6月25日(土)

 〜  「Brexit」 脅威の結果! 〜

 
  世界が注目する、英国のEU離脱の是非を問う国民投票の結果、多くの専門家の事前の予想と反して「EU離脱」という驚きの結果となった。

  専門家は、「色々と意見はあるだろうが、投票となると安定を望むのではないか。」というような見方が多かったし、賭けサイドのブックメーカーも残留側優位としていた。しかし、選挙はまさに水もので、驚愕の結果となってしまった。

 これを受けて、為替は一気に円高に進み、日経平均株価も1286円も下げてしまった。
 さっそく、事前に処分していた余力で、一部の買いを入れて見たが、来週からの市場はどう動くのか、全く不明である。さらに下値を模索していくのか、あるいは欧米諸国と比較すると、日本市場は下げ過ぎの感があるので、とりあえずは反発してくるのか。
 初めてのEU離脱ということで、先が読めないことと、実際に移行するのは早くても2年後とのことで、少しは落ち着いて欲しいものであるが、懸念材料はこれだけでなく、EU加盟国の更なる離脱の動きが出てくることである。
 また、スコットランドは、英国から独立し、EUに加盟することを検討しているといったことも流れてきている。

 それにしてもアメリカの大統領候補のトランプ氏と前ロンドン市長のジョンソン氏は、国のあり方や難民問題の考え方の共通点や、その風貌まで似ているように見える。このお二人がそれぞれ大統領や首相となると、世界の様相が一変しそうであるし、日本への影響も多大なものがありそうだ。

 さて、安倍総理から黒田総裁の出番が近づいてきた。為替や市場の安定に向けて、日銀は臨時の金融政策決定会合を開き、大幅な追加金融緩和策を打ち出すこと、安倍首相も、G7会合で各国に大幅な財政出動を要請しながら、秋までその内容を打ち出さないというのは、いかにも時期がずれている。選挙運動中の今こそ、強力な財政出動を伴った新アベノミクスのアピールを行うべきである。