〜〜〜  関西へ ・ 紅葉ぶらり旅  〜〜〜 

《 平成24年11月24日〜29日 》 

 
〜11月24日・土曜日〜

 今日から5泊6日で関西紅葉ぶらり旅に出かける。
 3年連続になるので、今回は初日に宇治へ、その後2日間京都の紅葉、最終日は奈良の観光を予定している。往復夜行フェリー旅でホテルに3泊、結果5泊6日の旅になる。


 昼過ぎに高速バスで福岡・天神から北九州・小倉へ出て、フェリーのシャトルバスに乗り継ぎ新門司港へ。ここまでの費用は、グランドパスの利用
で、割引があって550円のみである。
 
フェリーは16時50分発、ランクアップの2等洋室+京都までのバス代込みで7,500円也。2等洋室は少し狭い感じであるが、寝るだけなのでこれで十分である。荷物を整理して、カメラ等はリュックにまとめ、それを持ってレストランへ向かう。
 
1,500円払ってのバイキングである。別途生ビールを500円でゲットし、テーブルに着く。既に出港しているので、まさにディナークルーズとなる。フェリーの旅はこれが楽しい。
 窓の外を眺めながら、これからの紅葉旅に思いを馳せる。ビールの後は焼酎の水割りを飲む。少しほろ酔い状態にならないと船のエンジン音等で眠りが浅くなる。

 
食事を終えて、しばらくロビーでくつろぎ、21時過ぎに船室へ戻り横になる。ほどよく眠りがおそいかかってくる。

〜11月25日・日曜日〜

 黒沢明監督ではないが「夢」を見た。寝ている身体が小刻みに揺れている。これは大地震の前触れではないかとガバッと目が覚めたら、船のエンジン音による揺れであったという夢を見た。その後、目が覚めた。これはどこまでが夢だったのか ?

 5時半に予定通り大坂南港に着く。ゆっくり下船して6時半発の京都行きのバスを待つが、広い待合室には誰もいない。乗り換えなしで京都までいけるのは楽だと思って予約しておいたが、 乗客は誰もいな くなった。自販機の暖かい缶
コーヒーを買って飲みながら一人寂しくバスの時間を待つ。

 時間になると、どこからともなく人が集まってきて10人ほどになった。バスは超豪華な高速バスで、リクライニングの角度も深く、フットレストも付いており、おまけに頭カバーまであった。これだと夜行バスの旅も楽そうである。
 8時40分着の予定が25分も早く京都駅前に着いた。

 8時34分発のJR奈良線(230円)で宇治へ向かう。満員であったが、その大半の乗客が次の東福寺駅で降りていった。さすがに紅葉で人気の寺である。8時55分に宇治に着いた。

 京阪宇治駅に移動し、駅のコインロッカーに荷物を預ける。9時10分、身軽になって、ここから宇治観光をスタートする。

 朝の清らかな宇治川の流れを眺めながら宇治橋を渡り、「かおり風景100選」に選ばれている平等院表参道を歩き、10分で「平等院 」(300円)に着く。受付に行くと「お堂は修理中ですが・・」との説明。 今年から3年かけての本格的な修理に入っているとのこと。ここまで来て素通りするわけには行かないので「入ります。」と言うと、「いつもは600円ですが、今は300円にしています。」とのことで割引拝観料で入場する。
 工事用の覆いをされた鳳凰堂に向かうと、「今、お色直しをしているので、3年後に奥さんを連れてくるように!」と言っているようである。「また3年後に女房を連れて拝観に来ます。」と頭を下げて庭を散策し、鳳翔館の中に入って、藤原頼道をしのびながら展示物を見て回り、 御朱印をいただいて10時5分に出てきた。

 ここから宇治川に向かい、「宇治市観光センター」に入る。宇治茶のサービスがあったのでこれをいただく。係の女性に「宇治橋から三室戸寺まで歩くとどのくらいかかりますか?」と聞くと「30分くらいかかりますね。」とのこと。
 20分にセンターを出て宇治川沿いに歩きながら「生長の家宇治別格本山」に向かう。所どころに紅葉の綺麗な個所があったので写真を撮りながら歩いていく。5分ほどで着いた。敷地の中に入っていって、本堂の前で、おふくろがお世話になりましたと頭を下げる。小生も、高校生の頃は練成会に何度か参加したこともあり、懐かしく思い出す。

