〜〜〜  京都 ・ 絶景紅葉旅  〜〜〜 
≪ 平成28年11月20日(日)〜22日(火) ≫


 
≪ 11月20日(日) ≫
 

 4時半に起き、旅支度を整え、5時15分過ぎに車で女房に送られ地下鉄へ。博多駅から6時5分発の新幹線のぞみに乗り込み、大阪へ向かう。恒例の京都紅葉旅への旅立ちである。

  新幹線の車窓から見える光景も秋模様で、おだやかな、いい色合いを見せてくれていた。

 8時35分に新大阪着、今回は十三にある「ホテルプラザオオサカ」に宿泊するので、地下鉄御堂筋線に1駅乗って「西中島南方」へ。ここから阪急京都線の「南方」まで歩き、駅のコインロッカーに荷物を預け、京都の帰りに受け取ることにした。

 8時50分発の準急に乗り込み、途中「高槻市駅」で待機していた快速に乗り換え、9時半に「烏丸」着(大阪から京都まで結構な距離があるのに、料金は400円と格安である。)、地下鉄に向かう。
 地下鉄烏丸線の「四条」で京都観光1日乗車券(1,200円)を購入し(ちなみに、これまで利用していたスルッと関西フリー切符は9月30日をもって販売を終了していた。)、「北大路」へ。バスに乗り換えて「鷹峯源光庵前」で下車、10時40分に最初の観光地である源光庵に着いた。

 日本人観光客が多いが、中国他の外国人も多い。入り口にあるモミジの大木の紅葉ぶりが見事であった。この紅葉を背景に夫婦連れに頼まれて写真を撮ってあげていると、後ろに3組も待っておられ、次々に撮ってあげることになった。一気に、にわか写真家気取りになる。
 御朱印をいただき、本堂に上がると、大宇宙を表現する「悟りの窓」と、人間の生涯を象徴する「迷いの窓」の前には、大勢の人だかりで写真を撮るのも一苦労であった。

 11時10分に源光庵を出て、すぐ近くにある光悦寺へ。ここは参道の紅葉が見事であった。学生風の男性が受付にいて、「小銭がなくなって申し訳ない。」と言いながら1万円札を出すと、何を勘違いしたのか、おつりが9千円と900円却ってきた。入場料は400円である。多すぎるよと300円を返すと、恐縮していた。 ここでも御朱印をいただく。
 庭園はほどほどの紅葉ぶりで、参道が一番綺麗であった。

 11時半過ぎにここを出て、更に常照寺へ。ここでも御朱印をいただく。ここの庭園は広く、紅葉も見事であった。風が吹くと、サラサラと紅葉した葉が舞い落ちてくるのを見ながら、茶店でお茶とお菓子(500円)を楽しむ。
 
 着物の女性が2人来て椅子に座ったところで、男性が寄ってきて写真を撮らせてくれといいながらにわか撮影会が始まった。
 小生も撮りたい衝動に駆られたが、女房から「この女性たちは誰なの?」と詰め寄られたら(そんなことも無いだろうが)弁解が面倒くさいので止めた。相変わらず、風に吹かれてモミジがサラサラと落ちてくる。

 12時20分にバス停へ。満員となりそのまま北大路バスセンターへ。ここからまたバスで来た道を戻り「大徳寺前」へ。13時に大徳寺着、寺院内を散策し、紅葉が綺麗なところで写真を撮りながら、高桐院へ入る。 
 御朱印をいただいて本堂へ。本堂から見る庭の紅葉はほどほどであったが、皆座り込んで見惚れておられた。

 13時50分に大徳寺を出て、バスにて北大路へ戻る。時間が中途半端になったので、コンビニでサンドイッチを買って軽く昼食を済ませる。地下鉄に乗って、「烏丸御池」で乗り換え、14時30分、「蹴上」にて下車する。

 歩いて10分足らずで南禅寺へ。ここの寺院内は広く、また紅葉も綺麗で、大勢の人だかりであった。
     
 行き交う人々を眺めながらゆっくりとくつろぐ。秋の夕暮れ時が近くなってきた。見ている景色から人々を除くと、モミジが舞い散るまさに秋の詫び寂びの世界である。秋の深まりを感じながら平成22年から続けた京都の紅葉旅もそろそろ終わりかなとふと思う。

 一休みしてから庭園が綺麗な南禅院に入る。ここも見事な紅葉ぶりで、池の周りを写真を撮りながら回っていく。縁側に座り込み、ここでもゆったりとくつろぐ。

 16時になったので、ここから歩いて知恩院の方向へ。今日は青蓮院門跡のライトアップを最後にするが、18時からと時間があるので、場所のみ確認して早めの夕食の店を探すも東山駅前周辺には適当な店がない。よって、地下鉄で三条京阪まで行き、食事を済ませて戻ってくることにした。京都観光一日乗車券は本当に使い勝手がいい。

