12月16日(金)

 〜   アメリカ「FOMC」も無事通過! 〜

 
 アメリカの「FOMC」の会合の結果、事前の想定どおりの0.25%の利上げが決定した。

 また、来年の利上げの回数が、事前の予想では2回であったが、これが3回となったために、更にドル高円安が加速することになった。

 このため、日経平均は今日まで9営業日連続で上昇し、年初来高値を更新してきた。

 いいことばかりのようだが、ここにきて株の上昇内容が変化してきた。為替の変動の割には株高は控えめである。

 また、最も為替の影響を受けるトヨタは、今日はマイナスで引けた。
 トヨタは1円の円安で400億円の増収になる。現在、為替レートを1ドル100円で設定しているので、118円となれば7,400億円の増収になる。 

 にも係わらず、今日はこの為替の円安に連動することなくマイナスで引けた。トヨタ以外の自動車メーカはすなおに上昇している。

 あまりに急ピッチな円安株高の進行で、そろそろその反動を恐れる動きが出てきているのか。 

 投資家がどう判断しているかであるが、現在、海外投資家が日本株を買い、個人が売りに回っている。よって、売ってしまった個人投資家は押し目を待っている状況であるが、なかなかその押し目がやってこない。その押し目の時期が近いということなのか?

 トランプ次期大統領が「現在のドル高懸念!」と一言発言しただけで一気に円高に向かう懸念もはらんでいる。

 年末までの株価の動きの想定が難しいところであるが、これまでどおり、常に余力を持って対応していくこととしよう。