〜〜〜  関西・ライトアップ旅紀行  〜〜〜 

《 平成26年12月14日(日)〜16日(火) 》 

 〜 12月14日(日) 〜
 
 早朝に衆議院議員選挙の投票を済ませて、そのまま地下鉄へ向かい、博多駅へ。
 8時29分発の新幹線「のぞみ」へ乗り込み、これから大阪へ向かう。

 今年は「関西紅葉旅」が日程上無理であったので、代わりに「関西ライトアップ旅」へ変更した。 女房も付いてくるという。関西へは家計からではなく、小生のへそくりで出かけているが、小生のふところ具合が・・・。

 車中で赤ワインを飲みながら、車窓を走り過ぎる師走の光景を見るともなく眺めていると、間もなく新大阪駅に着いた。10時58分の定刻着 。世の中は師走で慌ただしいようだが自由人には余裕がある。
 駅構内をぶらつき、地下鉄案内所で「スルッとKANSAI・3dayチケット」(5,200円)を購入する。これで京都から神戸までJR以外のほとんどの交通機関が乗り放題である。
 ここから歩いて梅田スカイビルへ。
 まずは地下の「滝見小路」で大阪ならではのお好み焼きの昼食とする。

 食後、割引料金で空中庭園へ。タワーの上部で空中に斜めに飛び出したエスカレーターは特異である。
 イーストタワーとウエストタワーの頂部を連結した空中庭園は、高層ビルの展望台としては珍しく、屋根がない吹き抜け構造となっており、そこを歩く。風が少々あるが、はるかかなたに今年竣工した日本一高いビルである「あべのハルカス」(地上60階・300m)がそびえている。大阪城の天守閣も望める。明日は「大阪城3Dマッピング・スーパーイルミネーション」を予約している。

 一回りして1階下に降り、スカイラウンジにて、大阪市街地を見下ろしながら、チーズをつまみに手持ちの小ビンに入った赤ワインを楽しむ。この小ビンの赤ワインは、娘婿君の実家からお歳暮にいただいたもので、20本パックになって おり、旅行に持っていくには大変重宝する。 今回その内の6本を持参した。そういえば、南米の旅友である埼玉在住の染谷さんからもクロアチア旅行のおみやげに小ビンのワインをいただいたことがあった。

 14時半になって下に降り、女房は旅友の岸上さんを待つ。岸上さんは大阪在住のクロアチア旅の同行者で、嵐山の「花灯路」への旅を聞きつけ、一緒に行きたいとの連絡があり、ここで待ち合わせすることにしたものである。

 小生は「ホテルグリーンプラザ大阪」へチェックインに向かう。今回の旅では、ホテル2泊+往復新幹線で26,500円でセットした。 夜が遅くなるので先にチェックインを済ませておく。       

 駅構内で岸上さんと久しぶりの再会の挨拶を交わし、15時半発の阪急京都本線にて嵐山へ向かう。
 桂で乗り換え、16時20分阪急嵐山着。夜にそなえて「京都・嵐山花灯路実行委員会」がテントを張って開催の準備中であった。担当者が打ち合わせ中のテントを覗きこみ、 可愛い女性から花灯路のパンフレットをいただく。 
  
 時間が早いので、早目に夕食とし、道沿いの湯葉の店に入って、「あんかけ御前」のセットをいただく。旅先では地元ならではの食材が旅情があっていい。
 17時20分に店を出て、嵐山のメイン道路をぞろぞろと並んで歩いていく。
 既にライトアップされた竹林は、紅葉とはまた異なる趣である。竹林の途中には巨大な生け花も飾られていた。 「京都花灯路」のライトアップは生け花と路地行燈で彩られている。なかなか見応えがある竹林のライトアップであった。
 常寂光寺から二尊院に出て、ここからジャンボタクシー(無料サービス)に乗って渡月橋まで戻る。

 渡月橋もライトアップされ、独特の景観を醸しだしている。このような光景をそのまま見たままに綺麗に写真に収めるのは難しい。
 橋を渡って、18時45分、また阪急にて大阪に戻る。

