〜〜〜  関西へ ・ 桜観賞ぶらり旅  〜〜〜 

《 平成24年4月12日〜17日 》 

 
〜4月12日・木曜日〜
 今日から6日間、関西へぶらり「桜旅」に出かける。
 目指すは「吉野の千本桜」と「京都の桜の名所巡り」であるが、更に、大阪の桜の名所巡り、特に「造幣局・桜の通り抜け」には是非とも行ってみたいと思っている。
 桜とは関係ないが、関西に行くついでにお笑いの「よしもと喜劇」もチケット予約している。
 
 吉野山の千本桜を見に行くために、吉野町に観光パンフの送付依頼をしたら、諸々合わせて14種も送ってくれた。吉野町に感謝!!! 

 朝、1時間かけて植物全ての水やりを終えて自宅を出発し、11時ちょうどの「のぞみ」で大阪へ向かう。駅で買った「博多玄海弁当」のおかずをつまみにビールを飲みながら、関西に思いを馳せる。大阪で万博が開催されている時に、当時の地元局が気をきかせて、大阪で担当官会議を開催してくれたのを思い出す。しかも金曜日で、翌日は万博会場を案内してくれた。 最近と違って、当時はまだ全てに余裕があったように感じる。

 食事を終えて、「おとなの基礎英語」(NHKで4月から始まったTV番組のテキスト)を開き、これまでの復習をし、5月の南米旅行に備える。フレームを憶えて話すのはいいが、聞き取りが難しい。これを何とかしないといけないと思い、各種英会話のCDも購入しているが、忙しくてそのままになっている。

 英語でブツブツとつぶやいていると、あっと言う間に大阪に着いた(13時35分)。

 駅のコインロッカーに荷物を預け、リュックを背負って「大阪万博公園」に向かう。地下鉄の切符販売機の前にいる若い係の女性に「フリー切符みたいなものはあるのか?」と聞くと、「エンジョイエコカードというのがある。」とのことでこのカードを800円で購入する。これで地下鉄は一日乗り放題になる。

 万博公園へは、地下鉄、他社鉄道、モノレールと乗りついで公園着、250円払って公園へ入場する。入り口から桜が綺麗である。岡本太郎さんの記念モニュメントが迎えてくれている。桜が満開状態で、園内では、あっちこっちで 多くの人が座り込んで花見を楽しんでいる 。

 最近、甘いものはできるだけ控えているが、旅先ぐらいはいいかと割り切り、久しぶりに売店でソフトクリームを買い、ベンチに座って女房へ無事着いた旨をメールしていると、娘から電話がかかってきた。旦那の陽一君が仕事で大阪に来ているとのこと。夕方には名古屋に移動するので会うことはできないが、偶々とはいえ不思議な縁である。

 しばらく時間の流れるままに桜を楽しんで、16時半に公園を出発、新大阪駅に戻り、18時ちょうどに駅前にあるホテルにチェックインする。少し休んで、夕食を兼ねて夜の散策にでかける。地下鉄 に乗って、通天閣に登ろうかとガイドブックを確認すると、営業は18時半、夏場は21時までとなっていたので、あきらめて「なんば」で下車し、大阪の夜の街をぶらついてみる。軽くビールで食事を済ませて、「ブックオフ」 があったのでここに立ち寄り、21時にホテルへ戻った。
 部屋に戻って、持ってきたノートパソコンで、インターネットをつなぎ、通天閣を調べてみると、営業は21時までとなっていた。ガイドブックが古かったようだ。

 テレビを見ていると、京都・祇園で大変な車の事故が発生したとのこと。何でもてんかんを起こした30歳の男性の運転する車が次々に人をはね、車に接触し、暴走したあげく電柱に激突したとのこと。この事故で7名が死亡し、本人も死亡したとのこと。ここも桜の名所であり、明日は行く予定にしているが、この場に居合わせなくてよかったと安堵してやすむ。

