〜〜〜 伊勢市&出雲市・ぶらり旅 〜〜〜
《 平成25年5月
28日〜5月30日 & 6月1日 》 |
〜 5月28日・火曜日〜30日・木曜日 〜
今日から変則4日間、伊勢市と出雲市へ遷宮参拝旅へ出かける。
伊勢神宮は20年に1度の「神宮式年遷宮」の年、出雲大社は60年に1度の「平成の大遷宮」の年と、今年お目出度い大行事が重なったことから、是非とも両神社に参拝に行きたいと思っていたものである。
伊勢市へは2泊3日の宿なしフリー旅、出雲市へは日帰りツアー旅を申し込んでいる。
当初計画では、伊勢市から出雲市へ移動する予定であったが、移動が不便なようなので2回に分けての旅に変更したものである。
20時過ぎに仕事を終えた女房と博多駅で落ち合う。博多阪急「てんくう」の「Wine Style」と銘打った「ぶどうの樹」に入る。一通り料理を頼んでスパークリングワインで乾杯する。これから夜行バスで関西に向かうので、少しほろ酔い状態になって、バスの中で心地よい
眠りを期待しての行動である。
次に「ぶどうの樹」オリジナル赤ワインを飲み、更にスペインワインを飲む。
スペインは今ワインの革命的なムーブメントが起こっており、栽培ぶどうの品種も多様なことから、色々なワインが新たに生まれているという。さわやかな飲み易いタイプのワインで、ついつい2杯も飲んでしまった。
バスに乗り込んで(ちなみにWILLER夜行バス料金は一人3,900円也)、22時30分に博多駅前出発、うつらうつらのバス旅で、途中4回の休憩があって、大阪駅前着が8時40分、地下鉄御堂筋線でなんば
駅へ。
なんば駅で近鉄乗り場に移動し、窓口で「ご朱印巡りきっぷ」を入手する。事前に申し込んでいたもので、6,300円で大阪から伊勢市までの往復運賃(これだけで6,060円)から、伊勢市でのバスも乗り放題、他にも式年
せんぐう館への入館券などや、赤福の引換券、更にはご朱印帳までついている優れ物である。
駅の売店で朝食を確保し、更にトイレでひげそりから洗面までを済ませて、電車に乗り込む。
9時30分出発、車内で朝食を済ませ、大和八木で乗り換えて、11時15分に伊勢市駅に着いた。
駅のすぐ前にある伊勢神宮・外宮(げくう・豊受大神宮)へ向かう。少し小雨模様であるが、表参道日除橋を渡り、一の鳥居の前で一礼して中に入っていく。
伊勢神宮(正式の名は「神宮」で、「伊勢の神宮」と呼ばれる。全国に8万以上ある神社を包括する神社である。)は、今年が式年遷宮(決められた年の遷宮の意味)の年で、各種の行事が次々に執り行われている。
鳥居の先の御正宮の前で2拝、2拍手、1拝する。御神殿等中は全く見えない。すぐ左手に新しい御正宮が建造されているが、囲いがあって真新しい屋根部分しか見えない。
土宮、多賀宮、風宮(蒙古襲来の時に神風を吹かせたと伝えられる!)の別宮も拝観して、神楽殿で御朱印をいただく。日付のみが手書きで後は「外宮之印」のスタンプであった。
「せんぐう館」へ入る。
一番奥には高床・切妻・茅葺造りの外宮が現寸大模型で再現されていた。さすがに立派なたたずまいで、前に立つと圧倒されるような雰囲気を醸し出している。
12時20分、ここからバスで内宮へ向かう。12時35分に内宮前に着いた。
五十鈴川にかかる宇治橋(遷宮のために平成21年に建て替え済み)を渡って内宮(ないくう、皇大神宮)へ向かう。内宮には「天照大神」が祀られている。
なお、内宮は右側通行、外宮は左側通行となっている。勿論、中央は神様が通られる道である。
御正宮も外宮同様に中は見えないまま、参拝することになる。建て替え中の御正宮も、一部が見える程度で、全体は見えない。が、神社全体がひっそりとしたたたずまいの中にあって、一種独特の雰囲気をただよわせている。西行法師が「なにごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」と歌っているのもうなづける。
内宮の神楽殿でもご朱印をいただき、ここを出て、内宮前の「赤福」の店にてチケットサービスの赤福をいただく。赤福3個
にお茶もついていて、竹林を見ながらのんびりと茶店の風情を楽しみながらいただく。旅の途中で一服というのは本当に気持ちが落ち着くものであり、旅の感動を更に増幅させてくれる。
おかげ横丁をブラブラする。ここにも赤福の店があり、その横の道にある橋がなんだか見覚えがある橋だなと女房と話していると、
かってお笑い芸人のU字工事が行列のできる店に一番乗りで挑戦している番組で見た橋であった。伊勢では毎月一日には、いつもよりも早く起きて無事の一カ月を感謝し、新しい月の無事を願ってお祈りするというならわしがあるが、ここ赤福店でも朔日参りのお客様のために「朔日餅」を毎月販売している。これを入手するために毎月行列が出来ているものである。
