11月13日(日)

 〜   トランプ大統領の誕生! 〜

 
 先のアメリカ大統領選は、アメリカ報道機関の大方の予想に反して、トランプ氏が勝利した。

 立候補当初は、「泡沫候補者」とまで称されていたトランプ氏が何故勝利できたのか?

 要は、アメリカ経済が経済統計上の数字でいかにも好調に見えていたにも関わらず、地域によっては現状に対する不満が相当にあったということであろう。トランプ氏であればこの現状を変えてくれるという期待がこの結果を生んだものである。

 しかしながら、これまでの言動で、「差別主義者」という見方がされているので、「半トランプ」を掲げる大規模なデモがニューヨークやシカゴ、ロス、フロリダ等で起こり、また各地で差別行動が助長されているという。
 勝利宣言での発言は相当に抑えた発言をされていたので、選挙選での限定言動であったということであればいいが・・・。

 就任式は来年1月20日であるが、それまでにどのような言動をするのか目が離せない状況が続くことになりそうである。

 更に驚かされたのは、市場の反応である。アメリカではトランプ氏の勝利が確実になるに従って、ドル円が105円から一気に101円へ。またアメリカ市場の先物取引は一時800ドルを越える下げとなっていた。それが翌日には逆に200ドルを越える上げとなった。

 トランプ氏の勝利宣言での抑えた発言が、逆に期待感に変化していった結果である。
 日本市場でも当日は800円を越える下げから、翌日にはドル円が107円近くまで一気に円安となり、1100円近くの驚異的な上げとなった。これまでもジェットコースター相場は多々あったが、これほどの規模のものは過去に記憶がない。

 さて、今後、市場はどう動くのか?
 これからもトランプ氏の発言に市場が左右される動きになりそうである。