〜4月13日・金曜日〜
 今日は、京都の桜の名所を散策することとしている。が、夜は雨の予報なので、ライトアップは諦めることとした。

 今日、回る順番は、@醍醐寺、A二条城、B植物園、C哲学の道、D平安神宮、E八坂神社・円山公園、F祇園白川、とグルリと一回りの予定である。
 
 駅構内で朝定食が220円とあったので、ここに入る。御飯、味噌汁、おろしだいこん、海苔のセットになっている。これに生たまごをつけて270円と安い。

 9時10分発のJR新快速で京都へ(乗車券:540円)。
 京都駅で地下鉄乗り口に降り、「京都観光一日乗車券」を1,200円で購入、改札で駅員さんに切符を見せて優待券つきの「地下鉄・バス路線図」をもらい、電車に乗り込む。京都は3年続けて来ているので旅慣れたものである。
 
 「醍醐寺」は世界遺産に登録され、「日本さくら名所100選」にも選ばれているところである。「伽藍」は広大で、豊臣秀吉がここで花見をしたことでも有名である。ソメイヨシノの他に、しだれ桜、八重桜等々が約1,000本もあるという。目を見張る見事な規模である。「三宝院」にも入る。ここは庭までも写真撮影は禁止となっていた。何故禁止しなければならないのか、よく分からない。
 ここで、御朱印帳を買って、御朱印をもらう。見事な達筆でここを最初にしてよかった。

 地下鉄で二条城へ移動し、11時15分に着いた。表には観光バスが止まって、団体客を次々に降ろしている。600円支払って城内に入る。ここはライトアップでも有名な所で、あっちこっちにライトアップの仕掛けがしてある。桜も見事で、しだれ桜も多い。十分に見ごたえがあった。

 12時過ぎに地下鉄へ、今度は「植物園」に向かう。ここも桜のライトアップ個所である。12時半前に到着、時間が昼過ぎになったので、桜を見ながらまずはレストランに向かう。しかしながら、待ち人数が多 かったので、諦めて売店に行くと弁当は売っていなかった。パンがあったのでアンパン2個と缶コーヒーを購入し、桜の下に座り込んで花見をしながらの食事にする。カロリーを確認すると 1個で400キロカロリー近くあったので、1個は残すことにする。

 なんとものどかである。しばし行き交う人々を見ながら、桜を楽しむ。
 ここには温室があるのでここに向い、別途200円支払って中に入る。サボテンはそれほどでもなかったが、多肉植物は結構そろえており、特にナミブ砂漠に自生する1属1科1種の「ウエルウイッチア (和名:奇想天外)」が栽培されているのには驚いた。写真以外では初めて見る植物であった。 この奇想天外は2枚の葉をどんどん伸ばすだけで一生を終えるという何とも不思議な植物である。

 14時10分に地下鉄乗り場へ。バスを乗り継いで 銀閣寺前へ。ここから「哲学の道」を歩く。桜が満開で、ここは紅葉よりも桜の方が立派で賑やかなようだ。桜を満喫し、途中から白川通りに出てバスにて平安神宮に向かう。15時30分に「平安神宮」へ着いた。まずは御朱印をもらい、その後、600円を支払って 回遊式になっている「神苑」へ入る。ここも各種多数の桜が見事に咲き誇り、特に「紅枝垂れ桜」は見応え充分であった。

 16時35分に神宮を出る、小雨が降り出したので、今日の観光はここで切り上げることとし、バス停に向かうと大勢の人が並んでいた。しかも来るバスは満員ですといって通過していく。そでもしばらく待っていると、5台目のバスにやっと乗れて、ラッシュの中をのろのろと走り、17時半に京都駅に着いた。

 18時20分に新大阪駅着。駅構内で夕食を済ませ、コンビニ店で、栓がスクリュウタイプの赤ワインとキリチーズを購入しホテルに戻る。
 今日は、桜満喫の一日となった。

 ワインを飲みながら、これからの予定を確認してやすむ。 
 

〜4月14日・土曜日〜
 今日は、京都観光バスを予約 している。コースは「嵐山・トロッコ列車と保津川下り」である。シーズン中のトロッコ列車は切符がなかなか手に入らないので、このコースを予約した。川下りの後は嵐山自由散策後、京都駅戻りとなっているので、かなり自由がきくようだ。