 三条京阪駅ビルに、麺やという店に「晩酌セット」というメニューがあったので、これに決定し、店に入る。枝豆、冷ややっこ、天ぷら8種に生ビール付きで1,000円というセットである。生ビールだけでは足りず、レモン酎ハイを頼む。最後に親子丼とソバのセットで食事を終えた。ソバ屋の親子丼は美味しいと有名であるが、ここの親子丼にはさらに生卵が乗っていて美味しかった。

 18時過ぎに東山に戻り、坂道を登って青蓮院門跡へ。驚いた。200人ばかりの行列が出来ていたから!
 かって、清水寺や、高台寺のライトアップの入場に並ばせられたのを思い出した。しかしながら、流れはよく、20分程で入場できた。

 庭園は青のLEDでライトアップされる。青蓮院のご本尊は「熾盛光如来」でまさに光そのものである。

 LEDは数分毎に点灯し、明るさを変化させてまた消えていく。この繰り替えしである。これを写真に撮るのは難しいが、その幻想的な光景は感動ものであった。
 その後、ライトアップされた庭園の中を歩いていく。紅葉も素晴らしく、最高の景色を楽しむことができた。

 19時過ぎに出てきたが、既に行列は無くなっていた。

 地下鉄にて「四条」に戻り、阪急の「烏丸」へ。19時38分の特急に乗る。相変わらず人が多い。「淡路」で降り、その後の普通へ乗り換え、「南方」にて下車、ここで反対側のホームへ行きたいが通路がない!
 問い合わせ用のテレビ電話(?)が設置されていたので、ボタンを押し、「反対側のホームへ行きたいが?」と問うと、そのまま改札を抜けてOKとのこと、おずおずと改札を抜け、線路を渡って反対側に行き、駅員に「荷物を引き出してすぐ戻る」旨伝え、そのままホームに上がってコインロッカーから荷物を引き出し、駅員に頭を下げて元のホームに戻る。ホームに上るときに、突然バーが閉まるのではないかと恐れながら通るも何事もなく通ることができた。この駅はホームが通路でつながっていないので、このようなケースが多く、そのためにテレビ電話が設置されているのであろうと思われる。

 無事に荷物を持って電車に乗り、一駅で「十三」へ。駅前のコンビニで飲み切りサイズのワインとつまみを購入し、歩いて5分少々で、21時過ぎに「ホテルプラザオオサカ」にチェックイン した。

 昨年の京都の紅葉は全く駄目であったが、今年は十分に楽しむことができた。
 明日は京都の定期観光バスにて「湖東三山」観光に向かう。 

 
 

 
≪ 11月21日(月) ≫


 6時に起き、身支度を整えて6時半にホテルを出る。

 駅前の「すき屋」にて、卵かけご飯を頼む。生卵、サラダ、海苔、漬物、ご飯で250円也。
 対面の中年男性は卵を残してご飯を食べ終えていた。卵がきらいなのに卵かけご飯を頼んだのかなと思っていたら、最後に生卵を割ってごくりと飲み込んでいた。さすがに企業戦士であると勝手に想像しながら見ていた。
 店には卵かけ専用の醤油もおいてあった。

 7時12分発の特急にて京都へ。「烏丸」から地下鉄に乗り換え「京都」へ。
 バス案内所で予約していた「湖東三山」の定期観光バスのチケットを8,900円で購入する。

 湖東三山は交通の便利が悪く、シャトルバスも走っているが一日5便しかない。また永源寺へも行きたいとなると、定期観光バスが最も楽である。あまけに昼食まで付いている!

 定期観光バスは8時35分出発の予定であったが、50分出発、途中、びわ湖大津プリンスホテルでさらに乗り込み、総勢47名とほぼ満員となった。さすがに人気のコースのようだ。 

 黒丸SAで小休止し、永源寺着が10時40分、見事な紅葉が待ち構えてくれていた。
 人気のスポットで、ツアー団体が多い。トラピックスのマークの色もさまざまで、各地から来ているようだ。

 120段の石段を登っていく。本堂まで登り御朱印をいただき、更にその先まで行ってみる。紅葉が最高に綺麗で、ここだけでも近江まで来た甲斐があったと思えるくらいであった。

 11時半過ぎに出発、20分でいよいよ湖東三山の一つである百濟寺へ。この寺は「地上の天国」と称され、日本の紅葉百選にも選ばれ 、庭園「喜見院」は日本の名園百選にも選ばれている。
 近江の最古級(最古ではない?)の寺院であり、ここでも御朱印をいただく。
 先に永源寺の感動の紅葉があったので、ここはほどほどに見えた。

