〜〜〜 1級ワイン、シャトー・オー・ブリオンを楽しむ! 〜〜〜 |
2010年7月22日、超豪華ワイン・ディナーへ!
いつもワインセミナーに参加しているホテル・レストランから「ワイン・ディナー」の案内が送られて来た。
既にソムリエの方から話は聞いていたが、フランスボルドーの1級ワイン「シャトー・オー・ブリオン」をメインとするワインディナーの催しとのこと。日程を調整してこれに申し込み、女房と二人で勇んでレストランへ出かける。
今日の高級ディナーの目的は、「さすがは1級ワイン!」、とまではいかないまでも、「これが1級ワインの味わいか!」と見極めることができるかどうかである。
本日は46名の参加とのこと。ワインセミナーの常連の夫婦の方が娘さんを連れてお見えになっており、ソムリエが気をきかせて向かい合わせの席を準備してくれていた。
お互いに笑顔で挨拶を交わす。
ワインメーカーからブランド・マネージャーのジョアン・モルグ氏も見えている。挨拶され、その後シャトーのこれまでの経営変遷等を紹介され、ワインに関する熱き想いを
語られる。その後、清田料理長がとうとうと料理の説明をされる。今日はいつにもなく饒舌で、ワインがワインだけに料理に込める思いも相当のものがあるようだった。
既にテーブルにはシャンパンがつがれている。銘柄は「ルイス・ロデラー・ブリュット・プレミア」、おいしいが飲みすぎないように抑える。それでも3杯飲んでしまった。今日のメインであるシャトー・オー・ブリオンは最後から2番目に出されることになっている。それまでにシャンパンを含めて5種のワ
インが供される。1グラスづつ飲んでいっても相当の量になる。飲み過ぎて、シャトー・オー・ブリオンの味わいが分からなくなっては今日参加した意味がなくなる。
ボルドー・メドック地区の1級ワインに格付けされているものには、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」、「シャトー・マルゴー」、「シャトー・ラトゥール」、「シャトー・ムートン・ロートシルト」、「シャトー・オー・ブリオン」と超有名な銘柄が並ぶが、この「シャトー・オー・ブリオン」はグラーヴ地区にあるにも関わらず格付け当時あまりに有名であったので、地区外から格付けされたという
いわくつきのワインである。
「長崎産うちわ海老と夏野菜のタルタル」に「クラレンドル・ブリュット」の白ワインを合わせる。「フランス産フォアグラとトリュフのパイ包み焼き」に「クラレンドル・ルージュ」、「対馬産アナゴの軽い煮込み 茸とアンディーブを添えて」に「ル・クラレンドル・ディ・オーブリオン」を合わせる。
料理もおいしいが、ワインもおいしい。しかしながら、グラスを回し香りをかいでみても、コミック「神の雫」に出てくるような「オー!緑の草原にかかる虹が・・・」といったようなイメージはまったくわいてこない。
ここで箸休めみたいな「ミントのグラニテ」が出される。ホットした感じでこれを食する。これからいよいよ佳境に入っていくことになるので、その前の序曲のようなものである。
「特選牛のフィレ肉のソテー 赤ワインバターソースを添えて」が出され、いよいよ「シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン」、本日メインの「シャトー・オー・ブリオン」が出される。
香りを嗅いでみる。・・・・・特別の香りがするわけでもなく、よく分からない。
一口、口に含んでみる。・・・・・よく分からない。
グッと飲んでみる。・・・・・分からない。特別なイメージもわいてこない。
飲みやすいのは分かるが、どうもいまひとつ感動がわいてこないのは単なるボキャブラリィ不足なのか。
念のためにジョアン・モルグ氏に「この1999年ビンテージ、シャトー・オー・ブリオンの最高の飲み時はいつ頃なのか、またデキャンタすることによって香りが立つのか。」と2点を質問したところ、このワインの飲みごろは後20年後である。また、デキャンタによって香りが出てくるわけではないが・・・。」との答えであった。
それにしても、今一つ感動がわかない。これが1級格付けのワインであると思い込みながら飲むも、他のワインと飲み比べた時に見分け切る自信
も湧いてこない。
「ワインは難しいものである。」ということが更に深まったディナーであった。
我が家には、スパークリングワインが10本、赤ワインが10本、白ワインが5本程度常時ストックされている。もっとも週に2本程度がなくなっていくので、次々に買い足している。
どうも渋みが弱いワインの方に好のみが向かっているようである。また、ドイツワインもかなり飲んできたことから、甘口ワインにも抵抗がなくなってきている
ようである。
ワインの世界は、やはり赤ワインを極めるということ、また、その赤ワインが持つ独特の「渋み」が理解できないと、いつまでもワインを極めることは難しそうな感じがしてきた。
ワイン関連本も50冊ほど買い込んでいる。投資戦略を確立させた後に、ワインを味わいながらこれらのワイン本を読み、更に深くワインの世界に入っていきたいと思っている。
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