省推薦の受賞者は226名で、その内の220名が出席され、同伴者がおられるので、400名強の参列者となっている。 式が始まる前に、一通りの式次第が説明される。 
 定刻に伝達式が始まる。開会の辞の後、まずは全員起立して国歌斉唱である。
 次に、世耕経済産業大臣は多忙とのことで、西銘副大臣がお祝いの言葉を代読される。その後、代表者に勲章が伝達され、更に経済産業省の幹部が列ごとに勲章を伝達されていく。小生も有り難く勲章をいただいた。伝達式終了後、 列ごとに集合記念写真を撮っていく。

 名簿を確認していると、すぐ後ろの古谷氏は関東局の所属であったので、話をしていると、 共通する人物の名前が色々と出てきて懐かしかった。話を聞いていると、父君もかって経産省におられて、勲4等をいただいたとのこと。
 なお、昔は勲〇等という名称があったが、2003年11月3日以降、この名称は廃止されている。それにしても勲4等とはかなりな地位におられた方である。

  各列毎(全12列)の全ての写真撮影が終わって、バスに乗り込み皇居へ向かう。
朝の内は曇りであったが、既に青空のいい天気になっていた。20分程度の乗車であるが、バスガイドさんまで乗り込まれていた。

 16時に皇居に到着後、指示があるまでバス車内で待つ。バスがかなりな数で並んでいる、案内されたトイレを済ませて、そ
の帰りにバスの先頭に回って確認すると、「厚生労働省」や「消防庁」、「防衛庁」などとあった。

 16時半前にやっと皇居内に案内されていく。 ここ豊明殿の室内面積は915平方メートルで皇居内では最大規模のものである。正面の壁面にはつづれ織りによる豊幡雲の見事な装飾が施されている。ホール内には800人程度が入場したようだ。 今回の叙勲は4000名を超える
ので、800人づつとして5回の拝謁式に臨まれることになる。これに加えて別途褒章関係の方々が700名強おられる。これだけでも陛下も大変である。
 16時50分に侍従長が先導され、天皇陛下が入場されてきた。前から2列目に並んでいたので、陛下を間近に見ることができた。これも感動であった。陛下はにこやかに皆の方を一瞥され、壇上に上がられた。 受賞者代表が謝辞を述べられた後、陛下からのお言葉があった。「国や社会や、人々のために尽くされ・・・。今後とも健康に留意し・・・。」と有り難い言葉をいただいた。
 その後、陛下は皆の間を通っていかれ、一人一人の顔を確認されるようにしながらホールを出ていかれた。

 拝謁式を無事終わり、恒例の皇居拝観記念の集合写真を撮って、これからまたバスに乗り込みホテルに戻る。
 バスの席には、陛下から「御下賜品」と呼ばれるお土産が配られていた。「菊焼残月」という上品なお菓子と、皇室写真集冊子である。
 叙勲関係の品等を扱う業者の紹介パンフでは、まずは写真を撮って記念に残し、切り分けて少しづつ食べるように、また、皆が集まった時に食べたい時は、冷凍しておくとよいと案内されていた。

 18時前にホテルに戻ってきた。何ともスムースな行程であった。これだとゆっくり最終便にも間に合ったが、かって予定より2時間遅れたこともあったとのことで、今日も宿泊するようにしている。

 
親しくなった席の近くの受賞者と別れの挨拶をして、更衣室に向かう。女房は順番待ちで着替えるのに50分もかかってしまった。既に19時近くになっている。 やはり宿泊にしていてよかったようだ。
 シャトルバスが出たばかりであったので、タクシーで浜松町に向かい、JRで品川へ。柘榴坂を登って、品川東武ホテルへチェックインする。明日はJALの一便で帰るので、空港ホテルにしたかったが、チョイスできるホテルの中にはなかったので、京急線が利用できるこのホテルにしたものである。明日は4時起きとなる。

 近くにロイヤルホストがあったので、久しぶりにここに入る。生ビ―ルで乾杯
し、赤ワインで締めとする。

 今
日は、女房も少しお疲れのようだ。色紋付の正装で、着崩れしないような姿勢を保っての長時間の待機はさぞかしお疲れであろうと思う。これまで支えてくれたお陰で 受賞できたと思うと感謝に堪えない。今後とも感謝の気持ちを忘れないように、いたわりながら暮らしていくこととしよう。 この広い世の中で、一人しかいない大事な女房だから・・・。

 ホテルに戻り、明日に備えて早々に休む。

 今日は陛下のお言葉をいただき、その陛下を間近に見られて感動の一日であったが、一
方で、とにかく待ち時間が長く、非常に疲れる一日でもあった。


 ≪ 5月11日(金) ≫ 

 4時過ぎに起きて、荷物を整理する。
 ホテルチェックアウト後、京急線にて品川から羽田空港に向かう。

 6時20分発のJAL福岡行き便に乗り込み、うつらうつらしている内に、早くも8時過ぎの定刻に福岡に着いた。
 預けていた車に乗り込み、9時前に無事自宅に帰り着いた。

 これで、我が生涯で最大となる重大イベントを無事終えた!

 今回の受賞に至るまでに、小学校から大学までのご教授いただいた先生方、職場でご指導をいただいた諸先輩、並びに同僚、ご支援をいただいた後輩の方々、また、親しくご厚誼いただいた同窓生や多くの友人、親族の方々にも厚くお礼申し上げます。
 最後になりましたが、我が女房殿! 大変お疲れ様でした! そして、有難うございました!!!













  経済産業省伝達式での集合写真 ⇒

















    

 

 

 

  拝謁式後の皇居での集合写真 ⇒