 昨日のあんぱんと缶コーヒーで朝食を済ませ、7時半過ぎにホテルを出て、8時半に京都駅着、駅前の観光バス受付で予約ナンバーを伝え、8,950円で切符を購入する。
 バスは相変わらず熟年夫婦が多い。総員27名で一人は小生のみであった。9時10分発、バスで嵐山へ。着いてすぐに嵯峨野トロッコ列車に乗り込み、亀岡へ向かう。途中、桜はほどほどで、やはりこのコースは紅葉の時期の方が魅力的であるようだ。
 亀岡に着いてバスで船着き場へ移動する。ここから川下りの船に乗る。4人1列席で、観光客は27名なので、小生の横には添乗員さんが座られた。

 少し肌寒く感じるが、下りだすと段々気温も上がりだして最高の川下りになった。船頭さんは4人いて、メインの船頭さんは「よしもと」出身かと思うくらいに話が面白い。添乗員さんに聞くと、「この方は特別ですね 。」とのこと。
 曰く、「昔の船頭さんはのどが渇くとこの川の水を飲んでいた。今は飲めない。飲むと、川を下りながら、腹も下る。」と言って笑わしてくれる。

 絶景を楽しみながら、結構な急流も乗り切り、12時20分に船着き場に着いた。ここで自由散策になり、集合は15時とのこと。だが、時間に遅れた方はそのままおいていきますとのことで、特にことわりもしなくてフリーになれるとのこと。
 桜を楽しみながら嵐山を散策した後、天竜寺へ向かう。ここは墨筆部分がスタンプになっており、料金も普通は300円であるが、ここは200円であった。「スタンプかー」とつぶやくと、係の女性が「ていねいに押します!」とのこと。参拝の記念であるため有難く御朱印をいただく。

 500円支払って庭に入ると、奥の「百花苑」は、桜、しゃくなげ、ツツジの競演で、まさに桃源郷のようなたたずまいであった。しばし特にゆっくりと散策する。

 14時半近くになったが、バスに戻るのはやめて、JRで京都に戻り、新快速で新大阪へ。一旦、ホテルへ戻り、インターネットで映画館を調べる。梅田駅前にTOHOシネマがあり、ここで昨日から始まったユニバーサル100周年記念映画の「バトルシップ」の上映が17時40分とあったのでこれに決定し、身軽になって再度出かける。

 しかし、チケット売り場に行くと、電光掲示板で「バトルシップ・チケットは完売」とのテロップが流れていた。さすがに人気の映画であるようだが、特に今日は土曜日 のため多かったようだ。

 他の映画で興味があるものは時間が合わなかったので、諦めて少し駅前をぶらつき、帰ってワインを飲むために軽めの夕食を済ませてホテルに戻った。今日は少し身体をやすめなさいということか。
 
〜4月15日・日曜日〜
 今日は、京都の残りの桜の名所を散策することにしている。
 夜は19時から「なんばグランド花月」を予約しているので早めに戻らないといけない。
 まずは、「日本さくら名所100選」に選ばれている「仁和寺」へ、地下鉄からバスを乗り継いで向かう。バス停で中国の男女二人連れと一緒になったので、地下鉄・バス路線図は持っているかと聞いたら、しっかりと同じ地図を持っていた。同じ漢字文化だから特に抵抗はないようであった。
 
 仁和寺に着くと、お寺の入り口に「御室さくらはつぼみ」との表示があった。まずは御朱印帳に記帳してもらい、500円支払って世界遺産の御殿へ入る。次に更に500円支払って境内へ。入ってすぐの左手一角に「御室さくら」の群生(約200株)があるが、なるほど大半はまだつぼみであった。
 境内の他の桜は満開で、定番の五重塔をバックに桜を撮る。

 10時過ぎにここを出て、バスにて北野天満宮へ。拝観し御朱印をもらってすぐ裏にある平野神社へ。ここが桜の名所になっている。さすがに花見どころで、茶店も多く、にぎやかであった。

 11時20分にここを出て、四条烏丸でバスを乗り継いで祇園に向かう。12時過ぎに着いた。ここはさすがに人が多く、先日の事故の影響も全くないようだ。
 まずは、近くにある「知恩院」へ。ここの御朱印は見事な書体であった。ここを出てすぐ横にある円山公園へ。茶店に座り込み、5種盛の「おでん」と「生ビール」を注文、1,700円を支払う。少々高いが、この料金の半分は場所代みたいなものであろう。