 40分にここを出て、宇治川の上流にあるもみじ谷の下にある天ケ瀬吊橋に向かう。15分で着いた。当初はもみじ谷に向かう予定であったが、センターの案内の女性が「もみじ谷は名前だけで、道も悪く・・・」との話を聞いたのでここはカットした。
 吊橋の周辺は人も多い。小休止して、橋を渡って、木立の中を歩いていく。ここは紅葉も一段と綺麗である。 写真撮影をしながら、宇治川沿いにゆっくり歩いていく。今日は汗ばむほどの陽気になっている。

 11時30分に「興聖寺 」の参道に入っていく。この寺も我が家の宗派と同じく曹洞宗の寺である。ここの参道(琴坂)は、参道を覆うような綺麗な紅葉で有名であるが、まだ早かった。それでもイロハモミジの見事に紅葉している木が1本出迎えてくれた。
 ここを出て、宇治神社を通り、55分に宇治上神社に入る。この神社は世界文化遺産にも登録されているが、個別に登録されたわけではなく、平成6年に京都の17個所が一括して「古都京都の世界文化遺産」として登録されたものの一つである。したがって、個別の建物ではなく、境内全てが一括して世界文化遺産になっている。ここでも御朱印をいただく。

 神社を出て大吉山を右手に見ながら歩いて、12時15分に「源氏物語ミュージアム」(500円)に着く。喫茶花散里に入り、しっぽくうどんとサバズシのセットを頼む。
 食事を終えて、ミュージアムの中に入る。人は少ないが、しばし源氏の世界に浸る。

 13時25分にミュージアムを出て、ここから三室戸寺に向かう。宇治橋から30分ほどとの案内であったが、10分で参道に着いた。長い参道を登っていく。ここまでくると人も多くなる。
 期待通りに紅葉が見事で、写真撮影が忙しい。デジカメの一眼レフカメラ、コンパクトカメラ2台で撮りまくる。ここまで足を延ばしてよかったと感動の紅葉であった。

 14時10分に寺を出る。同じ道を戻ってはつまらないので、帰りは大通りに出て、宇治の街並みを愛でながら、国道7号線を歩いて駅に向かう。14時25分に駅に戻ってきた。予定したよりも相当に早い時間であった。

 荷物を取り出し、14時42分発で京阪宇治線で大阪(400円)に向かう。途中、中書島で乗り換えて、淀屋橋に着いたのが15時44分、地下鉄駅で一日フリー切符 のエンジョイエコカード(土日用は600円)を購入し、一旦、新大阪駅に向かい、メルパルクホテルにチェックインする。

 小休止して、17時にカメラのみポケットに入れてホテルを出る。これから、前回、上りそこなった通天閣に向かう。御堂筋線で動物園前で下車し、新天地を歩く。道の両サイドには串 揚げ店がずらりと並んでいる。通天閣 (600円)は20待ちの行列ができていたが、これに並ぶ。

 見下ろす大阪の夜景も見事である。展望室をぐるりと回って降り、通天閣の守り神であるビリケンさんの饅頭のおみやげを買って外へ出る。
 18時35分になっていた。店を物色しながら歩いていると、若い店員に呼び止められたのでその大きな串揚店に入る。
 大阪では初めての串揚げ店であるので、とりあえず、串揚げ3本と生ビールセットでワンコインを頼む。 タレは2度浸けしないようにすると、どうしても1度でタップリ漬け過ぎるきらいがあるので気をつけながらタレに浸す。 
 メニューをみていると、串揚げの材料がずらりと並んでいる。1本1本選ぶのも面倒なので、次に串揚げ5本セット700円也と冷酒小瓶480円を頼む。これで打ち止めにし、2千円でお釣りをもらって店を出る。

 新大阪に戻り、コンビニ店で赤ワインとつまみを調達して部屋に戻る。3泊するので、ワインは冷蔵庫で冷やしておく。
 シャワーを浴びて、ワインを開けて飲み、関西旅の初日が終わった。
 宇治市は初めて訪れたが、ほぼ市内名所全体を散策して回った。天気がよく、紅葉も楽しめ、満足の一日であった。ワインがおいしい。
 宇治には3年後以降にまた来ることとしよう。こんどは二人で!   
 