 梅田着19時40分、地下鉄に一駅乗って「中之島」へ
 現在、ここ大阪では、「大阪 光の饗宴2014」が開催中で、中之島がコア会場の一つとなっている。
 
 光のアーチになったイルミネーションストリートを歩く。
 大阪市中央公会堂では、マッピングで、フランスのリュミエール祭で観衆を魅了したアヌキ(「Les Anooki a Osaka 〜アヌキが大阪にやってきた〜」)が上映されていた。

 ここで岸上さんと握手をして別れ、地下鉄に乗ってホテルに戻る。 
 「関西夜遊び旅」の一日目が無事終わった。


〜 12月15日(月) 〜


 8時30分ホテル発、今日は一日神戸を散策する。
 阪急神戸本線で「六甲」へ。バスに乗り換えて「摩耶ケーブル下」へ。
 
 ここから「摩耶ケーブル」、「摩耶ロープウェー」を乗り継いで摩耶山山頂へ。
 登山客がここから六甲山を目指すようだ。

 山頂から神戸市街地が一望に望める。絶景であるが、ここからの夜景が見事な景観であろうことが伺える。
 山頂は結構寒い。ケーブル等で同行して来た女性がレストランの方であったが、レストランは11時開店とのことで、ここでのコーヒーは諦めて早々に下山することにした。

 10時40分発で下山しバス停へ。すぐにバスが来て六甲へ。
 六甲から三宮まで行き、「ポートライナー」に乗り込む。神戸空港までの海上ライナーは快適であった。折り返し「市民広場」まで戻る。フリーチケットはなんとも使い勝手がいい。

 市民広場で軽めの昼食を済ませて、少しぶらつきまた三宮に戻る。
 ここから歩いてメリケン広場へ。ここでも割引でポートタワーに上る。

 ここからも夜景が十分に楽しめるようだ。タワーレストランでコーヒータイムとする。
 回転するテーブルに座り、神戸市街地を見下ろしながらコーヒーを飲む。20分で1回転するとのこと。地図と見比べながらビルの名前等を確認するのも楽しい。
15時20分にタワーから下りて、歩いて元町へ向かう。
 道の途中に人魚姫の像があったが、表現がリアルな像であった。

 元町から中華街に向かい、ここで夕食の予定であったが、一応会場の事前確認をしておくこととし、「神戸ルミナリエ」会場へ。
 会場前には、まばらではあるが既に待機している人がいる。
 近くの警察官に「今日の混雑状況はどんな具合でしょうか?」と質問すると、「最終日だから、今日はそれほど多くはないでしょう。」との回答。

 しかしながら既に待機している人もいるので、近くのレストランに入ることにする。
 飲み物の割引券を配っていたタイ料理店に入る。
 赤ワインに、生春巻き、ナシゴレン、タイ風やきそばを注文する。赤ワインは甘口で一杯であれば十分に楽しめるワインであった。

 すぐ横のテーブルに座られたご夫婦は、枚方市から来たとのことで、毎年「神戸ルミナリエ」を楽しまれているとのこと。昨年の状況を伺う。なかなか明るくほがらかで楽しいご夫婦であった。 つかの間のつきあいであったが。

 店を出て、既に大勢の人が並んでいた後ろに並ぶ。車道一杯に並んでいて、横20人、縦列が50列として1,000人になる。しばらくして後ろを振り返ると、既に 後ろにも大行列が出来ていた。 少し早目に並んでよかった。

 案内放送があって予定より15分早目に点灯するとのこと。
 この「神戸ルミナリエ」は平成7年に起こった阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂の意を込めるとともに、神戸の復興・再生への夢を託して開催されているもので、今年で20回目となる。  
 このために、点灯の前に、神戸の再生を願っての「復興の歌」として、また鎮魂と希望を込めた「心の歌」として親しまれている「しあわせ運べるように」の歌から始まった。

 点灯! 集まった人々から感嘆の声が上がる。
 見上げて歩きながら進んでいく。係員が「立ち止まらないように!」と大声で叫ばれている。
 東遊園地にはアーチ型構造の光の会堂「ガレリア」が見事に光輝いていた。

