〜〜〜  ひ ょ う た ん  〜〜〜
 
 
   
 
ここでは、平成23年からひょうたん作りを始めたので、ひょうたんに関することを掲載していきます。

ひょうたんの種袋は80円と安かったが、その後の費用が結構かかった。
「バイオひょうたんごっこ」2,100円×2個、電動ドリルと各種ドリル刃セット計4,000円。
カシュー塗料4色(白色、朱色、こげ茶色、黄色、黒色)各680円、カシュー塗料うすめ液580円。

 

 
   
   
  〜 ひょうたんの栽培 〜
 
平成23年春、今年は東日本大震災の影響が原子力発電所にも及んで、定期検査後の運転再開ができない状態で夏を迎えることになる。よって、日本全国で節電要請が声高に叫ばれている。
 このため、我が家の「緑のカーテン」についても検討し、今年は定番のアサガオやゴウヤに加えて、千成瓢箪を植えてみることにした。「緑のカーテン」に瓢箪が多数ぶら下がっているのは風情がありそうだ。が、瓢箪の栽培は初めてのことである。
 種は1袋80円で購入、20個の育苗ポットに植え、元気のいい苗から4株を選抜しプランター2個に
植え込む。余った苗は、駐車場前に「ご自由にお持ち帰りください。」と表示してアサガオやゴウヤの苗と一緒に出しておいた。夕方3株のみが残っていたので、これをフェンスの下に地植えしておいた。
 プランターの「緑のカーテン」の方は順調に育って、自家受粉し8月始めには12個のひょうたんが実った。これが9月になっても形が大きくならず、少し白っぽくなってきたので、収穫してみた。
 一方、地植えした方は、フェンスのみでは物足らないようで、植え木にからまってどんどん伸びていった。そのまま放任栽培していたら、9月初めには40個以上も実っていた。
 9月半ばに、最初に収穫した12個の素材加工(次項で詳細)が終わったので、次に地植えのものの中から成長が止まり、少し白っぽくなったものを14個収穫し、2回目の作業に入った。
 10月初に3回目の20個収穫加工、まだ新しく結実しているものも多い。その後放置していたら一部蔓が枯れてきたので、10月末に全てを収穫、まだ未熟のものは処分し、最終加工に入った。
 結局、全部で70個ほど収穫、加工できた。

 ここで、瓢箪の栽培について、蔓の勢いは非常に強い。花は、雌花は子蔓、孫蔓等の1から3節に咲き、その他の節には雄花を多数つける。よって、これを 頭におきながら剪定して形を整えていく。1蔓のみは雄花用にそのまま伸ばしていき、他の蔓は実成りを考えながら切りつめていけばいい。花は夕方から咲き始める。

 比較的に栽培は容易であるが、うどんこ病や炭素病、害虫として茶色の羽をした小型のウリハムシ、また青虫(ウリキンウワバの幼虫)が多数つくので、こまめな手入れがいるようである。青虫は新芽の部分や、実ったばかりの瓢箪の表皮まで食 べてしまうので、特に注意が必要である(小生は、特に人体に害はないようなので、定期的に手でつまんで瓶に入れ、まとめて処分してきた)。
 
 
   