 (本日の歩数;25,400歩)


〜11月26日・月曜日〜

 今日は一日中80%の雨との予報である。京都の紅葉旅も今年で3年連続になるので、たまには雨の紅葉を楽しみなさいということであろう。

 今日から2日間京都の紅葉を楽しむことにしている。そのために、「スルッとKANSAI・2dayチケット」(3,800円)を事前に購入しておいたので、大阪から京都のほとんどの乗り物(JR以外)が乗り放題である。

 6時45分にホテルを出発する。地下鉄で梅田へ出て阪急京都線で烏丸へ。地下鉄に乗り換え国際会館前で下車してバスに乗り込み、9時ちょうどに大原に着いた。当初は八瀬で下車して比叡山に登る予定であったが、雨模様で見晴らしが悪そうなので、ここは来年に回すことにした。

 大原バス停で軽く朝食を済ませ、「三千院」(600円)に向かう。かなり山の中にあるので、ここは既に落葉し、散り紅葉も楽しめなかった。御朱印をもらい、次に往生極楽院に上がって、初めてお坊さんの説明を聞く。なかなか話がうまく、笑いが絶えない。
 その内に、干支の守り神の話になり、自分の守り神を知っているかとのことで、「知りません。」と手を挙げると、「干支は何か?」と聞かれ、「犬です。」と答えると少し待ってくれとのこと。他の人も次々に手を挙げて自分の干支の守り神を確認していた。一通り 確認が終わると、「犬と猪の守り神は、ここの阿弥陀如来様です。」とのことで、「ここでお守りを買うべし!」との追加の一言。表には「国宝阿弥陀三尊像」が刻印され、裏面には「菊の紋章と般若心経」が印刷されたものが挿入された金色のお守り が1,500円で販売されている。説明を聞くと買わないわけにはいかないようで、有難く購入する。

 10時30分に三千院を出て、11時発の京都行きバスに乗り、修学院駅前で降り、歩いて白川通りに出て、1昨年も入った「中卯」に入り少し早目の昼食にする。
 軽く昼食を済ませて、金福寺に向かう。途中にある「本願寺北山別院」の紅葉が見事であった。中に入ってしばし紅葉を楽しむ。12時ちょうどに「金福寺 」(300円)に入る。ここも紅葉が綺麗であった。ここには、松尾芭蕉が過ごした庵があり、その芭蕉に私淑していた与謝野蕪村の墓もある。そのお墓の前で合掌し、芭蕉庵の縁側に座り込んで、往時をしのんでみる。雨が間断なく降り続き、静かな時が流れていく。

 ここを出て、詩仙堂を右手にみながら進み、13時に「圓光寺 」(300円)へ入る。堂内に上がって庭を見渡す。少し散り紅葉が目立つが見事な紅葉ぶりであった。詩仙堂ほど有名ではないが、紅葉の名所として紹介されている寺であ り、今年の京阪電車のおけいはんの車内吊りポスターにも採用されている寺である。
 今回は、これまでまだ拝観していなかった金福寺と圓光寺を選んで正解であった。

 13時50分に圓光寺を出て叡山電鉄の一乗寺駅から出町柳駅前へ。京阪線に乗り換え、三条で降りて更に地下鉄東西線に乗り換え醍醐へ。14時半ちょうどに醍醐に着いた。

 雨が降っているので、コミュニケーションバス(往復300円)で醍醐寺へ向かう。
 醍醐寺は、今年桜を見に来たので2回目の拝観になる。「醍醐寺・伽藍」(600円)に入っていくと、見事な紅葉が楽しめた。奥の方にある観音堂に上がって、ここでも御朱印をもらう。

 醍醐寺を出てバスで駅に戻り、16時20分に地下鉄線にて醍醐から六地蔵へ。ここで京阪電車に乗り換え、更に中書島にて乗り換えて大阪に戻る。17時過ぎに戻ってきた。

 地下鉄駅の交通センターで「奈良・斑鳩1dayチケット」(1,600円)を購入する。「スルッとKANSAIチケット」では奈良バスには乗れないので、こちらのチケットの方が使い勝手がいい。

