2020年7月6日(月)

 〜  梅雨の大雨迷惑、セミの哀しさ!  〜

 
 九州各地で大雨の被害が続出している。

 地球温暖化のせいか、線状降水帯なるものが各地に局部的な豪雨を引き起こし、この結果、河川の氾濫が起きて、甚大な被害を引き起こしている。

 引き続き更なる豪雨の予報も出されており、これからも油断ができない。
  コロナ禍に加えての被害であり、被害者の方々は耐えきれない思いであろう。心からのお見舞いを申し上げます。

 我が家の庭には既に10個以上のセミの抜け殻が散見される。昨日の朝には庭で3体の弱ったセミを保護したが、2匹はすぐに力尽きた。

 セミは種類によって様々ではあるが、一般的には、5年間ほど地中で暮らし、やっと地上に出てきて暑い夏の間に短い地上での一生を終えるという。

 セミは、まず木に卵を産み付ける。これが幼虫となって、翌年の梅雨時に地中にもぐりこみ、木の根から養分を吸い取って成長し、5年後の梅雨時にやっと地上に這い出して来る。地中に潜るときも、這い出して来る時も雨で地面が柔らかくなった梅雨時と言うのはセミの生きる知恵であろう。

  せっかく地上に這い出してきても、ここで力尽きてしまうセミも多数いることが分かった。残った1匹は羽が伸びきれないままで飛ぶことができず、懸命に飛ぼうとする姿が痛々しかったので、蜂蜜を水に溶かしたものや、キュウリのエキスを飲ませてみたものの、2日目にはやはり力尽きてしまった。

 今回の豪雨の被害で、せっかく地上に出てきたセミが羽化できないままで雨に流されてしまったものの多いことであろう。

 今回、日頃あまり考えることも無いセミにつて、その哀れをつくづくと感じさせられた。