〜〜〜 日 本 酒 セ ミ ナ ー に 参 加 〜〜〜 



 平成21年3月19日、JALリゾートシーホークホテル福岡の「数寄乃家」で「日本酒セミナー」が開催されたので、これに参加してきた。

 ワインセミナーにはこれまでに2回参加したが、日本酒セミナーというのは初めての経験である。

 この日は、朝一でガーデニング作業、午前中に女房とイタリア旅行用品の買い物へ、午後は野村証券の投資セミナーに参加、その後少し時間があったので、映画「猿ロック THE MOVEI」を見て、その後再び女房と落ち合って日本酒セミナー会場に向かうという多忙な1日であった。
 野村証券の投資情報部M氏によれば、相場は底を脱して上昇局面に転じた。今年の末には13,000円もありうるとの強気の相場感で、その理由がなるほどと納得できるものであり、非常に説得力があった!

 会場はホテル6階の奥、「数寄乃家 離れ」となっていて、確かに日本料亭の離れの造りであった。ホテル6階にこのような場があるとは嬉しくなる。会場には20名ほどが集まった。ワインセミナーに比べると男性が圧倒的に多い!

 日本酒は「若竹屋酒造場」さんの各種日本酒が準備されている。担当の女性が前もって相当に勉強されていたようで、割と流暢に日本酒の説明をされる。
 その後、若竹屋酒造場の篠田副社長が説明をされる。篠田氏は前もって準備された日本酒全ての味を確認されていたので、少し赤い顔をされ、「酒には強くないので・・・」とのことわりを言われていた。そういえば、能登杜氏四天王の一人で、「日本酒の神」との異名を持つ濃口杜氏も下戸だと言われていたが、ご本人は「人が美味しいという酒を作ればいい。」と言われていた。

 まず大吟醸の「響(もてなし)」で乾杯する。和食の料理も出てくる。今日のメニューは@前菜、A造り、B煮物、C焼き物、D替鉢、E変わりご飯、F赤だし、G香の物、H桜アイス、というもの。
 篠田氏が日本酒のテイスティングの仕方を教授される。次に純米吟醸の「渓(たに)」を試飲する。「響」と同じ山田錦であるが精米度の違いで味わいも変わる。

 酒を仕込んだ水も供される。地下からくみ上げた柔らかな水で軟水である。灘の酒の仕込みは六甲山からの浸透水である「神水」と呼ばれる硬水であるが、京都の伏見の酒は軟水で作られている。このため伏見の酒は女性向きの甘口の酒と言われているが、「響」、「渓」ともそれほど甘口とは感じさせられない。

 純米酒の「座 無濾過生原酒」、同じく「座」、酒米に雄町を使った純米酒「横尾2009」を試飲する。どれも口当たりがよく飲み口もいい。なお、「横尾」は杜氏の方の名前を冠しているとのこと。杜氏冥利に尽きるというところであろう。

 篠田氏から、紅乙女酒造の社長であった祖母の林田春野さんが16日に亡くなられたとの報告があり、今日は密葬であったが、このセミナーに駆け付けたとのこと。また、続けて「祖母もこのような場を大事にしていたので、喜んでいるだろう。」と述べられた。一同お悔やみを申し上げるとともに、深く感動する。 
 林田春野さんは62歳の時に、「焼酎はこんなものではない!」と、胡麻を原料とした香り高い焼酎の造り酒屋を立ち上げられたとのこと。胡麻焼酎「紅乙女」はモンドセレクションで金賞を受賞している。

 ところで、今日のメンバーは向かいには男性グループ4人組、いかにも職場の上司と部下という組み合わせであるが、話を聞くと、アニメ等を制作している会社で、上司のHサブマネージャーに連れてこられたとのこと。
 H氏も日本酒がお好きなようで、小生も職場の飲み会では皆によく冷酒を勧めていた、偶には大杯で回し飲みをすることもあったと話すと、H氏も携帯の保存写真で、女性が大杯を飲んでいるところを見せられた。同じようなことをしているものだと意気投合する。

 右横は、女性の二人連れで親子とのこと、お母さんがお若い! その娘のT女史はヨガとピアノの先生でモデルもしているとのこと。何とも多才な女性である。住所が愛宕とのことで、我が家のすぐ近くであり、話をしてみると面白いものである。

 デザートのアイスが供され、これで日本酒セミナーが終わる。

 篠田氏には、「その内にぜひとも酒造場へお邪魔したい。」と伝えて別れた。

 ほろ酔い気分であるが、外に出ると風が気持ちがいい。
 いつものように、歩いて帰ることにする。

 ほぼ40分で家にたどり着いた。今日は朝から充実した一日であった!