 新大阪駅で、弁当とワインのつまみを購入し、今日は早めにホテルに戻って部屋で一人宴会をする。
 
 今日は一日、京都の東側を散策したが、明日は西側を散策することとしている。
 汗を流した後、ワインを飲みながら、そのルートを確認する。

 (本日の歩数;24,800歩) 


〜11月27日・火曜日〜

 今日も天気予報は曇りであるが、寒気団が降りてきて少し寒そうである。

 6時40分にホテルを出発する。地下鉄でなんばに出て、阪急京都線の通勤特急で長岡天神へ。7時40分着、ここからバスで「光明寺 」(500円)に向かう。8時に着いたが、寺は9時に開門とのこと。
 事前に確認していなかった。近くの喫茶店もまだ開店していない。止む無く、周辺を散策する。と、見事な紅葉が待ち受けてくれていた。朝日に輝く赤や黄色の紅葉が見事な色合いを見せてくれている。早めに着いたことを感謝する。

  20分前に正面に戻ると、既に50人ほどの列ができていたので、これに並ぶ。貸切バスが次々に着き、その団体客がぞろぞろと降りてくる。ここも相当に人気のお寺のようだ。
 9時に開門、見事な紅葉並木が迎えてくれていた。散り紅葉も最高である。これまで 京都で見た紅葉の中でも3本の指に入りそうである。少し交通の便が悪いが、ここまで来た甲斐があった。
 中を見て回り、紅葉を堪能して、おみやげ用に生八橋の詰め合わせを購入して寺を出る。表では貸切バスが目白押し状態で、「無理やと言うてるやろが! わからへんのかいなー!」と整理員の方の声が聞こえてくる。

 9時58分のバスで駅に戻る。この頃にはいい天気になっていた。10時14分発の準急で東向日へ。バス停で時間があったので、駅の売店でサンドイッチとコーヒーを購入して軽く朝食を済ませる。
 10時42分発のバスで「善峯寺 」(400円)へ。(このバスは1時間に1本しかないので注意が必要)
 30分ほどで着いた。帰りも毎時42分発の1本しかないので、この時間に合わせて見て回ることになる。
 坂道から参道の階段を登っていく。結構な勾配がある。ここも見事な紅葉振りで、山寺にしては、この時期までよく待っていてくれたものだと感謝する。ここも素晴らしい紅葉である。

 12時42分発のバスで阪急の駅に戻り、13時28分発の電車に乗り、桂で乗り換えて嵐山に向かう。13時50分に嵐山に着いた。相変わらず人が多い。少し散策していると、天龍寺の紅葉は「なごり」、宝厳院は「見頃」との案内があったので、「宝厳院 」(500円)に入る。ここも見事な紅葉で、写真撮影が忙しい。

 15時03分発の嵐電に乗り、1回乗り換えて北野白梅町駅へ。15時32分着、ここから北野天満宮に向かう。ここで「もみじ苑」 (600円)に入る。ここは茶菓子つきで600円である。ここの紅葉も見ごろであった。神社にお参りしてバスへ。うまく10番系統バスが来たのでこれに乗って、夕景の京都市内を観光しながら四条河原町に向かう。

 17時10分着、下車すると目の前に「book off」の店があったので、ここに入って本を3冊購入し、17時55分発の阪急電車に乗って大阪に戻る。18時45分梅田着、地下鉄に乗り換えてホテルに戻る。

 これで今回の京都の紅葉旅は終わった。これまでに行かなかった所をメインに回ったが、紅葉のタイミングもよく、感動の紅葉旅であった。

 夜、電話がかかってきた。孫のナナセからで、「ディズニーホテルに子供用のパジャマはあったかなー?」との質問、誕生祝いに今月末からホテルミラコスタ、ディズニーランドホテルと2連泊で予約しているので、もうそのモードに切り替わっているようである。「あったけど、一応再確認しておくよ 。」と伝える。

 (本日の歩数;26,400歩)

 