 12時45分に出発、13時過ぎに西明寺前の食事場所「一休庵」に着いた。ここで「近江路御膳」の昼食となる。近江牛の鍋が最高に美味であった。ツアーメンバーは二人連れが多く、見渡すと皆こそこそと話をされているので、邪魔しないように一人で近江牛を味わう。

 食後、歩いて石段を登っていく。西明寺は1,000本以上の楓があるとのことで有名である。坂道の参道から紅葉が楽しめる。
 本堂まで上がり、ご住職の話を少し聞いて、紅葉の写真を撮りまわる。
 名勝庭園「蓬莱庭」も見事であった。下に降り、受付で頼んでいた御朱印帳を受け取る。

 15時に出発、15分で湖東三山の最後となる金剛輪寺へ着いた。ここは「血染めの紅葉」で有名で、それほど紅葉が真っ赤となる。ここでは、参道の上部の方までバスで登って行き、ここで下車して千体地蔵が並ぶ参道を登って行き、本堂へ。
 本堂に上がって、金の鈴が付いたお守りを5個購入し、また紅葉と両サイドのお地蔵さん群を見比べながら参道を降りていく。

 参道の途中にある名勝庭園「明寿庵」も見どころ満載であった。

 受付で、頼んでいた御朱印帳を受け取り、横にある「愛荘町立歴史博物館」に入り、ぐるりと回って集合場所へ。

 16時15分、全ての観光を終えてバスは出発する。
 ガイドさんの説明によるとJRの大津駅に立ち寄るが、ここから京都までは10分で200円とのこと。どうせ大阪まで帰らないといけないので、乗り換え案内で「大津」から「大阪」行きを調べると、快速で40分、970円とのことで、大津で降りることにした。

 17時17分発の快速に乗り込み、18時に大阪に戻って来た。おかげで相当に早く帰ることができた。
 18時15分に「十三」着、駅前で生ビールを飲む店を探していたら、とんかつの松乃屋があったのでここに入る。
 自販機で、生ビールと、とんかつにから揚げセットとポテトサラダを選択する。

 ポテトサラダは野菜が山盛りで、ビールのつまみによくあった。
 先日、テレビであっていたが、若いころはにがみ成分等を感知する味覚が鋭いが、歳をとると、この味覚が衰え、野菜等が美味しく感じられるようになるとのこと。それだけでもないように思えるが、美味しいものは美味しいと味わう。

 明日は嵯峨野・嵐山周辺を散策することにしている。 
 


 
≪ 11月22日(火) ≫ 

 6朝に起きて、荷物を整理する。

 また、福島沖で地震が発生し、津波の恐れがあると、警報が発せられていた。
 被害が出なければいいがと思う。 

 7時にホテルをチェックアウトする。
 駅前で軽く食事を済ませて、「十三」から一旦「梅田」へ行き、1階にあるコインロッカーに荷物を預けて、7時45分発の京都行特急に乗る。おかげで座って行くことができた。

 「桂」で乗り換え、嵐山へ。8時35分「嵐山」着。

 まだ朝が早いために、人は少ない。紅葉のベストシーズンに、こんなに静かな嵐山は初めてである。

 渡月橋と紅葉とがバランスよく青空に映えている。

 嵐山にはほぼ毎回来ているが、今回は、北の清滝の方向にある化野念仏寺まで足を延ばす。
 
 9時過ぎに清凉寺で小休止し、今日の株価の動きを見てみると、為替の変動が激しく、111円近くから110円近くまで円高にブレたり、戻ったりしているので、見るだけでデイトレは止めた。為替の変動が大きいときは思わぬけがをすることもあるためである。自宅でやっている時は、その変動を利用してうまく立ち回れることもあるが、旅先ではじっと見ているわけにはいかない。それにしても、最近の株価の上昇の仕方は怖いくらいである。そろそろ調整が入る時期かと思っているが円安、株高の勢いが止まらない!

