2017年1月15日(日)

 〜  トランプラリーの始まり? 〜
 

 11日に、米国のトランプ次期大統領の記者会見があった。

 10日のオバマ大統領の最後の演説が感動的であっただけに、この演説と比べると何とも先行きが不安になる内容であった。

 メディア批判があまりにも感情的に見受けられ、当選した時の、「これからアメリカは一つになって・・・。」 と2分されたアメリカを修復しようとする発言で少し期待をもたされたのが、一転して不安を抱かせる門出となった。
 また、具体的な経済対策は何も出てこないで、外交や、雇用対策で終わってしまった。

 雇用を最も重要なトランプ政策にするとのことのようであるが、そのためにどうするのかが見えない。ツイッターで自動車メーカーが翻弄されているが、もっと根本的で実現可能な具体的対策を就任演説で期待したいものである。

 トランプラリー(金融市場の反騰)は始まったばかりという専門家もいるが、今は様子見に変わり、20日以降がどうなるかである。
 
 最も気がかりなのは為替の動きである。日本市場は為替の動きに極端に振り回される。
 今は円高に戻りそうな動きをしている。これまで一気にドル高となってここまできたので、逆に一気に円高に戻る可能性もある。
 それでも、今週は、とりあえずは20日の大統領就任式までの様子見となるだろう。

 為替がこのまま安定すれば、現在の為替を1ドル100〜105円で設定している企業が多いことから、これを110円とすることで、業績が増益になる企業が続出することになる。 
 これを期待したいものである。