〜11月28日・水曜日〜
 
 今日は今回の旅の観光最終日で、一日奈良の観光をする。飛鳥・斑鳩チケットを購入しているので、勝手が効く。
 今日は遅めの出発で、7時半にホテルをチェックアウトする。

 地下鉄でなんば駅へ。ここから近鉄奈良線へ。近鉄なんば駅のコインロッカーに荷物を預け、7時56分発の快速急行で奈良へ向かう。

 8時33分着、大和西大寺で下車するも出口が分からない。見上げると南出口に「平城宮跡方面」とあったので、ここから出ていくも、駅の裏口に出たようで、何も案内がない。
 結局、地図を頼りに道なりに歩いていくと、ガードの所の分かれ道に、やっと「平城宮跡」への道案内があった。これで間違いないことがわかり、そのまま坂を下っていく。すぐに広大な「平城宮跡 」の敷地が見えてきた。中に入る道があったので、そこから中に入り進んでいくと、朱雀門に出た。見上げるほどに見事な門である。その門を写真に収め、第一次大極殿に向かって歩いていく。昨日と一転して、今日は汗ばむほどの陽気となった。白煙が真っ直ぐ立ち上がり、のどかな古の奈良の都の里を歩いていく。

 広大な敷地で、2010年にはここで平城遷都1300年記念事業が盛大に行われている。それにしては交通の便が悪いようだ。第一次大極殿(無料)に入ると、係員が2名、警備員が3名のみで、他には誰もいない。これだけ立派な施設なのに、もったいないものである。一人で館内を見て回っていると、一人の男性が近づいてきて、「観光ですか?」との質問、いぶかしげに「はい」と答えると、相手はボランティアガイドの方であった。一方的に説明を始められ、その内に第二次大極殿の話が3度もでてきた。よほど第二次大極殿がお気に入りのガイドさんらしい。
 ついでに生駒山を背景に写真を撮ってもらう。

 ここを出て、歩いて駅に戻る。大和西大寺から1駅乗って、尼ヶ辻で下車する。ここから歩いて唐招提寺へ向かう。秋篠川沿いを歩いていくが、観光客は他には誰もいない。のどかなものである。我が家の近くの散歩をしているのとあまり変わりはない。京都とは大分趣が違うようだ。
 10時33分着、「唐招提寺」(500円)はチケットの団体割引が効いて、500円で入場できた。まずは御朱印をいただき、境内を見て回る。境内では数名の観光客の方がおられた。

 ここからすぐ近くにある「薬師寺」(800円)へ。11時7分着、ここは拝観料が800円と少し高めであった。ここでも御朱印をいただき、広い寺院内を見て回る。

 11時30分にここを出て、すぐ前にある近鉄「西の京駅」から38分発に乗って3駅先の筒井駅で下車、法隆寺へ向かうバスは12時14分発なので、少し時間があるため、コンビニでサンドイッチと飲むヨーグルトを買ってきて、バス停のベンチに座って昼食とする。

 バスに乗って法隆寺へ。乗客は3名のみ、しかも小生を含めて全て観光客である。これではバスの便が少ないのも無理はない。
 「法隆寺」(1,000円)まで来るとさすがに大勢の観光客がいた。大半が車で来ているようだ。修学旅行の団体も多い。
 ここの拝観料は1千円と高目である。修学旅行生が去った後で、静かに夢殿などを見て回る。

 13時10分にここを出て、歩いてJRの駅に向かう。歩くと結構な距離であったが、時間的にはJRの方が早く奈良に戻れそうである。25分に法隆寺駅着、37分発で奈良へ、13時48分に奈良駅に着いた。

 JR駅前で奈良バスに乗り込み、14時過ぎに春日大社表参道へ着いた。
 さっそく鹿が出迎えてくれた。
 春日大社の手前に「萬葉植物園」(500円)があったのでまずはここに入る。
 色々な植物の説明がされている。奥に進むと素晴らしい紅葉の木があった。そばに二人のおばあさんがおられたが、その内の一人が携帯で写真を撮って欲しいとのこと。構図を変えて2枚撮ってあげるとやたらと感謝された。ついでに小生も撮ってもらう。画像を確認して写真を撮るのが上手ですねとほめてあげると照れておられた。いくつになってもこのような仕草は可愛いものである。一緒に歩いていると、バックからチョコの箱を出してどうぞとのこと、1個いただくともう一個とれとのことで有難く2個いただいた。
 このような出会いがあるから旅が楽しくなる。