 また歩き続ける。昨年訪れた祇王寺を左手に見ながら、9時40分に化野念仏寺に着いた。
 この辺りはひっそりとしたたたずまいの山寺と勝手に思っていたが、その沿道には京料理屋が両サイドに立ち並び、早朝にも係わらず、団体客まで来ていた。

 団体が帰った後は少し静かな山寺になった。
 紅葉も素晴らしく、境内に居並ぶ石仏・石塔群と妙な落ち着き感をただよわせている。

 境内にまつられる八千体の石仏・石塔は、あだし野一帯に葬られた人々のお墓であり、今では無縁仏となって、ここに集められ、極楽浄土で阿弥陀仏の説法を聞く人々になぞらえて配列安祀されているという。

 受付の女性に御朱印を頼むと、いかにも女性らしい流れるような書体でご記帳いただいた。

 10時過ぎたので、ここを出て、近道もあったが、メインの観光道路を歩いて清凉寺に戻り、更に久しぶりに大覚寺に向かう。

 20分ほどで大覚寺に着いた。ここはさすがに人が多い。

 入り口の受付で御朱印を依頼し、本堂に上がっていく。
 大沢池が見える場所に座り込み、秋模様を堪能する。

 人が慌ただしく写真のみ撮って通り過ぎていく。

 この後は特に予定していないが、今年は紅葉が綺麗なので、以前に見事な紅葉を見せていた宝筐院にも立ち寄ってみることにする。

 受付で御朱印帳を受け取り、大覚寺を出て、今日3回目となる清涼寺まで戻り、その横にある宝筐院に入る。
 ここは散紅葉で有名であるが、それほどに紅葉も綺麗ということである。庭園の中を歩いて周り、本堂に上がって庭を眺める。
 ここに立ち寄ってよかった。
 紅葉は色合いは華やかではあるが、落葉を待つ間の何か静かな悲しみを秘めているように感じる。

 カメラを首からぶら下げた若い女性が、かがみこんで綺麗な紅葉を拾い上げていた。
 「♪恋に疲れた女が・・・」ではないが、何か、秘めた思いを持つ女性に見えてくる。

 最後の紅葉スポットをどこにしようかと思いめぐらした結果、広大なもみじ苑を楽しめる北野天満宮に向かうことした。

 嵐山に戻り、12時に嵐電で北野天満宮に向かう。

 「帷子の辻」で乗り換え、20分で「北野白梅」に着いた。ラーメン屋があったので、ここで軽く昼食を済ませて、北野天満宮へ。

 参拝を済ませて、「もみじ苑」に入る。ここは茶菓子付きで700円である。
 紅葉は期待通りであった。休み休みしながら広い苑内の紅葉を堪能しながら歩いていく。
 ここを最後にして正解であった。

 出口の手前の茶店でお菓子を受け取り、座ってお茶とお菓子をいただく。
 今日は見事な青空で、汗ばむ陽気であった。

 14時前にここを出て、嵐電にて嵐山に戻り、阪急電車に向かう。
 人があふれんばかりとなっていた。
 逆に、電車を降りてくる人も多い。こらからライトアップまで楽しむ人々なのか?

 14時57分に乗り、桂で乗り換え、15時45分に梅田着。
 コインロッカーから荷物を引き出し、新大阪に向かい、16時過ぎに着いた。

 ビジネス切符なので、変更は無理かと思いながら念のため、駅員にこの切符で自由席に乗れないかと聞いてみたら、変更はできない切符であるとつれない返事であった。帰りは19時15分なので3時間もある。

 食事には早いので、待合室で本を読みながら過ごす。
 現在、ホームページの作成に「Front Page」を利用しているが、最近、「Word Press」の利用が多くなっているとのことで、このテキストも購入したのでこれを読むことにする。読み進んでいると、どうみても「Front Page」の方が使い勝手いいようなので、途中で止めた。
 娯楽本の「野武士のグルメ」を読む。言わずと知れた久住氏の「孤独のグルメ」の姉妹版の読本である。「孤独のグルメ」のテレビ版はシーズン5まで全放送分の録画を済ませた。何も無い時は、のんびりこれを見るのも楽しい。

 5時を回ったので、1階に降り、「味の小路」を散策する。
 串揚げの店があったので、ここに入り、生ビールと串揚げ12本セットを頼む。
 時間があるので、冷酒八海山を飲み、締めに酎ハイの生搾りレモンとする。本当に生レモンと絞り器が付いてきた。

 18時を過ぎたので、ほろ酔いで店を出て、おみやげを物色する。面倒になったので、女房に電話でおみやげは何がいいかと聞くと「あんこ無しの生八つ橋!」とのことで、あん無し、あん入り両方の 生八つ橋を購入した。

 19時15分定刻発、のぞみは49号が19時9分発、小生が乗るのぞみ189号は15分発、同51号は25分発、たった16分でのぞみが3台も博多へ向かう。

 9時51分博多着、小生が乗車する車両には3名のみの乗客であった。

 地下鉄で室見へ、迎えの女房の車に乗り込んで10半前に無事自宅に帰り着いた。

 今回は、平成22年から続けている京都の紅葉旅であったが、昨年と違って紅葉を満喫することができた。
 大満足の旅となったが、そろそろ行く尽くした感じもでてきた。

 京都はしばらく小休止し、来年からは別の紅葉名所を散策することとするか、これから検討していこう。