〜〜〜  ワ イ ン 一 般  〜〜〜  


〜 赤ワインの主要品種 〜
@ カベルネ・ソーヴィニヨン ; 世界的に人気の品種。主な産地はボルドー地域であるが、世界各地で栽培されている。長期熟成 するとまろやかな香りと味になる。ボルドー地域では、メルローやカベルネ・フランと混合して発酵させている。
A メルロー ; ボルドー地方でカベルネ・ソーヴィニヨンと並び称される品種で、よりマイルドでフルーティなワイン になる。カルフォルニアでは「赤のシャルドネ」と称され、単独で人気の品種である。
B ピノ・ノワール ; 主な産地はブルゴーニュのコート・ドール地域。気象環境に敏感で栽培は若干難しい。小粒で糖度の高い果汁を持ち、これも長期熟成型ワイン になる。

〜 白ワインの主要品種 〜
C シャルドネ ; 辛口白ワインの代表品種。主な名産地はブルゴーニュのシャブリ地区であるが、世界各地で栽培されている。赤のカベルネ・ソーヴィニヨンと双璧 をなす。シャンパーニュ地方ではシャンパンの代表品種。
D ソーヴィニヨン・ブラン ; 個性的な白ワインになる品種。フランスのボルドーとロワール地域が主な産地である。暖地から冷涼地まで産地は幅広い が、この産地によって味が異なる。
E リースリング ; 白ワインで有名なドイツを代表する品種。 ドイツではライン河沿いの斜面で栽培され、河面の反射光も利用することによって日射量を増し、エキス分の多いブドウが栽培されている。長期熟成型ワイン。


〜 ワインの保存 〜
 ワインは瓶の中でも熟成していく。従って、ビンテージが若いワインは価格も安いので、これを購入して保存しておくのがいいが、保存は12℃〜15℃程度が望ましい。これ以上高いと急激に酸化し味が落ちてくる。また冷蔵庫は7℃〜8℃程度と低いのでワインの酸味が失われてくる。

〜 ワインの飲み頃 〜
 5年程度のワインでは、1時間ほど開栓しておいておくと風味がよくなる。空気にさらすためにデカンタに移し変えてもいい。
 8年保存の高級ワインもまだ飲み頃ではないものが多いので、2時間ほど前に開栓して空気にさらしてやるといい。
 逆に、15年以上熟成させたワインは、30分ほど前に開栓するほうが無難である。

             

〜 貴腐ワイン 〜
 貴腐ワインとは、白ワイン用のぶどうにおいて、ボトリティス・シネレア菌によって貴腐化することによって糖度が高まり、芳香を持つようになる。このぶどうを醸したワインが貴腐ワインと称される。 貴腐菌は熟した時につくのはいいが、熟す前につくと害でしかない。
 1650年頃に、ハンガリーのトカイ地方で、オスマン帝国の侵略の影響でぶどうの収穫が遅れ、偶然に出来たワインが貴腐ワインの最初とされている。
 現在では、@ハンガリー・トカイ地方(代表銘柄;トカイ・アスー・エッセンシャー)、Aドイツ・モーゼル地方(代表銘柄;トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ)、Bフランス・ボルドー・ソーテルネ地方 (代表銘柄;シャトー・ディケム)が貴腐ワインの3大産地とされている。 日本でもサントリーが「シャトーリオン・ノーブル・ダルジャン」、「ノーブル・ドール」等を出している。

〜 ワインの起源 〜
 ワインの起源は古い。古代エジプトの壁画にワイン造りの様子が描かれているので、紀元前2500年頃になる。また古代エジプトの古文書である「ギルガメッシュ」に赤ワインと白ワインのことが書かれている。また、紀元前1700年頃の「ハムラビ法典」にはワインに対する規定がある。

〜 ヴィンテージ 〜
 ヴィンテージとは年号のことで、ワインが収穫された年を表記している。
 優良なぶどうが収穫された年は、その年のぶどうのみで醸造し、2年間樽熟成させた後、更に壜の中で25年〜30年熟成させる。特に赤ワインは熟成が必要である。
 ヨーロッパで優良なぶどうの生産年は「1970年、75年、82年、85年産」、特に「70年、82年産」が最良な年。