 すぐ横の神戸市役所の展望台に上がって、「ガレリア」を見下ろす。

 阪急神戸線で梅田に戻り、地下鉄で谷町四丁目へ。
 大阪城会場前着20時ちょうど。プレミアムチケットで腕に巻くリボンを受け取り会場内へ。
 光の回廊が見事であった。さすがに有料の会場である。

 まずプレミアムチケット専用観賞スタンドに座り、ワインを飲みながらショーを楽しむ。
 光と音楽の祭典「ジュエルイルミネーションショー」は、音と光とが見事にマッチングした華麗なショーで、改めてクラシック音楽の壮大なるロマンに魅せられた時間でもあった。

 「大阪城3Dマッピング・スーパーイルミネーション」は立体的なマッピングで、これも堪能できた。

 特設スタンドを出て、別の場所にあるプレミアム観賞席に座り、サービスのコーヒーを飲みながら、ここでもまたショーを楽しむ。ショーは30分毎に繰り返し上映されている。

 21時20分に会場を後にし、地下鉄にて梅田に戻りホテルへ。
 22時ちょうどにホテル着。これで「関西夜遊び旅」の2日目が終わった。
 明日は宇治へ足を延ばすこととしている。

     
〜 12月16日(火) 〜

 
 8時20分ホテル発、チェックアウトを済ませて、今日はこれから宇治に向かう。
 朝から小雨模様である。駅のコインロッカーに荷物を預け、地下鉄で淀屋橋へ。京阪本線にて、中書島で宇治線に乗り換え宇治へ。  

 
 10時20分宇治着。まだ雨は間断なく降り続いている。
 宇治橋を渡って、まずは平等院へ向かう。
 平等院鳳凰堂は綺麗に修復されていた。この平等院は関白藤原頼道が創建したもので、極楽浄土の宮殿をモデルにしている。内部も拝観する。50人づつの案内である。収められている阿弥陀如来像は平安時代を代表する仏師定朝の作であることが確実な現存唯一の仏像である。荘厳な雰囲気の中で 、静かに鎮座されている。 念のため、前回来た時は修復工事中であったので、改めて今回出直してきたことと、年末ジャンボ宝くじを買った旨をおごそかに報告しておいた。

 外に出て、池の周りを散策し、鳳翔館に立ち寄って、ビデオを観賞する。鳳凰堂の内部は撮影禁止であったので、何枚かビデオ画像を撮影する。

 平等院を出て、宇治川沿いを歩く。この時期まで、まだ紅葉が綺麗なままで待ってくれていた。
 宇治観光案内所に立ち寄るが、中には誰もいなかった。サービスの宇治茶をいただく。

 11時50分に、ここから宇治川にかかる喜撰橋を渡って、十三重の石塔を見ながら、更に朝霧橋を渡って宇治川の対岸に渡り、宇治上神社を参拝して「源氏物語ミュージアム」へ。

 12時10分ミュージアム着。まずはレストランでの食事にする。女房はレストラン内にあるおみやげコーナーを物色している。 
 
 食後、館内を周り、シアターで宇治十帖の悲恋の物語の一つである「浮船」を観賞する。紫式部が書いた源氏物語五十四帖の中で、最後の十帖の舞台がここ宇治である。

 ミュージアムを出て、京阪宇治駅へ。13時42分発の電車に乗り込み大阪に戻る。
 
 コインロッカーから荷物を取り出し、地下鉄で新大阪へ。

 15時10分新大阪着、時間があるので待合所で待つことにする。
 女房が、気を使って帰りの駅弁を買ってくれていた。

 16時45分発ののぞみに乗り込む。
 早速、弁当と缶ビールで一人宴会を始める、女房は風邪気味でアルコールは遠慮している。ビールからワインへ。

 これで感動の「関西イルミネーション夜遊び旅」を終わった。

 さて、帰ってからはホームページの更新から写真の整理、ビデオ編集にと忙しい。
 特に今回の旅のビデオは、魅惑的なイルミネーションからマッピングの映像ばかりでこれも楽しみである。
 時節柄、そろそろ年賀状も作らないと・・・。
 自由人であってもなにかと忙しいものである。