  〜 ひょうたんの素材加工 〜
1、9月6日に第1回目(最初の12個)の収穫を行った。
2、
収穫した瓢箪は、切り取った蔓の後の部分をカッターで綺麗に手入れし、ドリルがとおり易いように平らにしておく。少し首の部分を残しておいた方が仕上がりのかっこうがいいが、首がないものもある。
3、最初に3mm径のドリルで穴をあける。更に8mm径のドリルで穴を拡大する。
4、穴から棒を差し込み、中身をかきまわし、空間を作る。
5、そこに、「バイオひょうたんごっこ」液をスポイトで注入し、軽くふたをしておく。ここまでが午前中の作業である。
6、昼食後(液注入からほぼ1時間後)、瓢箪を上下にゆすって液を撹拌し、蓋をとってできた空間にぬるま湯を追加する。その1時間後も同様の作業を行う。
7、その後、夕食前にもぬるま湯を追加する。空間ができるのは中身の発酵が順調に進んでいる証拠である。
8、寝る前にもお湯を追加する。
9、翌日、朝、更にお湯を追加する。
10、昼過ぎに、確実に24時間以上が経過したので、蓋をとって中身を出すことにした。
11、中身を取り出す。首があるものは中身が取り出し難い。水を入れながら強く振って取り出し、入り口につかえた種は、ピンセットでつかみだす。
12、中身が全部とりだせたら、台所用品のメッシュを使って、取り出したバイオ液と溶解残さとを分離する。
13、バイオ液をバケツに受けて水を足し、これに瓢箪をつける。この作業は表皮を腐らせるためである。
14、4日目くらいから水の表面にあくが浮き上がってき、少し匂いがしてきた。あまりいい匂いではない。しかし、バイオ液がなかったら、とんでもない匂いがして、この程度の匂いは何ともないらしい。
15、1週間目に、水から取り出し、表皮をはがす。剥がし難い表皮はタワシでこすりとる。瓢箪の表面は結構固いようであり、タワシで傷がつくことはない。
16、瓢箪全体を洗浄し、更に中に水を入れて、ゆすって洗浄する。これを数回繰り返す。
17、しばらく水につけておき、あく抜きを行う。
18、水から取り出し、天日干しにする。一気に乾燥させないと、カビが生えることがあるらしい。
19、1日でまだまだらな部分があって、乾燥が不十分であることがわかる。

20、完全に乾燥すると、乾いた明
るい土色に仕上がり、持つとこんなに軽いものかと思うほど軽くなる。
21、これで、素材の加工
が終わった。

 ※ 右上の写真は、第2回目の処理分、水につけて表皮処理中。
   左上の写真は第3回目の処理分、バイオひょうたんごっこにて中身処理中。

   
 
 
   
  〜 ひょうたんの製品加工 〜
 
これから瓢箪の製品加工に入るが、とりあえず単色で着色してみた。

 さすがにカシュー塗料、仕上がりの光沢が漆塗りのように見えて、最高にいい。

 仕上げの飾りは、100円ショップで購入したものである。
 何とか様になっているようである。

 女房手作りの瓢箪用座布団も出来上がった。

 瓢箪自体が軽いために座りがあまりよくない。よって、瓢箪の中に重石代わりに園芸で使う化粧用の寒水石を入れてみたら、なんとか安定したようである。

 右の1枚は、千代紙を三角に切って、それを貼り付けたものである。

 そのままだと、糊が劣化してはがれたり、千代紙の表面が色あせてきそうなので、表面をクリアラッカーで上塗りしている。

 とりあえずの作品はできたようである。

 平成23年10月30日(日)に福岡市植物園で「マイひょうたんつくり」の教室があり、それに参加してきた。
  ※ 「マイひょうたんづくり」の模様はこちらへ。
 
 
 


 〜 平成24年 〜

 今年は、昨年の千成ひょうたんに加えて福岡市植物園からもらってきたひょうたんの種を植えたところ、かなり大型のものや、とてもひょうたんとは見えない丸型のものが多数なった。

 栽培はプランター植えのものが8株、地植えのものが6株であったが、相変わらず地植えのものは庭木の上に蔓をはっていって、元気に育っていった。

 道行く人が立ち止まって見上げていかれる。丸型のものは「これはかぼちゃですか?」と聞かれ、「いえ、これでもひょうたんです。」と応えることが多かった。

 ひょうたんを収穫してしまうと、道行く人が「寂しくなりましたね。」との挨拶!

 今年は大型で数も多かったので、バイオひょうたんごっこを規定以上相当に薄めて使用した。少し匂いが出るものの、費用対効果を考えると結構これで満足の加工であった。

 ※ 規定どおりであればバイオひょうたんごっこを3箱は使用しなといけないところを、これだけのひょうたんをほぼ1箱で処理した。

 既に60個ほどは欲しがっていた人に大中小と取り混ぜて分けてあげたが、その残りが右上の写真である。

 大型のものはランタン作りにはいいようであるが、その他にどう加工するかである。墨絵の練習も始めたが、はたして仕上がりはどうなるのか?

 女房がお月見用のランタンを作成、小生も適当に彩色したランタンを作成した。これはこれで味がある。

 また、今年10月のハロウイン用にいくつか加工してみた。丸型のものはピッタリであったが、大型のひょうたんはどうみても骸骨にしかみえない。これはこれでいいかと・・・・。

 大型のひょうたんはその加工にも時間がかかったので、来年は千成ひょうたんの栽培のみにしよう。