そういえば、最近のテレビ番組を見ていると、どのチャンネルを見てもお笑い芸人が出演しているように見える。今の時代の風潮であろうが、批判的に横目で見ずに、笑うということは身体にとってもいいことなので、できるだけ素直に笑うことにしたいものである。
14時20分にバスにて宇治山田駅へ。14時48分発の近鉄特急でなんば駅へ向かう。この電車は乗り換え無しでなんば駅まで行くので楽である。
なんば駅に着いて、駅の喫茶店でケーキセットのコーヒーを飲みながらのんびりと休憩する。
電車を乗り継いで、大阪南港着が18時ちょうど。女房が一度乗って見たいと言っていたので、帰りは夜行フェリーで帰る。
女房の咳が止まらないので、同室の方に迷惑をかけないように2等船室から2等洋室へグレードアップする。(グレードアップして料金は6,960円也)
18時30分から乗船できるとのことで、時間になってすぐに乗船し、指定の船室に荷物を置いて早速風呂に入る。
出港1時間以上前に乗り込んですぐに風呂に入れるとは、何ともリッチなフェリーである。
風呂から上がって、レストランに入り、しっかりと窓際の席を抑えて生ビールで乾杯する。このディナークルーズが最高にいい。間もなく出港し、合わせて飲み物もビールからワインに変える。
ワインのほろ酔いと昨日のうつらうつらが功を奏して、船室ではぐっすりと寝ることができた。
5時半に起きる。洗面を済ませてロビーでテレビを見ながら過ごす。
女房が支度を整えて船室から出て来たので、レストランに朝食を食べに行く。750円でのバイキングであるが、船の中の料理にしてはなんとも豪華である。コーヒーを飲みながら、今回の旅の余韻を楽しむ。
8時30分、定刻に門司港着。シャトルバスで小倉に出て新幹線、バスを乗り継いで11時前に無事帰宅した。
今回は、伊勢まで行ったが伊勢神宮参拝が唯一の目的であったので、まさにとんぼ帰りの旅となった。いずれ伊勢・志摩地方の観光はのんびりと計画
することとしよう。
〜 6月1日・土曜日 〜
今日は出雲大社へのツアー旅である。出雲への旅は平成12年の「ドライブ旅行」以来である。
5時前に起き、準備を整えて5時20分に自宅を出発、地下鉄で博多駅へ。博多駅前のコンビニで朝食を確保して集合場所へ向かう。
今回はクラブツーリズムのツアー旅である。添乗員は田中さんという若い小柄な女性であった。ツアー総勢は45名と少し多めである。
6時34分発のこだまで広島へ向かう。8時20分に広島着、ここで下りて、バスに乗り込む。
途中、2回休憩し、出雲大社着11時45分。
ここ出雲大社は60年に一度の「平成の大遷宮」の年に当たり、伊勢神宮のように新しく本殿を建て替えるのではなく、大修造による宮写しの行事が行われている。修造は平成20年から28年3月まで行われる。
現地ガイドさんの案内についていく。ここの拝礼は「2拝、4拍手、1拝」とのこと。一通り説明を聞きながら境内を回って、後はフリーとなる。
ここで、改めて神社正面に回り、ここから参道に入って行く。一礼して鳥居をくぐって、すぐ右手の祓社でおまいりし、更に参道を進んでいく。珍しい銅で出来た鳥居を両手で触って(金運がつくとのことで、特に丁寧に触る!)、御本殿参拝に並ぶ。長蛇の列ができているが時間はたっぷりとあるので、全く支障はない。
この本殿と言えば、2000年に巨大な3本柱(1.4mの柱を3本束ねたもの)が発見されている。この本殿の高さが96mあったとのことで、よくこのような神殿を造ったものだと驚かされる。
現在の本殿の高さは約24mである。
やっと階段を上って参拝の順番になり、2拝、4拍手、1拝しておまいりする。
御本殿の後ろに回ると、素鷲社(そがのやしろ)があった。出雲大社は大黒主命(大黒様)が祭神であるが、ここはその父に当たるスサノヲノミコトが祀られている。パワースポットとのことで、ここでヨガ式に呼吸をして鋭気を取り込む。社の下にある砂はお祓いにいいとのことで、ひと握りいただいていく。
神楽殿では結婚式が行われていた。その周りを回って、参拝を終了する。
駐車場横にあるそば屋に入る。割り子そばとぜんざいがセットになったものをたのむ。ここ出雲はぜんざいの発祥の地だとか・・・。
しばらく休んで、16時に駐車場へ集合し、出発する。
途中、1回休憩し、広島着が19時ちょうでであった。少し時間があるので40分ほどフリータイムとなる。
お好み焼き店で30分後のテイクアウトを頼み、おみやげ店でチーズ入りのあなご竹輪を購入し、酒店で缶ビールににごり酒、ボトルワインを購入する。これで新幹線内での大宴会の準備ができた。
集合して、新幹線に乗り込む。すぐに二人で宴会を始める。
熱いお好み焼きをつまみにビールがおいしい。女房はにごり酒を飲んでいる。
次にワインを飲む。チーズ入りの竹輪がよく合う。
博多駅に着いて、地下鉄から、雨のためにバスを乗り継いで22時半に無事帰宅した。
これで、念願の伊勢神宮から出雲大社への遷宮巡り旅を終えた。
60年に一度しかない旅をぶじ終えることができて感無量である。
|