 「いつまでもお元気で」と二人に別れを告げて、長い参道を歩いていき、「春日大社」(500円)の中に入っていく。
 若い女性の巫女さんから御朱印をいただき、15時10分、ここから東大寺へ向かう。

 10分で東大寺へ着いた。ここも修学旅行生を含む団体客が多い。
 「大仏殿」(500円)の中をぐるりと回って、出てきてから池の淵で小休止する。
 行きかう人々を眺めながら、のんびりと西の京の夕暮れ時を楽しむ。

 ここからバスに乗り込み、16時27分発の近鉄急行に乗り大阪へ戻る。17時15分に大阪なんば駅着。コインロッカーから荷物を引き出し、JR大阪駅を通って、WILLERバスの待合所に向かう。

 10分遅れて、18時30分発で大阪南港へ。京都からは3名で、大阪からは小生のみ。超豪華な高速バスに4名のみとはもったいない。その旨を係の男性に話すと、これも会社の業務ですからとの答え。

 18時50分南港着、団体受付でチケットを受け取り船内へ。今回の船は来たときとは別の船であり、こちらの方が新しい。よって2等洋室も、2階ベッド用に階段も付いており洋室の造りが豪華である。

 早速、荷物を整理して、貴重品のみリュックに入れてレストランへ。出港前であるが既に開店している。今回はバイキングではなく、好きな料理をチョイスして、その料金を 支払うシステムになっている。
 カツオのたたき、豚キムチ、おでん3品、卵豆腐を選び、1,600円支払う。生ビールを別にゲットして席を確保する。既に窓際は一杯で、中のテーブル席に座る。
 おでんをつまみ、レストラン内を見渡しながらビールを飲む。色々な人間模様が浮かんできて楽しい。夫婦であろうが、黙って下を向いて黙々と食事をしている2人もおられる。あまり見つめるわけにもいかない。
 最初の一人旅では少し侘しさもあったが、慣れてくると余裕もできてきて、結構楽しいものである。

 女房に「今回の素晴らしい紅葉旅も終わったよ。この船旅も楽しいのでいつか夫婦旅を計画しよう。」とメールすると、「このメール、保存しておきます。」との返事が返ってきた。

 焼酎の水割りを飲み、料理を楽しんで、またロビーでくつろぎ、部屋に戻る。
 しばらくして、すぐに眠りに着いた。
   
 (本日の歩数;36,100歩)


〜11月29日・木曜日〜

 
定刻の8時半に新門司港に着いて、シャトルバスに乗り小倉駅へ。
 少し疲れたので、高速バスをやめて新幹線で帰る。
 博多駅からは路線バスに乗り、10時半過ぎに無事家に帰りついた。

 京都の紅葉旅も今年で連続3年目になるが、今回も大満足の旅となった。京都の魅力は底知れない。
 三千院のみ紅葉の適期を過ぎていたが、その他は紅葉の最適期に訪れることができた。
 また、京都とは趣を異にする宇治や奈良の古都をのんびりと散策し、往年の賑わいに少し触れることができた。
 
 来年はまた比叡山をメインとした京都の紅葉に港町神戸を加えた旅を計画することとしよう。 

  ※ 4日間の総歩数 ; 112,700歩
      1日目
;25,400歩、2日目;24,800歩、3日目;26,400歩、4日目;36,100

 
 ※ 4日間の総拝観料等 ; 9,500円也  
      1日目;宇治平等院(300)、源氏物語ミュージアム(500)、三室戸寺(500)、通天閣(600)
      2日目;三千院(600)、金福寺(300)、圓光寺(300)、醍醐寺・伽藍(600)
      3日目;光明寺(500)、善峰寺(400)、宝厳院(500)、北野天満宮・もみじ苑(600)
      4日目;唐招提寺(500)、薬師寺(800)、法隆寺(1,000)、春日大社(500)、同萬葉植物園(500)
           東大寺・大仏殿(500)