 ゆっくりと花見をしながら飲むビールがうまい。おでんもよく味がしみておいしかった。40分ほどやすんで出発、すぐ横にある八坂神社を経由して歩いて祇園白川へ。

 ここに来ると、さすがに祇園といったたたずまいをしている。川べりの桜も趣があって、柳ともよく調和している。小川沿いにたどっていき、加茂川に出てここでしばし休憩する。 結構な人が座り込んで、身体全体で春を楽しんでいる。

 ここからバスで錦市場へ向かう。14時40分に四条かわら町に着いた。錦市場へ行くと、狭い通路をぞろぞろと並んで歩いていかなければならない。追い越すこともできないほどに人が多い。特に買いたいものがあるわけでもないので、そのまま市場を通り抜ける。

 地下鉄で京都駅に戻り、15時45分の新快速で大阪へ。一旦ホテルへ戻り、小休止して17時半前に再度でかける。18時ちょうどに「なんばグランド花月」に着いた。ここでまずは予約したチケットを受け取る。    
 売店に「よしもと」のおみやげが各種あったので物色し、おみやげ用のお菓子を購入した。それから軽く食事をしに外に出て戻り、入場する。

 今日は「大阪漫才維新の会」というタイトルで、トミーズ、海原やすよともこ、テンダラー、シャンプーハット、ダイアン、スーパーマラドーナ、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、かまいたちの面々が出演者になっている。出演者が紹介されるたびに歓声があがる。手を振っている若い女性客も多い。始めて見る芸人が多いが、ここ地元の人は熱烈なフアンが多いようだ。

 休憩無しでひと組10分で次々に演じられる。後ろの女性は、ひと際目だって、本当に身体全体で「ワハハハハ」と笑っておられる。無心になって楽しんでおられるようだ。このような笑いは気持ちがいい。
 結局、2時間を越えて終わった。テンポよく進むために、なかなか楽しめた。

 ホテルに戻って、シャワーを浴びてワインを飲む。これで残すところ、後2日となった。  
 

〜4月16日・月曜日〜
 本日は、今回の旅のメインである吉野山散策である。
 6時40分にホテルを出発、地下鉄御堂筋線で安部野橋へ出て、近鉄乗り場へ行き、時刻表を確認すると7時15分の急行があったのでこれに飛び乗る。急行は乗車券代950円のみ (特急は別途500円が必要)でいい。

 8時55分吉野着、ここまで来ると乗客の大半がリュックを背負った観光客であった。駅前の店で花見弁当と餅3個パックを買い、店の縁台に座って朝食代わりに餅2個を食べる。 しばらくすると駅前のさしもの喧騒もおさまり、しずかでおだやかな時が流れる。

 ロープウェイで登り、そこから歩きだす。道は何もない山道かと思っていたら、両サイドに店が並ぶ賑やかな通りであった。しばらく歩くと右手に通称「歯固め地蔵」と呼ばれる「弘願寺」があったので、ここでおまいりし、御朱印をもらう。

 次に「金峰山寺」に入る。この寺の本堂である「蔵王堂」は東大寺の大仏殿に次ぐ木造建築物であり、さすがに壮大なたたずまいをしている。ここでも御朱印をもら い、また登り続ける。

 すると、前から「鈴木宗男」氏が降りてこられるのにばったり会った。「写真を撮らせてもらっていいですか?」と聞くと、たぶん秘書の方であろう「一緒に撮りましょう。」と言われて、握手しているところを撮ってもらった。
(後日、鈴木宗男氏の「宗男日記」を確認すると、「吉野の吉水神社と金峰山寺におまいりし、再起を誓わせて戴いた。」と書かれていた。)

 しばらく行くと左手に世界遺産である「吉水神社」があった。中千本を一望にできる場所にあり、秀吉公の花見の本陣になった場所でもある。「一目千本」と表示されたところから見渡すと、そこにはおどろくべき光景が広がっていた。まさに 「見わたしのいとよきところ」である。この時期に来てよかったと感動の景色であった。
 ここでも御朱印をもらったが、「吉水神社」と、火事のためにここに仮住まい中の「勝手神社」の2か所分で、「吉水神社分だけでいいです。」とも言えず、2か所分の御朱印をもらった。(当然600円)
    
