〜〜〜  カ リ フ ォ ル ニ ア ・ ワ イ ン  〜〜〜  


 アメリカにおける最初のワインは、1560年代半ばにフロリダで野生のぶどうから造られている。

 カリフォルニアでは、1769年に修道院でぶどうの栽培を始めた時がきっかけで、1830年頃からワイン造りが始まった。現在では全米ワインの90%が カリフォルニア産である。
 ワインの歴史は浅いが、既に優良なワインが醸造されており、いずれはフランスと並ぶ生産国になると見られている。

 1870年代にヨーロッパのぶどう園を荒らしまわった害虫「フィロクキラ」がカリフォルニアにも押し寄せたが、接木によって耐性ができ全滅の危機は免れた。

 アメリカのワイン生産の85%は大企業で、残りが700以上の小さなワイナリーである。従って、機械化が進んでおり、大量に手ごろなワインを生産することができる。逆に、フランスワインに並ぶような銘醸ワインは小さなワイナリーで造られている。

 アメリカでも、フランスのAOC(原産地統制名称)と同様なAVAという政府承認ぶどう栽培地域が定められている。



【カルフォルニアワインの産地】

@ ソノマ地域 ; アメリカの2大ワイン産地の一つ。高い品質の白ワインを産する。19世紀半ばにカルフォルニアワインの父と言われる「ハラジー」がぶどうの栽培を始めたところ。

A ナパ地域 ; アメリカの2大ワイン産地の一つ。高い品質の赤ワインを産する。 現在、このナパ渓谷は観光のメッカになっており、休日には車の大渋滞が起こるという。ワイナリーを訪れるためである。