〜〜〜  札幌 ・ 雪まつりへ  〜〜〜 

《 平成25年2月5日〜6日 》 

 

〜2月5日・火曜日〜
 
  北海道へは学生時代に蟹族(当時、リュックを背負った旅人を蟹の甲羅に見立ててこのように称していた。)の一人として旅して回ったのを初めとして、その後も仕事や遊びで何度か行ったが、札幌・雪まつりには まだ行ったことがなかったので、今回、これまでに貯まっていたJALマイレージを利用して行くこととした。

 雪まつりの期間は、利用しやすいほどほどのホテルは満室、少しランクアップすると特別割高料金となっており、適当なホテルがなかなか見つからなかったが、メンバーとなっている Club Off で検索していると1泊朝食サービスで一人3,150円という格安のホテルが「すすきの」にあったのでここを予約しておいた。
 よって、今回は札幌までの交通費は0円、宿泊費は二人で6,300円の格安旅行となった。
 
 福岡から11時20分発で千歳へ。13時10分着、JRで札幌へ。雪は朝まで降っていたようで、車窓から眺める一面の真っ白な雪景色がまぶしい。福岡を出る時は16℃、札幌に着いたら−4℃、その気温差に震え上がる。

 札幌駅で軽く遅めの昼食を済ませ、駅前から歩いて大通り公園へ向かう。足元の雪がきしむ。雪の質が乾いた感じで、福岡の雪質とはまったく異なる。片栗粉を手で握りつぶした時のようなきしみ方である。
 厚く積もった部分の雪に手を差し入れると、スッと中に入っていき、手ではたくとサラサラと落ちていく。
 
 札幌の雪まつりは昭和25年の戦後の復興期に生まれ、今年で64回目になる。大通り公園は除雪した雪の置き場であったが、当時の市長がこれを利用して雪像を作らせ たのがお祭りの始まりだとのこと。
 ほどなく大通り公園に着いた。まずはテレビ塔前の1丁目から11丁目に向かって雪まつり会場を見て回る。
 会場は一方通行になっており、並んで歩くような人だかりである。

 氷像や雪像の大きさに圧倒される。これをうまく写真に収めるのは難しいが、露出を少しオープンにして撮る。カメラを持つ手がしびれあがるように冷たい。

 2丁目「氷の国〜白き翼のプリンセス」の氷像は、お城の細かな各部の造作まで見事であった。4丁目の「伊勢・神話への旅」は、伊勢神宮式年遷都(20年に1度の遷都)を奉祝しての雪像で、雪まつりの紹介でもよく使用されているものである。橋の奥行きを感じさせる造作が見事である。

 5丁目の「豊平館」は、日本最古の純洋式木造ホテルの雪像で、夜は大雪像では初めてとなるプロジェクションマッピングが投射される。これも雪まつりのPRでは必ず紹介されている。

 10丁目の「ちびまる子ちゃん」の雪像もほのぼのとしてよくできていた。

 一通り見て回って、地下鉄でホテルがある中島公園へ向かう。中島公園駅で降りて、17時前にホテルにチェックインする。ホテルの回りもかなり雪深かった。

 荷物を整理して、夜の冷え込みに備えて身づくろいをし、身軽になってまた出かける。

 地下鉄で札幌駅前に出て、読売新聞北海道ビルへ。JAL機内でもらった「るるぶ・ハピリカ」に掲載されていた店である「大庄水産」に入る。ホテルから予約しておいた店である。最初は蟹専門店に入る予定であったが、このパンフをみてこちらの店に変更した。

 まずは刺し身10点盛り(写真参照、これで2千円弱と格安)を頼む。名物の浜焼き大がパンフのサービスで付く。別に頼めば2千円するものである。生ビールと冷酒で乾杯する。寒くても最初の1杯は生ビールがうまい。女房は最初から冷酒をあおっている。

 浜焼きはちゃんと店員さんが時々焼け具合を確認にきながら、焼けると皿にもってだしてくれる。このサービスもいい。
 冷酒は、男山、北の誉れ、国士無双とメニューにあった北海道の冷酒3種をすべて飲んでお開きにする。サービスもあって大満足の食事となった。
  
 また大通り公園会場のライトアップされた雪像等を見て回り、豊平館のプロジェクションマッピングも観賞し、ここから歩いてすすきの会場へ向かう。
 見事な氷の彫刻や、氷柱の中に魚やビールを埋め込んだものもある。それぞれに見応えがあった。

 ここから歩いてホテルに戻る。レストランルームでサービスのコーヒーを飲みながらくつろぐ。値段の割にはサービスがいいホテルである。

 インターネットで確認すると、日経平均は200円を超える下げとなっていた。これまでの記録的な一気の上げでそろそろ調整に入るのか、最近の動きはこれまでに経験したことがないような動きとなっているので、 まったく先が読めない。
 

〜2月6日・水曜日〜
 
 サービスの朝食を済ませて、8時にホテルをチェックアウトする。

 中島公園に「豊平館」への案内があったので、ここに向かう。中島公園の雪も深い。昨日午前中に降り積もったそのままの状態で残っている。豊平館は修理工事中で、塀で囲まれていたが中央部分はしっかりと確認できた。さすがに見事な木造の建築物である。

 ここから歩いてすすきの会場へ向かい、会場 を一回りする。道路でミニスカートの女性が滑ってころんでいた。立ち上がってもすぐにしりもちをつく。よほど靴底が滑るのかと見ていたら、どうもかなり酔っぱらっているらしい。何とか立ち上がってフラフラしながら歩いていた。朝まで飲んでいたのか?  女性の連れがいたから、そのまま雪まつりを見て回る。

 すすきのから大通り公園まで歩いて、まずは札幌テレビ塔に登る。一面の雪景色が眼下に広まり、そのパノラマ景観は見事であった。雪まつり会場の雪像や氷像の大きさがうかがい知れる。

 テレビ塔から降りて札幌市役所のロビーを休憩所として開放しているとの案内があったので、ここで一休みする。暖かいコーヒーがおいしい。インターネットで確認すると日経平均は爆上げしていた。何か明るいニュースがあったようだ。

 大通り公園会場を一回り散策して駅に向かう。

 駅構内をぶらついて、千歳空港に向かう。列車は満員状態であった。車窓から見える雪景色も昨日のままで、まぶしく感じられるが、少し雪を見慣れたのか昨日ほどではない。

 空港のおみやげ店で、女房が娘に冷凍のタラバ蟹を送っていた。孫のココちゃんが食べたがっていたらしい。

 
14時10分発で福岡へ。来る時は2時間もかからなかったが、帰りは2時間半ほどかかる。飛行経路の違いや偏西風の影響での差が結構あるようだ。

 福岡空港混雑でさらに時間がかかって、16時50分に空港に着いた。
 地下鉄に乗り、17時半過ぎに無事帰宅した。

 今回の旅は、まさに雪まつりを見るためだけの旅であった。もうこの時期に北海道に行くことはないと思うが、まだ小樽へも行ったことがないので、いつかまたゆっくりと北の国を旅をしたい。

 さて、今月末に、女房が3連休があるというので、これを利用して石垣島への2泊3日ツアーを予約した。
 北国(厳冬)から南国(初夏)へ、日本列島を駈け回ることになる。