 このあとは、ひたすら山を登っていく。

 上千本のケーブルバス乗り場には長蛇の列ができていた。左手のハイキングコースを登っていく。景色を楽しみながらではあるが、結構な距離がある。
  
 11時20分に目指す「高城山展望所」へ着いた。が、期待した桜はここからは望めなかった。
 座り込んで、弁当を広げる。途中で買ってきた地元の地酒も出す。酒をちびりちびり飲みながら弁当のおかずをつまむ。酒が五臓六腑にしみわたる。
 
 地酒の酒の銘柄は「談(かたらい)」であるが、談らう相手もなく、景色を相手に一人で飲む。

 ここ吉野は、史跡・名勝も多く、秀吉公の花見もさることながら、義経が静御前と共に潜入したのもこの山であり、壮大な歴史のロマンを感じる。 この桜は山岳宗教と密接に結びついた信仰の桜として保護されてきたが、そもそもは御神木の献木として植えられたものであり、見事な景観を呈している。
 また、この吉野を愛した文人墨客として西行法師がここに庵を結び、西行法師に憧れた松尾芭蕉も2度訪れている。吉野を知るほどに、その奥の深さを感じる。

 食事を終えて、イヤホンを耳にして、小沢亜貴子の「ソメイヨシノ」を聞きながら、寝転ぶ。彼女の歌声はさわやかな癒し系の歌声であり、耳に心地よい。
 この時期に吉野に来て本当によかったと改めて思う。

 12時10分に展望台を出発、写真を撮りながらひたすら降りていく。駅が近くなってくると、だんだんと人が増えてくる。ツアー客が多く、団体でぞろぞろと登ってくる。

 13時30分に駅に着いた。見ると特急は夕方の便まで満席とのこと。帰りには
「奈良公園・西の京」に立ち寄る予定であったが、電車に乗れなかったら大変だと思い、大阪に戻ることにし、阿部野橋までの切符を買って、ホームにでると急行が待っていた。しかもゆっくり座ることができた。

 15時10分に阿部野橋着、JR環状線で大阪へ。先日のTOHOシネマに行き、
「バトルシップ」のチケットをシニア割引で確保、少し町をぶらついて、早めの夕食も終え、17時40分から映画を見る。迫力の映画であった。

 ホテルに戻り、ワインとチーズで一杯、明日は今回の旅の最終日にな
るので、ワイン飲みほし、荷物を整理してやすむ。  

〜4月17日・火曜日〜

 
いよいよ今日は最終日である。

 7時半にホテルをチェックアウトし、
駅でコインロッカーに荷物を預け、「出汁巻き卵定食」の朝食を済ませて、JRで「大阪城公園」へ向かい、8時45分に着いた。ここも桜の名所である。川べりには「東京桜」、「天の川」、「右近」、「白妙」、「八重紅大島」等々、様々な桜が咲き誇っていた。

 大阪城はさすがに立派で堂々としている。天守閣へ登ると、掘割が一望に見渡せる。そういえば、オーストリアで新たに豊臣期の大阪城を描いた屏風絵が見つかったという。バラバラであった屏風絵を並べ替えると大阪城を中心とした見事な絵姿が出現したという。なんとも壮大な ものである。

 大阪城を後にし、歩いて大阪造幣局へ向かう。今年の桜の開花は遅れるとのことで、ホテルを予約した時には「桜並木の通り抜け」の開催期間は未定であったが、まさにジャストタイムングで今日から開催となったものである。
 途中からはぞろぞろ歩きとなり、あちこちに道路整理員の方が立たれ、「並んで歩いてください。」と注意されている。
 10時25分に、ぞろぞろと並んでそのまま造幣局の中に入っていく。ビデオカメラを高く掲げて歩きながら撮影する。ここには128種、352本の桜があり、満開のものが多く、見応え十分であった。「今年の花」として選ばれた「妹背」というピンクの八重咲き桜も見事であった。

 10時55分に造幣局を出て、JR京橋駅から新大阪へ。12時09分ののぞみに乗ることにし、駅でおみやげの「生八橋」1箱と「桜餡入り生八橋」を2箱購入する。ついでに駅弁も買って新幹線に乗り込む。

 缶ビールを飲みながら、車窓を流れる大阪市街地をなつかしく眺める。今回は5泊したが、結構充実した旅内容であった。

 奈良と宇治へはまたゆっくりと出直すこととしよう。